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シャリアンの詩集

懐(かい)の別れ

作者: 沙 励按

巾着に詰め込んだ言葉

もっと欲張って

君の気持ちがほしいのに

もう 紐は引き閉じてしまった


どんなに きつく抱き寄せても

どんなに 両手を振りかざしても

風に流される花吹雪

全てを 掴み取れない 僕の手に

君は四葉を差し出した


半分はあなたに

半分はわたしに

二人で 永遠とわ



遠くから聞こえる足音

どんどん近付いて

君の姿を思い描くのに

もう 幻でしかないうつつだった


どんなに 君が手を引いても

どんなに 僕が歩数を重ねても

止むことのない 川の流れ

道に沿う 笹舟を追う運命さだめ

僕は君を乗せなかった


ここで君に

ここで僕は

永別を 永遠とわ


二人の 幸福しあわせを 

それぞれの かいに 掲げて














最後まで読んで頂きありがとうございます。



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宜しくお願い致します。

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