05-01 「布団はがないでよ~。」
ホント、更新が遅れていることすみません・・・。
今回は3話同時更新します!!
さて、皆さん!!
『玉手箱』の番外読みましたか?
前章ではやっと物語の本題がでてきました!!
重い腰を上げて中盤に入ってくることができました。
それではどうぞ!!
「また、やってきました。
『クイズ¥ビリオネア』の時間です。
[Q2]
今私は大きな麻袋に入れられて、明らかに運ばれている最中です。
さて、向かう先はどこでしょう?
次の選択肢から選びなさい。
1、華胥洛の奴隷市場。
2、砂漠の墓場。
3、盗賊のアジト。
あああ・・・。どれもいやだ・・・。Somebody help me・・・.
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私は今、目の前に見える朝日に向かって、荒野の中をズンズン走っています。
またがっているのはオーリッチいわれるダチョウにソックリな生物。見た目以上に柔らかい羽毛で覆われているため、すわり心地はいい方だと思う。
がしかし、それはあくまでも普通に走るときのことであって・・。
今みたいに、決してその鍛え抜かれた筋肉モリモリの太ももを最大限に動かして走る場合を言うのではない。
ホント、お尻が痛い。
初心者マークの私にいきなり荒野の高速走行は辛いです・・。トホホホ。
私はサブリナに明け方に笑顔で(←怖かった・・。)叩き起こされた。
「ジョシュア様!!起きてください。出発時刻になってしまいます!!」
「サブリナちゃ~ん。もうちょっとぉ~。」
「だめです。」
「ヴぁぁ・・。布団はがないでよ~。さむいよぉ~。」
そんな会話をしながら、サブリナはいつもより庶民的に近づいた服を持ってくるとパパッと結を着替えさせてしまった。格好は風の谷のナウシカのユパ・ミラルダの着ているようなものだ。マントはフードなし襟付きバージョンで、テンガロンハットにブーツそしてグローブと全て皮で統一されていた。
お決まりの旅装に感動してサブリナに言う。
「これすごいね・・・。コスプレみたい。」
「はぁ。こすぷれ?」
「コスプレとはコスチューム・プレイを語源とする和製英語で、アニメやゲームなどの登場人物のキャラクターに扮する行為を指すらしいです。」
「こっこすちゅうむぷれい?あにめ・げいむ?」
「簡単に言うと仮装してるみたい!!って感じ。」
「はぁ。火葬ですか?」
「意味が違うよ。仮装っていうのはね。」
思わず、仮装も知らないそんな人生もったいないサブリナちゃんの腰に手を回すとソファに促し、自分と一緒に座る。(←建前)
「はい。」
よっし。これでしばらくゆっくりできる・・・。(←本音)
低血圧ではないけど、ちょっとくらいゆっくりさせてくれたっていいじゃない、ね?
「そもそも仮装とは・・。」
「サブリナ!早くジョシュア様のお支度を!!殿下がお待ちです。」と、どこからともなくシリンダの声が聞こえた。
「チッ。もうちょっとゆっくりできると思ったのに。」
どうでしたか?
続きますよ!!