霊夢登場
遅くなりました。
前書きって書くこと無いときありますよね。
本編へどうぞ
「魔理沙、全体落とさない?信じてもいい?」
「ああ!私が信じるお前を信じろ、お前を信じる私を信じろ!」
「あなたの時点で信じられないとおもうけど」
「うん、魔理沙信じてないから信じられないかな。」
「ええぇー、へこむぜ.....」
「「冗談よ/冗談だよ~」」
ちなみに、今は出発前だ。今考えてみれば、ほうきに乗るとか無理だろ!しかも二人乗りとか怖すぎる!だけど断れない。なぜなら、二人ともわたしのために戦ってくれたのだから!
とか、考えてるうちに飛び始めたよ!
う~わ~後悔する~死ぬ~落ちる~
む~り~む~り~む~り~む~り~む~りぃぃぃぃ!!!
そのとき、アリスと魔理沙は前で震えているゆうかを見てにやにやしているのであった。
ううぅ......怖いなぁ、速く着かないかなぁ、でも少し涼しいなぁ。
そして、強い風が吹いた。
寒っ.........あれ?
「あ.........うわわぁぁぁぁぁ!!!」
体が傾き、ゆうかはまっ逆さまに落ちた。
「「ゆうか!」」
魔理沙とアリスが驚いてゆうかを追おうとしたが、風が邪魔をしてうまく追えない。このままでは死んでしまう!と思ったとき......
さっ.....と誰かが拾った。ゆうかが、おそるおそる目を開けると、魔理沙でも、アリスでもない人が目の前にいた。.......というか、顔近い!お姫様だっこ?相手は女の人だけど。
その人は、赤と白の巫女服を着ていた。脇が出ているから寒そうだ。
頭には大きな赤いリボンを着けている。黒髪で、赤い筒みたいなリボン?でまとめている。説明しづらいなぁ。この体勢だと。
「れ、霊夢!?なんでここにいるんだ!いつも博霊神社でゴロゴロしているだけの霊夢が働いているなんて明日は雨か!」
魔理沙は喧嘩を売っているのか?
巫女さんのこめかみがぴくりと動いた。
「いきなり何よ。私だってパトロールとかしてるわよ。魔理沙の知らないときに。魔理沙と違ってちゃんと仕事もしてるわよ!それより、この子はあなたたちが拾ったの?現世に返すなら神社に戻るけど」
巫女さん少し怒ってるなぁ
「それなんだが、他の二人を見つけてから帰るらしいんだ。それでとりあえず霊夢に会わせておこうと思ってな。あと、私の店は年中無休だ!店員が居ないだけだぜ!」
魔理沙お店やってるんだー!行ってみたいなぁ。よく、知り合いが店を開いたとき行きたいとか思うよね。あ、でも店員がいない店って……だめじゃん。魔理沙……
ゆうかは呆れた目を魔理沙に向けた。
「詳しいことを説明するから博霊神社に行こうぜ」
「別に博霊神社じゃなくてもいいんじゃない?この近くだと香霖堂が近いわね。人里でもいいけど霊夢はどこがいい?」
アリスは巫女さんに尋ねた。
こーりん堂?お店かな?人里も行ってみたいかなぁ。どっちがいいんだろう?
でももかとももを見つけて帰らないと…でも好奇心が…いや安全第一だよ!
そう、安全第一だよ、安全。
観光なんて魅力的な提案は出すなわたしの中の悪魔!
悪魔(観光しよう?楽しいよ?命のスリルなんて日本では味わえないし、いざとなったらアリスが助けてくれるよ!だから観光しよう?)
天使(ダメだよ、観光なんてしちゃ。アリスも呆れて守ってくれないかもしれないよ?だから、ももともかを探すっていう体で観光しないと。あくまでも、もかとももを探すための観光だよ。私は天使だけど(笑)だから、観光してもいいんだよ?)
って、どっちも観光だし……
天使仕事しろ、というか、むしろ悪魔より悪魔っぽい?
「私はどこでもいいわ。この子に聞いてみたら?」
ほえ?いきなり話振られると何て言おうか........何の話だっけ?聞いてなかったよ。
「どんなところに行きたい?」
アリスがもう一度言ってくれた。
聞いてなかったのばれた?呆れた目を向けられている。
「そういえば、名前も教えてくれると助かるんだけど」
巫女さんに名前言ってなかったの忘れてた。
巫女さんはこれから一緒に行動するんだよね。
「ゆうかです。これからよろしくお願いします。お世話になります!」
「私は霊夢よ。博霊の巫女をやっているわ。よろしく。博霊神社に行くときはお賽銭忘れないでね。250円でどこかに連れていってあげるけど、どう?1000円で友達探しに協力するわよ?むこうに帰るなら一人3000円ね」
「え!?」
「全部霊夢の冗談だから。どこへ行っても無料よ」
な~んだ、冗談か。
ちょっと信じた。
それにしても、お賽銭ねだる巫女って......貧乏なのかな?
残念なのかも。
「で、どんな所に行きたいの?」
アリスが聞いてきた。
どんな所って....え~っと~......
「他の一緒に来てしまった友達はももともかっていうんだけど、どこにいるのかわからないからとりあえず、神秘的な雰囲気な所に行ってみたいです!」
「神秘的な所なら、永遠亭とか白玉楼かな?」
なんかスゴそう。ここの名所全部巡ってから帰ろうかな.......
って!命の危険があるんだから!早く帰んなきゃ!でもやっぱりいろいろ見て回りたいし.......いやいや!帰るべきだよね!でも~……
でもでも!さっき安全第一だよ!って思ったばかりじゃん!
いや、わたしの中の悪魔と天使は観光しようって言ってるけど。
もう悪魔と天使にはご退場願おう。
「あとは、外来人に人気なのは地獄とか、温泉とか、ひまわり畑?」
なんか気になる!全部気になる!アリスはわたしを帰らせたくないの?地獄って本物?それとも大分の地獄?温泉も入りたいし、ひまわり畑はやっぱり背の高さより大きいのかな。見たことないんだよね。本ではよく見るけど、なかなか見る機会がないから今がチャンス……
「ゆうか?どうしたの?」
アリスがとくに心配そうでもないように顔をのぞきこんだ。
もうわたしの扱いがわかってきた感じ?心配はしてくれないようだ。まあ、わたしもその方がいいけど。でもちょっと複雑な……
ちなみに、アリスがどうしたの?と聞いたときからここまで0.5秒だ。
わたしすげぇ。
ちょっと好奇心と罪悪感に挟まれて混乱しているようだ。
ちなみに恐怖心はない。
「ふぇ!?な、何でもないよ~。いろいろここを見て回りたいとか、でも早く帰った方が良いかなぁとか、それを延々と考えてただけだよ!」
「そう?ならいいけど。ゆうかは見るなら幽霊界とかぐやひめ、どっちが見たい?」
なん....だと?
かぐやひめ!?幽霊界!?そんなのあるの!?いるの!?見たい!ぜひどっちも見たい!
「どっちも行きたいです!!」
「落ち着きなさい。どっち先に見る?」
「えぇーっと.......幽霊界です」
「落ち着くの早いわね、じゃあ、幽霊界に行きましょうか。.........そういえば、目的が変わっている気がするのだけれど」
変わっている。最初はちょっと降りて話をしようという話だったのに、今は観光の話だ。だが
「最初からこの話ですよ~♪霊夢さん、魔理沙、幽霊さんのところに行きたいんですが、いいですか?」
これで良いのだ!楽しみだな~♪幽霊界!
いや、よくないけど。
もう安全第一なんて考えは吹き飛んでいた。
天使と悪魔の勝利だった。
ちなみに、今まで霊夢達が会話に入って来なかった理由は、二人で話していたからだ。その内容は、
「霊夢の神社に人が来ない理由は何でだろうな」
「さあ?きっと魔理沙とか妖怪がたくさん来るからじゃない?」
「なんで私もなんだよ」
「決まってるじゃない。魔理沙だからよ」
「私は霊夢のせいだと思うぜ。霊夢が金が欲しそうに部屋の隙間から睨んだりしてるからじゃないか?」
「してないわよ!あれは入れてくれるように祈っているだけよ!」
だんだんヒートアップしてきたぞ。
「それが睨んでるんだよ!」
「睨んでないわよ!」
それを二人が話しているときは、私は観光するか早く帰った方が良いのか考えてた。だから二人が燃えてきたことに気づかず、アリスに話しかけられてそのまま考え事をしていた。
「勝負だ!霊夢!」
「望むところよ!」
弾幕ごっこの始まりだ。
霊夢は大きく手を振り回して?魔理沙と離れた。ゆうかも無意識に離れておいた。
「スペカは3枚でいいわよね?」
「いいぜ!今日こそ勝ってやるぜ!」
いつも魔理沙は負けているらしい。
(弾幕ごっこ略)
「また負けたぜ。これで173勝189敗か......あと少しで勝てるのになー」
「霊夢さん、魔理沙、幽霊さんのところに行ってみたいんだけど、いい?」
「いいぜ!」
「いいわよ!」
二人ともスッキリした表情になっている。
「あれ?ゆうか.....飛べてるぞ?」
ん?
あ!
本当だ!
まさかこんなに早く飛べるなんて…
「本当ね.....いつのまに飛べるようになっていたのかしら?」
霊夢は弾幕ごっこ前はお姫様だっこをしていたのを思い出した。
飛べなかったら落ちていた。わたしの無意識すげぇ。
「最初からじゃないわよね.....」
アリスもさらっと飛べるようになったことに驚いているようだ。
と、思ったが、みんな驚いてるようなきがしなくもない程度に驚いている。つまり、反応が微妙だということだ。むぅ。はしゃいだのはわたしだけか。
「まあ、飛べるなら楽になっていいけど。さっさと行くわよ」
「白玉楼にレッツ☆ゴーだぜ!」
魔理沙はおー!、と握りこぶしを天に掲げた。
「なんでそんなにテンション高くなってるの?」
「ゆうかがテンション上がるかと思って」
微妙だな。今の気分じゃないかな。でも、わくわくする!
さあ、幽霊さん待ってろよ!
次はもかのターンです。
もかには何が起きたのかがわかる回です。時間はゆうかとアリスが会った時ぐらいです。
次も遅くなるかも知れませんが、一ヶ月以内には投稿します。
長くなってすみません。




