第伍フェーズ 会敵
前書きを後書きのように書くのは些か変だと思うようになりました
戦闘シーンの前振りみたいなものですね
それではどうぞ!( ゜д゜)ノ!
―同年同日 "第二宮古島"最南端への道中―
――ブロロォォ――とエンジンの重い音を辺りに知らしめるように装甲車『82式指揮通信車』は先程イージス艦『やはぎ』より報告を受けたゲートの出現位置に第一小隊の6人と運転手を乗せて向かっている。
「本郷二等陸尉!もうすぐでゲート出現予定地点です!準備をお願いします」
本郷による最後のブリーフィングが行われた。
「これより作戦内容を説明する。初戦であるがゆえに敵についての情報が全くない、いくらイージス艦といえど敵の出現位置しか判らないよって俺らが訓練してきた相手とはまるでちがう。ただこの前映像で見た敵ならば対処できなくもないが…同じ敵とは限らない」
「うーんどうします?宮ちゃーん?」
「へ?そ、そうねーセオリーどうりならまず双眼鏡で敵の武装を確認してから…奇襲!かな?」
女の子らしからぬ返事をした宮ちゃんこと、宮嶋は基本的な対人戦闘のセオリーを簡潔に説明してみせた。そんなことよりなかなかエグい会話を繰り広げる宮嶋と浅原の美女ふたりに赤の他人が見たら幻滅しそうだがここには素性を知っている人しかいない。
「"対人戦闘"ならそのとうり何だが相手は人ではない可能性が大いにあるそこで俺が出撃準備ルームからパクってきた、じゃない間違えた。借りてきたこのUAV (ドローンのようなもの)でゲート近辺を空から偵察する。これならたとえどんな敵でも人的損害を出さずに情報を集められる」
UAV、一機100万は下らない代物ではあるが、たとえぶっ壊してもこのプロジェクトの予算の前には小石同然だ。
「現地についたら羽田野、お前がUAVの操作を、それと神代この車の通信機器使って宮本さんにUAVの使用許可取っとけ」
「あーやっぱりとってなかったんだー本郷さん」
「宮嶋セブルリーナ!ちょっとうるさいぞー」
本郷のお叱りが降ってきた宮嶋は特に動じることなく武器の点検をしながら
「すみませーん」
とヘリウムレベルの軽い返事をだした、その次に第一小隊に指示を発した。
「あっそうだ。今のうちに武器の点検しておいてくださいね」
言っておくが隊内では本郷を除いて序列はないので誰かに強制ではないにしても命令は出せないが宮嶋は出せた、これはただの世間知らずか相当の勇気の持ち主なのだろうか?
それと今回の装備は89式小銃、(アサルトライフル)9mm拳銃、(ハンドガン)ついでのUAV一機である。
「到着しました。ご武運を!」
そう運転手の彼は告げた
『『『降車!降車!』』』
「羽田野、偵察開始!」
「了!」
辛抱強く待つと…
「敵影らしきものを発見!映像を指揮通信車に回します」
通信車のモニターのひとつがやがてパチッと音をたてて映像が流れた画質は粗いが様子は見てとれる…
(上層部がファンタジーゲームが得意なやつを集めていた理由がなんとなくわかる・・・あれは人狼か?)
人狼《ライカンスロープ》・・・半人半獣の魔獣
昼の時に狼の姿を象っているつまり、力のコントロールを失った個体…その最終形態で人としての理性は微塵もない。もしあの人狼ならば銀製の武器でしか倒せないことになる、しかしそれは向こうの世界の話だ。今あの人狼たちにはこちらの世界の法則が適応された。
「数は・・・約20体、所持している武器は…確認できません。おそらく丸腰かと」
UAVを操り今も人狼を睨み続ける羽田野から最低限の情報を入手した。
「少し待て、司令所から連絡が入った。」
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「はい、こちら第一小隊です。」
『本郷二等陸尉か?今まで名ばかりだった第一司令所の武藤だ、敵は確認できたか?』
「たった今、人狼のようなやつを」
『了解した、写真を送ることは可能か?』
「里村!今の人狼の映像を司令所に送信、急げ!」
「今送っています。」
『確認した。』
『初手として1分後、君らの援護を担当している第二小隊にUH-60JAから鉛の雨を降らせる。』
『以上、通信終了』
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「聞いたか!?これより1分後に空から第二小隊の攻撃が始まる、UAVを一旦戻し、車の中に待機する。以降別命あるまで偵察任務続行」
―同年同日 第二小隊UH-60JA機内―
「敵集合地点に機銃掃射を行う、攻撃準備!」
佐山三等陸尉の威勢ある声がヘリコプターのローター音に負けじと機内に響く。
「敵確認!発砲許可を!?」
「許可する!全て残さずあの身を穿て!」
――ダダダダダダダダダダダ――と轟音が人狼めがけて飛翔した一定間隔の排莢の音は人狼との開戦の合図となり数秒後人狼たちの身を無数の銃弾が穿ち決着がつく…はずだった。
またもや書きかけの小説をパーにしてしまい二倍の労力を使う嵌めに…
ちなみに宮嶋と浅原は美女設定です
疲れた