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『砂漠(とび)に姫(あぶらあげ)をさらわれる 』  作者: 森実
4章 風呂あがりの月夜に 
18/24

04-03 「毎日が僕にとっての挑戦です!」

バッタン

突然扉が開く。

3人の視線がそちらに向く。

「ハア・・ハア・・・ハア・・ハア・・・。

遅れてしまい、ハア・・・申し訳、ハア・・・ありません。」

そこには明らかに体力がなさそうなインテリメガネが扉に寄りかかって立っていた。

栗毛色のストレートショートにスカイブルーの瞳、運動したためかほのかにバラ色に染まった頬が妙に色っぽい。

これはまた美形の登場です。


すると、シリンダさんすかさず登場し、インテリメガネにティーカップを渡した。

それをグビグビとのみほした。やっていることは野蛮なのに、仕草が優雅なため目を引く。なんか、ムカつく・・・。私がやったら、確実にビールの一気飲みをしているオッサンにしか見えないだろう。


「陛下。遅れてしまい申し訳ありません。」

「お主はなぜ走ってきたのだ?そのような必要はなかろう。医務室からここまでは通路の前にある階段を上るだけで着く。」

あの陛下ウィルソンが苦笑いしながら、インテリメガネに聞く。

すると、インテリメガネは良くぞ聞いてくれました!!とばかりに、目をきらきらさせた。そして、鼻から息を出しながら話す。さすがのウィルソンも引いているのが結にも分かる。

「毎日が僕にとっての挑戦です!そこで、今日は僕の挑戦へのステップとして『1階分 階段かけり上がり』をやってみたのです。そうしたら、20段ものぼらない内に力尽きてしまい、着くのが遅くなってしまいました。」

どんだけ体力ないんだよ!?と私は心の中で、突っ込みを入れる。

すると、インテリメガネのスカイブルーアイズが結を見た。

「おや、お初にお目にかかる方ですね。」

「ああ。こちらはジョシュア・ルーズヴェルト氏だ。」

ウィルソンが結を紹介する。

「よろしくお願いします。」

私は一様、畏まってペコリと頭を下げた。

「僕はLucas・Albertルーカス・アルベルトと申します。ルークと呼んでください。サイリニア宮殿の宮廷医師をしています。よろしくお願いします。」

艶のある微笑と共に手を差し伸べてきた。階段も一気に駆けあがれないくらい弱弱しいのにその手は節がしっかりした男の手であった。

「・・っ。」

自分の手もわりと節もしっかりしている方だが男の人と比べると差を感じる。それを指摘される気がして、自然な感じで手をぬこうとしたが、グッと意思を持って握られた。

思わずまさか!と、目をまるくして見上げる。

「ジョシュア君の手は小さいですけど、硬いです。武道を嗜まれるのですね。しかもここまでしっかりこの位置に胼胝タコができているところを見ますと剣術ですね?それも相当、剣を持つ回数が多い。」

「すごぉい。よーくわかりましたネ。」

びっくりして思わず、私はスットンキョーな声を出した。手を握っただけで分かるとは、さすが医師。



「!!!!!(殺気)」

突然、私とかルークが入ってきたドアの対角線上に位置する扉の向こうから殺気を感じた。

私は思わず刀に手をかける。

それを見たルークはニコニコしながら結を見る。

ウィリアムはパタンと本を閉じて顔を上げた。

ウィルソンは「ハァ」と短くため息を吐いて、首を傾げると言った。

「それでは、食事の間の方に移るとする。」

「へっ陛下?今、殺気感じましたよ?大丈夫なんですか?」

「気にすることはない。時間が多少遅くなったからな。」

ウィルソンはその殺気の感じる扉を何のためらいもなく開けると入っていった。

ピタ。

「?????」

陛下が入り口に入ったところで立ち止まった。

「シリンダ。待たせてすまなかった。始めてくれ。」

そして、ウインク。

太っていて、オモチャ○国の王様とおそろいの髪とヒゲのくせにそれが似合うのだ。

すると、どうだろう。今まで感じていた殺気が甘い視線に変わったのだった。

(シ・・・シリンダ?)

私が急いで扉の向こう側に行くとシリンダが蕩けそうな目でウィルソンの後姿を見つめていた。

何回もウィルソンとシリンダの間を私の視線が行ったりきたりする。

「マジですかぁ・・。シリンダさん。趣味悪・・・。」

私は思わず、呟いてしまった。


ルーカスの登場です。


解らないことがあったら、質問ください。


拙い文章ですみません。




感想やコメントお待ちしています。


↑↑これによってやる気になります。(o^∇^o)ノ。



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