私と一緒に探し物を探してほしいの?
___僕は、彼女に聞いたんだ、、、?
『探し物って、、、? 何なの?』
『ごめんね! それは、今は言えないの!』
『・・・言えないって? じゃ、どうやって探していいのか? 分からないよ!』
『大丈夫よ! 探していたら? 向こうから私たちを探してくれるわ!』
『・・・・・・どういう事か、僕にはさっぱり?』
『でも、私と一緒に探してくれる人は、貴方しかいないのよ! だから、お願い!』
『・・・うん? 分かったよ!』
僕は、彼女に言われるがままに一緒に探す事にしたんだ!
▽
___僕の名前は 『フィルダー』11歳の男の子だよ。
彼女の名前は 『マーガレット』彼女も11歳で、この街では見慣れない
女の子だったんだ!
___マーガレットと僕との最初の出会いは、、、?
1か月前、、、。
僕がよく行く公園で、マーガレットが倒れていたんだ!
___今、考えると、、、?
あの時のマーガレットは、変な服を着てこの時代では珍しい格好をして
いたと思う。
___そんなマーガレットに僕は、話しかけたんだ!
『ねえ君? 大丈夫? どうしたの? 直ぐに大人の人を呼んでくるよ!』
『ダメ! もう大丈夫だから、、、!』
『君、この辺の子じゃないよね? どこから来たの、、、?』
『遠くから来たのよ! ごめんね、心配した?』
『・・・まあ、ううん。』
『ありがとう、心配してくれて! 良かったら、私とお友達になってくれる?』
『うん、それならいいよ!』
『じゃ、明日! 学校で!』
『・・・えぇ!?』
『フィルダー! 私は貴方と同じクラスよ! 明日、転校生としてみんなに
紹介されるわ~よろしくね!』
『・・・あぁ、ううん、』
▼
___マーガレットとあの日、別れた後、、、僕はずっと考えていたんだ!
僕はいつの間にか? マーガレットに自分の名前を教えたのかな?
しかも? 明日、僕と同じクラスに転校生として来るらしいんだ!
僕が何年何組か? マーガレットは何故、知ってるのかな?
そもそも、僕と同じ歳って、、、?
僕は年齢もマーガレットに教えてないのに何故? 知ってたのか?
___それに! 僕はその日、なかなか眠れなかったんだ!
*
___次の日、、、。
僕は学校に行くと、、、?
マーガレットが言った通り、僕のクラスに転校生としてマーガレットが
教室に入ってきたんだ!
先生に連れられて教室に入ってきたマーガレットは、とっても綺麗だった!
ブロンドの長い髪に、顔が大人びていてクラスの男子はマーガレットに
釘付けだったよ!
『今日から、うちのクラスに転校生として入ってきた、マーガレット君だ!
これから、みんなの仲間になるから、よろしくな!』
『今日から、このクラスの仲間になる事になりましたマーガレットです!
よろしくお願いします!』
___クラスは、騒めいた!
『マーガレットちゃん! 可愛いな~』
『彼氏いるの?』
『何でも分からない事があったら? 俺に言いなよ~』
『マーガレット君は、フィルダーの隣の席だよ! フィルダー!
マーガレット君が、分からない事は教えてやってくれ!』
『・・・は.はい!』
『よろしくねフィルダー!』
『___あぁ、ううん。』
▽
___マーガレットとは、こうして仲良くなったのだけど、、、?
不思議な事が多すぎて、まだ戸惑ってるところが多いよ。
___マーガレットが住んでいる場所が、、、?
この街で、1番人付き合いが悪い嫌われ者の【スインダー】と言う
87歳のおばあちゃんのところで、マーガレットは一緒に住んでいる。
凄く意地悪で、嘘やデマを流したり悪口を言うおばあちゃん。
このスインダーは、実の子供たちからも嫌われていて誰もスインダーの
家にやって来ないんだよ!
___僕たちだって! そう思っていたんだけど、、、?
マーガレットと仲良くなって、スインダーおばあちゃんの見方も変わって
きたかな、、、?
実は、寂しがり屋で誰かに構ってほしくてやっていた事なんだって!
___でも、何故?
この家で、マーガレットは住む事になったのかな?
___マーガレットに聞くと、、、?
『スインダーとは、、、? 遠い遠い親戚だから!』
・・・って! そう言っていたんだよ。
*
___僕はそこから、もっとマーガレットと仲良くなったんだけど、、、?
何故? 僕だったんだろう、、、?
___それと、あの言葉。
『私と一緒に探し物を探してほしいの?』
___これって? なんなんだろうな、、、?
僕に、それが! 何なのか教えてくれないのに探し出せるのか?
▼
でもマーガレットは、ニコッと優しく微笑みながら僕にこう言うんだ。
『大丈夫! フィルダーとなら、必ず探し出す事が出来るから!』
『・・・・・・』
・・・二人で、それを! 探し出して3か月後、、、。
___とうとう、“それが” 見つかったらしい。
『フィルダー! とうとう、私たちが探していたモノが見つかったわよ!』
『えぇ!? 本当なの? どんなモノか僕にも見せてくれない?』
『いいわよ! でも、後でね!』
『・・・えぇ!? どうして、、、?』
『まだ、やり残している事があるからよ!』
『・・・やり残している事って、、、?』
『今日の夜8時に、私たちが初めて会ったあの公園に来て!』
『___ううん! 分かったよ!』
*
___僕が夜8時前に、初めてマーガレットと会ったあの公園に行くと、、、?
そこには、既にマーガレットがいたんだ!
『___マーガレット!』
『ありがとう、来てくれて!』
『当たり前だろう! 約束したじゃないか!』
『これで! フィルダー、貴方ともお別れだわ!』
『・・・えぇ!?』
『私は、元の世界に戻るの!』
『___“元の世界?”』
『私は、未来から来たのよ!』
『・・・未来から?』
『フィルダー! 貴方は私の遠いご先祖様よ! そしてスインダーおばあちゃん
を見つける事ができたの!』
『・・・何が何だか? さっぱり分からないよ!』
『スインダーおばあちゃんは、この世界の人じゃないのよ! 私と一緒の未来人
なの!』
『・・・あぁ、ううん、それなら! なんとなくわかるかも、、、。』
『ずっと探していたのは、スインダーおばあちゃん。』
『・・・・・・』
『スインダーおばあちゃんは、フィルダーとも血の繋がりがある人よ!』
『___えぇ!? そうなの?』
『私の母方のお母さんのお父さんの娘で、そのお父さんの更に、、、?』
『・・・うーん? 分かんないけど、血が繋がっている!』
『___そうなの!』
『ありがとう、フィルダー! 貴方に会えて良かったわ!』
『僕もだよ! マーガレット!』
『じゃあ!』
『じゃあね!』
『___うん!』
こうして、マーガレットとスインダーおばあちゃんは元の世界に戻って行った!
___不思議なのは?
誰も、マーガレットやスインダーおばあちゃんの事を知らない事なんだ。
『ねえ? うちのクラスに転校生で入ってきたマーガレットの事覚えてる?』
『何言ってんだよ! うちのクラスに転校生なんか? 誰も入ってきてないぞ!
フィルダー! 寝ぼけてるのか?』
『___いや~ごめん、寝ぼけてたかも?』
『しっかりしろよ! フィルダー!』
『___あぁ、ごめんな!』
___この事は、僕だけの記憶にしまっておこう。
いつか? また、マーガレットと逢える日を楽しみにしてね。
最後までお読みいただきありがとうございます。