日の出
趣味で書いているので、色々とおかしい点があると思いますが「なんじゃこりゃ!www」とテキトウに流してくださいwww
一部:日の出
「なぁ、この時間に出ても大丈夫なのか?」とカズの兄が聞く。
今の時刻は深夜0時過ぎだ。
「そうだね・・・日が出てきたら出発しよう」
と答えたカズは鞘琥に連絡をした。
「聞こえるか?こっちは日が出るまで出発しないことにしたけど・・・そっちはどうするんだ?」
鞘琥家で何があったか知らないカズは・・・鞘琥の返事に驚いた。
「こっちはもう向かってるぞ。窓が破られてゾンビが一体だけ侵入してきたから、家じゃダメって父さんが・・・言ったんだ」
「え?・・・家に入った!?こっちも危ねえじゃねえか!うーん、静かに2階で過ごせば大丈夫だろ・・・」
カズはゾンビが音で反応すると考えたのだ。家族にすぐこう言った・・・
「あまり物音は立てないで!鞘琥の家に侵入されたみたい・・・まぁ一体だけだったみただけど」
ソワソワする家族にカズは、「音で反応する」と自分の考えを言った。
「鞘琥・・・大丈夫だったのか?親父さんにお袋さんは?」
「あぁ、俺の家って武術に詳しいだろ?それで父さんがゾンビにシステマを喰らわせてたwww」
「シ、システマ?・・・ってロシアのやつか!すげえな親父さん。」
「俺もビックリした。ほんとに父さんが使えるなんて思ってなかったからな」と無線が切れた・・・
鞘琥はなぜ切れたのか?少し考えて思い立った。ゾンビが近くに来ているのだろうと考えたのだ。
カズは、外から呻き声が聞こえ無線を切ったのだ。
加佐李家はどうも冷静だった。映画の見すぎなのだろう・・・
「みんな静かに。日が出るまであと5時間程度だと思うからそれまでは・・・言いたいことがあったらこれに書いて」とみんなの前に紙とペンを置いた。
カズはもう一度無線をつけて・・・
「姉御に朝に着くって伝えといてもらえるか?・・・あと朝までは無線は使えない」
(姉御に無線渡してるよねw)と言って無線を切った。
鞘琥は、あそこまで真面目に話しているカズを知らない。「了解」と一言だけ言って切れた。
「カズ・・・頼むから来てくれよ・・・」
鞘琥は車を運転している父に車で通れるルートを教えていた。
ゾンビの数は少なく、なんなく進むことが出来た。ところどことで襲われている人がいたが、助ける余裕もなく・・・ホームセンターが見えた所で、ゾンビの集団に遭遇してしまった。
「おい・・・あれを見てみろ?」
「え?・・・う、嘘だろ・・・」
ゾンビの集団がホームセンターに向かっているように感じた鞘琥。
歩いても行ける距離なので、親に歩いて行こうと言い、車から降りた。
ゾンビにバレないように、裏路地を通りながらホームセンターへと向かう。
もう100mで着くというの所でゾンビと遭遇してしまった。・・・しかも5体もいたのだ。
「父さん?どうする?」と鞘琥はやりすごすのか、倒すのかを確認した。
「お前のその武器と私のナイフで倒すぞ!」
「わかった!」
やる気満々な鞘琥。・・・武器はバットに槍だ。そしてエアガン。
鞘琥は一番手前にいたゾンビに目掛けてエアガンのM9を発射した。パシュパシュ。
一番手前のゾンビが気づき、こちらに向かってくる。
「よし!あいつから仕留めていく!」と父のシステマがゾンビを葬る。
「よし次!」と手前から順繰りとゾンビにM9を当てていった。
4体目は3体目と一緒にこちらに向かってきた。父がシステマを、鞘琥がバットで・・・ゾンビ2体を殺した。
「最後だ・・・」と父の渾身の一撃をゾンビに浴びせる。
「終わったね。じゃあもう着くから急ごう!」
二人の戦いぶりを見ていた母は、心強くも感じ、不安な気持ちにもなった。
そのころ加佐李家では・・・
「おいおい大丈夫かよ・・・」
「静かにしてれば大丈夫!」
と紙に書いてやりとりをしていた。
まだゾンビの呻き声はする。ウーウー(表現できないです。すいません。)
カズは、そう言うしかなかった・・・
二階に食料と武器は移動させてあるので、安心だが、不安な気持ちが抑えられない。
「まだ2時か・・・あと3時間だ」と日が出る時間のことを考えるカズ。
父と母は、無言のままドアの前に座っている。きっと子供を守ろうとドアの前にいるのだろう。
父は眠っている。母は・・・ずっとニコニコしている。これも子供が不安にならないようにするためなのだろう。これはカズにもカズの兄にもとても大きい存在だ。
「二人とも寝なさい。お父さんもこんな様子だしね。日が出てきたら起こすわ。」
「わかった・・・じゃあ母さん、何かあったら起こして。」と兄弟は答え、眠りについた。
カズは、「親ってやっぱ強いな」など思いながら瞼を閉じた・・・
2時間が経った時に・・・ドンドン、ドンドン!家のドアを叩く音がする。
「なにかしら?」と母は気になった。
様子を見に行きたかったが、もしもゾンビだったら・・・もしも人間だったら・・・複雑な思いの中、カズを起こした。
「ねえカズ。起きてちょうだい。」 (声出してますが・・・まぁいいでしょ)
「ふ、ふぁあ・・・ん?どうした母さん?」
「ドアの叩く音がするのよ。どう思う?」
「ドア?聞こえな・・・マジだ、聞こえる。」
カズは寝ぼけながらも可能性を考えた・・・まず、ゾンビの可能性。そして人間の可能性。この二つの可能性を考えた。
だが、他の家が空いているはずだと思い、わざわざ鍵のかかった家に逃げ込むとは思えないと考えた。
「この感じだと、ゾンビだ。母さん」
「でも人だったらどうするの?」
と人間の可能性が拭えない母。
「わざわざ鍵のかかった家をこんなにずっと叩かないだろ・・・」
とカズの考えを伝えた。そして・・・ドンドンドンドンドンドン!!!
ドアの叩く音が大きくなった。
「こんなに叩くって・・・なんで気づかれてるんだ?」とカズは考えた。
母は笑顔を絶やすことはなかったが、不安な気持ちは伝わってくる。
「母さん・・・人間なら間違いなく叫ぶよ。何よりも呻き声が近くなったでしょ?」
「そう言われれば・・・そうね」と母の鈍感さにはカズは呆れていた。
「でしょ?だからゾンビの可能性が大きいんだよ」
などと自分の知識を活用して説明していていたが・・・カズ自身も「人だったら・・・」と心配な気持ちがあった。
とにかくカズは、ゾンビに気づかれている理由を考えた。
「音で反応するのは・・・確かだ。他にはなんだ???」と悩んでいると・・・
さすが映画を鑑賞する家庭だ。母がこんな事を言った。
「音で反応するのね・・・それじゃあ、臭いはどうかしら?」
こんな事を母に言われて悔しかったカズだったが・・・それしかないと自分で納得したのだった。
「母さん・・・さすがっす!」
臭いで反応するという事が考えられるが・・・仮説でしかないため証明しなければならない。
そこでカズは自分の着ていた服を窓から投げようと考えたのだ。一日着ていた服に人間(自分の男臭さ)の臭いが付いていると思い、こんな案を考えたのだ。
「窓から服投げて反応するか確認する。」
「いいけど・・・本当に大丈夫?」
もちろん大丈夫じゃない。ゾンビが何体いるかも確認できていない。そもそも外を見るのは、数時間ぶりなのだ。
「うーん・・・じゃあ血でもつけておくか」と血の臭いでも反応すると考えたカズは、自分の手を包丁で少し切り、服につけた。
「ふぅ・・・ぐうううううう」大きな声が出せないため、悶えるカズ。
どうにか血を服につけたカズは、窓を開けるとゾンビがこちらを向いた。カズは「あれ?・・・」と思ったが、
すぐさま服を外に放り投げた・・・
「げ!6体近くいるじゃねえか!ってちゃんと反応したぞ!」
と自分の仮説・・・いや母の仮説があっていたと証明された。
「てか、服についた臭いで反応するって・・・新しいな」とカズは思う。今までの作品では服を使うなんて見たことがなかったからだ。(ないよな・・・書いててアホクセって思いました)
ゾンビが反応してくれた事はいいのだが、これからどうするかと考えるカズ。
日が出るまで静かに待つか、ゾンビを倒すか。だが6体もいるので、倒すのはないと思ったカズは、外のゾンビの様子を見た。
「本当に反応するんだな・・・それより・・・あれは?」
「どうしたの?カズ?」と気になる母。
「いや・・・知り合いに似てるんだけど、違うよな」と心配になるカズ。
そこでカズは考えることをやめ、改善策の事を考え始めた。
ここから抜け出すには、「逃げる事」が一番の目的だとカズは思い、逃げる方法を考えた。
日が出るまで待って逃げるのいい案だが。その前に、もしかするとドアをぶち破って入ってきてしまう可能性もあると考え・・・
「母さん、ここからこいつであいつらをぶっ殺すから、静かにしてて!」
「え?・・・わかったわ・・・」と答える母。
カズの言う「こいつ」とは・・・エアー釘打機を改良したものだ。(カズって改良得意ですねw)
改良能力が長けてる息子に母はビックリしていたが、心強くは感じた。
カズは、ゾンビに向かってエアー釘打機(改良)を発射した。 ガシンガシン。
サバゲーで培ってきたスナイピング技術のおかけで苦労することなくゾンビに当てられた。
「よし!この調子で!!!」と調子に乗るカズ。
一体、また一体と命中させていく。ほとんど、一発で殺すことができたが何体かは2,3発使った。
「クソっ!使いすぎたよ・・・」と弾(釘の数)の事を心配するカズ。
順調に殺していく・・・残り二体。
一体殺し、最後の一体を殺そうとした時・・・
「な、なに!?ドア?いや窓から入っていきやがった!」
「え?家に入ったに???・・・大丈夫なの?」
不安になるカズと母。父と兄は熟睡中。
最後の最後で家に入られるという失態を犯してしまった。
ゾンビの足音が近づいてくるのがわかるほどに近づいてきている。
カズは絶対に殺すと思っていた。恐怖心もあったが、一人でゾンビを殺すことができることに興奮していたのだ。
「絶対に殺す!」
母は楽しそうにそんなことを言った息子を見て、不安な気持ちになった。
カズはゲーム感覚でいるのだ。
ガンタッカーと木刀を持って一階へと向かった。
・・・
「よーし!かかってこいや!」
日の出まで1時間・・・・・・
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。