序章:アウトブレイク
初めて小説を書いてみました。趣味でやってみたので・・・文章がおかしなことになっているかもしれません。そのときは「アホだなw」とかテキトウに流してください。・・・今後、色々な武器や武術を出せていけたらな。と思います。
では「デッド・サバイバル」お楽しみください。
帰宅途中の男子中学生が二人いた。
二人は、まったく栄えていない商店街を歩いている・・・いわゆるシャッター街だ。普段なら人なんていないような商店街なのに、今日はやけに騒がしい。
「なんだ?なんだ?」
「ん?・・・見に行ってみっか!」
二人は、何事かと気になり向かった。
野次馬がたくさんいるなか、救急隊員が倒れている人に救命措置を施している。倒れている人は、腕や足をえぐられていた。
「え?なになに???」 「何があったの?」 「大丈夫かしら?」 と周りの人たちは話している。
救急隊員は必死に救命措置を施しているが、いっこうに目を覚まそうとしない人に周りの人はだんだんと不安が大きくなっていく。その時・・・ついに目を覚ました。
「よかった・・・」と救急隊員。だが・・・救急隊員に噛み付いた。救急隊員は、首を噛まれたので即死だった。
周りの人たちは、逃げ惑う。だが、そのうちの一人がまた噛み付かれた。そしてさらに、またさらに
噛み付かれていった。すでに4人が噛み付かれ、倒れている。
見ていた人たちは、逃げ惑う。その中・・・逃げながら話している二人がいた。
「ありゃ・・・ゾンビだろ! ほら見ろ!噛まれた人も目覚めてるぞ」
「んな馬鹿な・・・ほ、本当だ・・・」
「あんなのゾンビじゃなくて何なんだよ?」
二人組みの中学生だ。なぜか一名テンションが高い。もう一人は・・・冷静。この二人はいつも「アウトブレイク」の話をしていた。つまりこういう場面を想像していたのだ。(中学生男子なんてみんなこんなでしょ)
二人は走りながら商店街を出て、お互いの家に向かおうとしている。運のいいことに二人の家はすごく近くにある。まずは家に向かい、家族に報告して武器になりそうな物を見つけ、武器を作る。これは二人が想像していた計画。まさか二人ともこの計画を使うなんて微塵も思ってもいなかった。所詮、中学生の想像でしかないのだから・・・
二人の家は商店街から10分ほど走ると着く。歩くと20分弱かかる。なかなか遠いので普段は滅多に来ない。通学ルートでしかないのだ。そして二人とも帰宅部なのに、意外と体力がある。理由は・・・よくサバゲーもどきを公園でやっているのだ。(もちろん他人に迷惑を掛けないように時間などを考えている。) 意外と銃にも詳しかったりする。そのかいあって、思っていた以上に早く着いた。
お互いに準備が出来次第、家の外で待とうという話になった。
二人とも家族が個性的だ。一人は「加佐李 智千 (カサキ トモカズ)」。 加佐李家はよく映画を見る家庭だ。4人家族で兄が一人いる。そんな家庭事情もあって、息子がこんなことを言っても意外と信じてくれる。(普通ありえないですねwww)
「みんな聞いてくれ!!!ゾンビが・・・ゾンビが商店街にいるっ!」
なんて腑抜けな事言う智千。
家族たちは少し驚いていたが・・・
「そんなあり得ない・・・でもエイプリルフールでもあるまいし」と兄が言う。父までも「そうか・・・」などと本気で考え始める。母だけは少し疑っていた。(普通信じねえだろw)
「そんな嘘信じるわけないでしょ」
「そんなら、鞘琥に確認してみなよ!あいつも一緒に見たんだよ」
もう一人の名前は「鞘琥 志朗 (サヤク シロウ)」 鞘琥家は、とても真面目な家族だが、なぜか銃と武術に詳しい。(なんでだろうね?)そんな家庭なので息子はサバゲーもどきをするのである。家族は3 人。そんな家庭なのでかなり心強い。だが、親は信じてくれるわけもなく・・・
「だから!商店街にゾンビがいるんだって!」
「ゾの付く言葉は使うんじゃない!馬鹿馬鹿しい。」
「あなた?そんなに強く言わなくてもいいじゃない。この子だって少しは想像するんだから」
などと親子で話していると・・・プルプルと電話がなる。母が電話を取ると・・・
「もしもし、鞘琥ですが・・・」
「あ、もしもし・・・加佐李ですが、息子さんからゾンビがいるとかどうとか聞きましたか?」
「え?・・・えぇ、今ちょうど話していたんです。なぜです???」
と話していたら外からサイレンの音がしてくる。ピーポーピーポー。何台ものパトカー、救急車が通っていく。そして叫びながら逃げる人たちがパトカー、救急車とは逆の方向に走っている。よくあるゾンビ映画でパニックが起こったイメージだ。このような事も起こると想定していた加佐李と鞘琥は、別プランを考えていた。
そのプランとは・・・
「サイレンの音すごいですね・・・」
「えぇ、本当にいるのかしら・・・ゾンビが」
そんな会話をしている親二人は、互いの息子に目を向けると・・・すでに武器探しをしていた。息子たちの様子を見ていると、なかなかの手際のよさに母親二人は唖然とする。
別のプランとは・・・武器を作り次第、家にこもる。そして無線を使いお互いに連絡し合って、安全かどうかを確認する。というものだ。二人は、今出てしまうとパニック状態に巻き込まれ身動きできないと考えたのだ。これが功を奏したのか・・・もう外にはゾンビが来つつあった。商店街で噛まれた救急隊員と逃げ遅れた人たちがゾンビになってしまったのだ。しかも帰宅時間が重なりかなりのスピードで感染していった。
二人は家族に「二階に行って!!!」と指示を出した。さすがの家族もこの異様な空気を察したのだろう。家族は黙って二階へ行った。家族には雑誌とガムテープを渡した加佐李と鞘琥は無線でやりといをしていた。
「そっちはどうだ?カズ」
「えっと、家族に雑誌とガムテープ持たせて二階に移動したぞ」
「了解!こっちも二階に来た。武器はどうなった?」
「武器は木刀とエアガンとテキトウに作った武器がもろもろって感じ。食べ物は・・・えっと・・・菓子とカップ麺と・・・あとは冷蔵庫に結構入ってるね。」(都合がいいのは無視でおなしゃす)
「じゃあ大丈夫そうだな。こっちも似たようなもんだ。でも武器がエアガンぐらいしかない・・・」
「!?・・・何言ってるんだよ!武器なんて作るんだよ!某ゾンビパラダイスゲームみたいにさ、でもガムテープだけでドリルが一個から三個にはならんよ?」などと武器の話でふざけるカズ。
カズは暇なときには、武器になりそうな物がないか、どうやったら武器が作れるかなど考えているのだ。だからこそすぐに武器の準備が出来た。
鞘琥は真面目な事もあり、武器の話はしていても本当に作るなど思ってもいなかったので、カズみたいにすぐには作ることが出来なかった。
「そ、そうか・・・じゃあ、包丁と・・・なんか棒ないかな?・・・あ、あった!ホウキがあるじゃないか!」
鞘琥は棒とホウキで槍を作ろうと考えたのだ。ゾンビとの距離をとるために包丁だけではなく棒をくっ付けたのだ。
「よし!これで武器の完成だ!カズ、作ったって言ってたけど・・・どんな武器を作ったんだ?」と自分の武器はエアガンと槍(包丁+ホウキ)しかないので、不安で聞いてみた鞘琥。
「お?俺か???色々あんぞ。まずは、ダンボールで盾作ったろ。そんで鞘琥と同じで槍だろ。あとは・・・見てからのお楽しみだ」
と言い全部の武器は教えてはくれなかった。鞘琥は少し疑ったが、「きっとすごいのがあるのだろう」と思った。
そして二人は、家族に対処法(自己流)を教え、食料と武器の調達に向かうのであった。
数時間後、カズと鞘琥二人は自転車に乗り、ホームセンターの中にいた。
「どうにか着いたな・・・」
「着いたには着いたけど・・・人がいないぞ?」
「いないなぁ、いると思って計画立てたけど、まぁラッキーだな!」
なぜかホームセンターには人がいなかった。・・・その時!
「う、動くんじゃない!ここは私たちのもんだ!!!」
人が出てきた。びっくりしたカズと鞘琥だったが・・・
「加佐李と鞘琥じゃんか!」
そこにいたのは、二人のサバゲー仲間兼ホームセンターオーナーの娘。(親なにしてんでしょうねw)の「拝野 千代 (ハイノ チヨ)」だった。拝野は二人の2つ年上だ。そして男勝り。だからサバゲーなどをやっているのだ。容姿は・・・中学男子からしたら完璧だろう。だか二人は拝野のサバゲー時の姿を見ているので、 戦場においての先輩か戦友にしか見えないのだ。
「よかった。二人とも大丈夫なのね。私の見込んだ二人だから平気に決まってるわね!」
などとふざけたことを言う。二人共・・・「は、はは・・・はぁ」と呆れている。
「とりあえず二人はあれでしょ?武器なり食料なりを調達しに来たんでしょ?」
「姉御~!よくぞわかってくれた!だからちょっと物色しまっせ」
「まぁいいけど、こっちにも人が逃げて来てるからあまり持ってかないでよ!」などと言っているが、逃げて来てるといっても、五人とそこいらだ。あと拝野家がいる程度だ。ちなみに拝野家は父と娘だけだ。つまりホームセンターにいるのは七人と二人なのだ。
そこでカズは、自分たちの家族もこっちに来させようと考えた。
「なぁ、姉御。俺らの家族もここに来させていいか?バリゲートとか作るのに人手がいるだろ?」
「そうだねぇ・・・まぁあんたらとは戦友だもんね!もちろんいいよ!けどちゃんと働いてもらうよ?」
これで加佐李家と鞘琥家は安全な所へと移動できるのだ。
「さすが姉御だぜ!そんじゃちょいと準備したら家に行って家族連れてくるよ」
そして武器作成に取り掛かるカズと鞘琥。
「そういえば、カズの武器ってそれだったのか」
カズの武器は・・・ガンタッカーを少し改良したものだった。(どう改良したかなんてわかりません・・・)
ガンタッカーとは、壁にポスターなどを貼るときに使うデカイホッチキスのことだ。直接ゾンビに触れるのは自殺行為なので、芯が飛ぶように改良したのだ。
「どうだ?これの威力は大してないけど、ゾンビを怯ませる程度には使えるから便利だろ?怯んだ隙に逃げるなり、ぶっ殺すなりできるぞ!」
「なるほど・・・それじゃあ怯んだら俺が後ろから殺すよ」
「お?頼りになるじゃねえか!ってお前の武器って槍だよな?・・・もっと一気で頭を潰せるようなものにしろよ」
「そうか・・・じゃあバットとかか?拝野さん、バットってどこにありますか?」
「バット?えっとね・・・スポーツコーナーにいっぱいあるから好きに使って頂戴。」
「わかりました。・・・スポーツコーナーは・・・入口から右の方に行けばあるよな」
「スポーツコーナーに行くのか!?俺も行くっ!」
二人はスポーツコーナーに行き、バットを調達し、拝野に無線を渡して、家に向かうのであった。
すでに外は暗くなっている。もう街はゴーストタウン状態だった。(感染力高いっすねw)
二人は自転車で家に向かっている途中でゾンビに数体出くわしたが、二人の「アウトブレイク対策」のおかげで迷うことなく倒すことが出来た。(中学生にしてゾンビを普通に倒してしまう精神状態・・・ありえないですねwww)
二人は車のない道を通って帰ってきた。理由は、車でホームセンターに着くようにするためだ。
少しの迂回なので問題はない。
二人は家族にホームセンターに行くように説明した。
「ホームセンターに行けば武器も食料もある!だから移動しよう」
「そうだな・・・だが車で行って平気なのか?」
「もちろん大丈夫だよ!通れる所から帰って来たんだから」
「そうか・・・じゃあ準備するぞ」
と加佐李家は準備に取り掛かっていたが・・・
一方、 鞘琥家では・・・
「私はここから動かないぞ!」
「父さん!俺のこと信じてくれたっていいじゃないか!」
「そうよ!あなた。この子がこんなに言ってるんだから・・・しかも加佐李さんも行くみたいよ?」
どう説明しても微動だにしない父に苛立ちがつのる鞘琥。
自分だけでホームセンターに行こうと思いつつあった時に・・・
パリーン・・・下から窓の割れた音がした。
家の前にゾンビはいなかったはずなのに・・・と思った鞘琥だった。確かにいなかったが、会話がゾンビに聞こえてしまったのだろう。それでゾンビが来たのだ。
「な、なんで!?いなかったのに・・・」
「あなた?どうするの???」
不安になる鞘琥と鞘琥の母だったが・・・父は無言のまま、壁にかかっている絵を取った。絵の裏になんとサバイバルナイフがあったのだ。(マジで物騒だなw)そのナイフを構え、1階に降りる父。母にそこにいるよう伝えて父を追うと・・・父がシステマ(ロシアの格闘術)でゾンビを葬っていた。鞘琥は武術に関して詳しい家庭ということはわかっていたが・・・本当に使えるとは思ってもみなかった。
「父さん・・・」
「あ、あぁ・・・家族に襲うやつは許さん!」
「父さん・・・強すぎでしょ・・・」
この時、父が動こうとしなかった理由がわからないこともない。と思った鞘琥。
そんな父は家族の安全が第一なのだろう・・・
「ここはもうダメだ。お前が言ってた所に行くぞ」
「わ、わかった・・・じゃあ食料と武器になりそうなものを準備して行こう!」
そんなこんなで加佐李家と鞘琥家はホームセンターに移動することになった。
所詮、趣味なので・・・少しでも面白いと思っていただけたらうれしいです。まだまだ始めたばかりなので、未熟の中でもさらに未熟ですが・・・頑張っていきたいと思います。あと武器や武術に関して何か意見があれば教えてください。
それでは・・・