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10分間のエース  作者: 橘西名
高校生編(竹春高校)
47/305

27:俊足のフォワード

 赤坂高校のメンバーは、


 センターが噂の推薦で入った一年生で、長岡のいないときのセンター役として期待されている。その身長は長岡や三咲より高い。


 残りの三人は中学時代に夷守中女子バスケ部として、全国出場していたときのメンバーと知らない子が一人いる。





 ジャンプボールは美咲よりも上背のある一年生に競り負けてしまうが、由那の素早い判断により竹春ボールで始まる。



「由那!」



 由那は滴に一度ボールを渡し、美咲、栄子と共に一斉に上がる。



「いっけぇええ!」



 いち早くマークを振り切って敵陣に切り込んだ栄子を見て、前方へ大きくパスを出した。


 ドリブルが拙い栄子だが、ゴール下までもぐりこんでしまえば、ワンステップでキレイなレイアップがそこで決まった。



 見事な速攻で竹春高校の先制点が決まり、おおよそ考えていた通りの攻め方ができて、臨時マネージャーの亜佐美はほっとしていた。


 大塚栄子はある特定条件下なら活躍すると言っていたが、それが今の攻めになる。


 昔から足が速く、双子の兄である秀人と同じく運動神経も良いためしっかり練習をすれば俊足のフォワードになる。


 しかし陸上を優先している今は昔の遊びの中で覚えたレイアップしか満足にできない。


 それは弱点なのだが、それを補って余りある速さとレイアップのシュート精度があるため竹春高校の得点パターンの一つを担っている。



 そこでポイントガードの滴が心がけることは、栄子がなるべくドリブルをしないようにパスを出すこと。


 たったそれだけに気をつければ、誰よりも早く走り、精度の高いシュートすることで相手に強烈な印象を残せるはずだ。


 これがこの試合で勝つためのファーストステップになる。


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