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比較的最近更新した短編のまとめ場所

理不尽師匠の使いっパシリ

作者: 仲仁へび
掲載日:2024/07/08



 俺には三分以内にやらなければならないことがあった。


 たぶん、おそらく。


 そうしなければいけないと思う。


 そんな義理は本当はないし、別に要求をつっぱねたってかまわないと思うけど。


 弱みがある。


 頼みごとを引き受けないと、すねて、この先俺が色々聞いても一週間は教えてくれなくなるから。


 後1分30秒だ。


 師匠に頼まれたおつまみを買って、また戻らなければならない。


 くそ、俺は「こんな」体だから、たかがお使いだっていっても、大変なんだぞ!


 毒を吐いた矢先に、目を疑った。


 なぜなら、道がないからだ。


「うそ…だろ?」


 たった1分前には、たしかにそこに道はあったのというのに、なぜかなくなってしまっている。


 橋がない!!


 崩れ落ちてしまっている。


 近くには靴があった。


 脱げた靴が。


 俺が何人か増えても、まとめて入れそうなサイズの靴が。


 犯人が分かってしまった俺は、空を見上げる。


 するとそこに、赤ら顔のおっさんがたたずんでいた。


 俺は、待ちきれなくなったであろう師匠に向けて文句を言った。


「しーしょー。巨大化の魔法、まだとけないんですから、うっかり歩いて町を壊さないでくれよ」


 すると師匠は、アルコール中毒的な感じで手を震わせながら「ばっかやろー」と言った。


 酒臭い息が風となって吹き付けてくる。


 なんて不快な風なんだ。


 3分前の過去のことや、今の状況も込みで、全てが嫌になりそうだった。


「もとはと言えばお前が魔法を失敗したせいだろうが、はい3分たった、お前お仕置き決定」

「はぁ?理不尽だろ。この馬鹿師匠!」


 言い合いしている間に、時間が過ぎてしまったようだ。


 俺は、俺の魔法で巨大化してしまった師匠と言い争いながら、手にしたお酒を持って帰る。


 30センチな小人族な俺には大きすぎる、巨人族用のお酒の瓶を、魔法で軽くしながら。


 元はと言えば、元から酔いどれていた師匠が、千鳥足で俺を踏みつぶそうとするから、驚いて魔法が変な風になったっていうのに。


 ほんと理不尽だ。



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