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四次元怪奇劇場 アルティマZ

作者: パンター

 ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン。


 あなたにも聞こえましたか?

 遙か銀河系の果てからやって来た遊星人の円盤の飛行音が。

 彼らは地球上においていかなる国家の最強の軍隊の防空網ですら掻い潜って、地球の大気圏に到達してしまったのです。彼らの科学力は地球のものを遙かにしのぎ、人類では未だ辿りつけない宇宙の深淵からある目的のためにやって来たのでした。

 それは植民可能な惑星の征服。彼らは何と侵略者インベーダーだったのです。

 ですがその事実を知っている地球人はこの世界に一人としていなかったのです。

 いいえ、一人だけいました。彼は悪意の遊星人の脅威について警告し続けてきました。

 彼はかつて天文学者でした。しかし宇宙にいる侵略者の存在を説き始めた頃から学会から嫌厭され、ついには彼が務めていた天文台からも追い出されてしまいました。しかし、彼は宇宙の脅威について説き続けていたのです。そしてついに彼が恐れていた侵略者が現れたのです。

 直径500メートルの円盤はついに人類と遭遇したのです。

「あれはなんだ?」

「円盤だ」

「円盤よ」

「空飛ぶ円盤だ!」

 日本の大都市の上空に現れた円盤は地上の摩天楼の底を這いずり回る人々に驚嘆の声を上げさせました。

 いよいよ遊星人の地球侵略が開始されたのです。一体地球人はどうなってしまうのでしょうか?



「特ダネよ!」百合っぺが週刊雑誌編集部から飛び出してきた。その勢いで廊下を走りぬけエレベーターに乗り込んだ。

「百合っぺ待ってくれよ!」カメラマンの六ちゃんが百合っぺの後を追いかけて飛び出してきた。しかしエレベータはすでに下に向かって降下している最中だった。

「百合っぺオレを置いてかないでよ!」

 百合っぺこと佐々木百合子は男性向けゴシップ週刊雑誌の編集員。カメラマンの六助こと山崎六助とコンビで刺激的な記事を探していたところに空飛ぶ円盤騒ぎが持ち上がったのだ。

 百合っぺが雑誌社の玄関を飛び出した所で拓さんと偶然遭遇した。

「お、百合っぺ。早速円盤を取材かい?」

「あ、拓郎さん。今日はヘリの取材もあるかもよ。さっさと飛行場に戻って準備しておいて。私は上空の円盤の様子を確認してから飛行場に向かうわ」

「おいおい。今日オレは休みなんだよ。それで繁華街にやってきたというのに、この円盤騒ぎさ。歩道の野次馬のせいで何処にも行けやしない」

「だったら仕事でもすればいいじゃない。休みどころじゃないでしょ」

「やれやれ。百合っぺには敵わないな」

 拓郎は頭を掻いた。

「百合っぺ!置いてかないでよ」

 ようやく六助が追いついて玄関にやってきた。

「何さ。あなたがのろまなだけでしょ」

「えー。編集長の話が終わる前に飛び出して行ったのは百合っぺでしょ」

「つべこべ言わない。さっさと行くわよ」

 百合っぺが言い終える前に街のあちらこちらで悲鳴が聞こえてきた。

「なに?どうしたの?」百合っぺは周囲を見回した。

「おい、あれはなんだ!」拓郎が指さした先にあれがいた。

 そこには怪獣がいた。

 全高50メートルほどのなまはげのような怪獣が街中を車や人をけちらしながらを歩いているのだ。

「顔でか!」百合っぺの初見の印象はそれだった。

「確かに顔でかいな」拓郎もそれに同意した。

 確かになまはげ怪獣の顔はでかかった。全高50メートルのうち2分の1が顔だった。

 どこからか若い男性の声が聞こえてきた。

「え、円盤から出てきたんだ。突然円盤下部のハッチが開いてあの怪物が落ちてきたんだ」

「何ですって!あの顔でか怪物が円盤から?」と百合っぺ。

「円盤からあの顔でか怪物が出てきたというのか」と拓郎。

「どうする?あの顔でか怪物の写真を撮るのかい?」オロオロしながら六助が百合っぺに聞いた。

「当たり前でしょ!さっさと撮りなさい」

「ついにこの日が来てしまったかー」

 百合っぺ達の後ろで男が叫んだ。

「あ、あなたは?」

 そこにいたのはあの遊星人の危機を叫んでいた天文学者だった。どうして彼がここにいるのか?

「それは」

 彼はインベーダーの恐るべき計略を語り始めた。

「えええ!そんなバカな!」

 次週に続く。

 


 一体地球はどうなってしまうのでしょうか?そして顔でか怪物の危機にさらされた日本の某大都市東京の運命は?緊迫の後編は次週。お楽しみに。

次週まで続きません。すいません。うそです。続けられませんでした。

後編を思いついたら上げますのでお楽しみに。

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