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10分間のエース  作者: 橘西名
高校生編(竹春高校)
48/305

28:一年生だけの布陣

 対する赤坂高校は一年生だけの布陣だが、油断は出来ない。


 将来有望なセンターに加え、少し試合を見ただけでも分かるポイントガードからパスコースを引き出す周りの動きも洗練されている。


 竹春高校のような初心者なんて一人だっていやしない。




 二本連続で竹春高校が攻撃を成功させたところで、その流れを変える意味もあって前髪が跳ねているポイントガードの選手を起点にスローペースでパスが回されていく、。


 両サイドに膨らんだフォワードがマークを引っ張っていき、空いたスペースにシューターらしき選手が走りこんでいく。


 そのマークをしているのは愛数だが、ゴールから離れる動作にまだ対応できず、あっさりその選手をフリーにしてスリーポイントシュートが決められてしまった。



 亜佐美から見て、これはまだ様子見だと分かる。


 竹春高校はこのチームになってからの試合記録がなく、由那を除く全員が無名の選手なのに超強豪校と練習試合をしているのは何故という謎から相手も慎重に試合を進めている。


 それが外から見ている亜佐美にとっては強豪校独特の重圧を感じてしまう。


 しかし選手の方はそうは感じていないようだった。



「愛数! ちょっとだけ持ったらすぐ戻して!」



 竹春高校の攻撃になり、今度は滴が愛数に一度ボールを預け、それが由那を経由して滴の元へ戻る。



「お願い、シズク!」



 中学時代のポジションがスモールフォワードという事もあり、そのままインサイドまで一人で持っていって滴が決めたときは亜佐美も思わず声を上げてしまった。



 対外試合のときから好調が続いている滴は、視野の広さと由那を得点源にしたいことから急遽ポイントガードになる練習を天野と一緒にしてもらっていた。


 まだ序盤だが、由那より良いくらいの働きを見せてくれている。


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