幻想郷?
今のところ順調に話を思いついております。
早くに次も出せそうです。
まだ言うのは早いですが、ここまで読んでくれてありがとうございます!
「ふわぁ~~~、あれ?」
ここどこだろう。知らない家だ。どうしてここにいるんだろう?
昨日は.....キャンプに行こうとした、落ちた、逃げた、助けてもらった...その後の記憶がない!
そういえば、もかとももはどこにいるんだろう?早く合流したい...
「おはよう。良く眠れた?」
昨日助けてくれた人だ。あの人形かわいいし凄かったなぁ。それはともかく、
「えっと、アリスさんでしたっけ?」
「ええそうよ。昨日はいきなり倒れてびっくりしたわ...どこも異常無いわよね。」
「えっ!昨日倒れたんですか!ごめんなさい!」
なるほど、どうりで記憶がない。運んでもらったのか。力弱そうなのにどうやって?
「いいのいいの。」
アリスさんは何でもないように手をふる。絶対重かったと思う。
「あなたはここがどういうところか知ってる?」
「いいえ、なにも。」
ここ?思うことは...昨日の化け物なんだったんだろう?アリスさんの服も変わってるなぁ。そういえば、あの森に生えていたきのこも見覚えないな。いろいろおかしい世界だな。そもそも、アリスって外国の名前じゃん!なのに日本語ペラペラはおかしい!顔も日本人に見えないし、でも外国人にも見えない。よくみるときれいな人だなぁ。
「ファンタジーで異世界みたいだなぁ」
アリスは頷いた。
「しばらく考え込んでると思ったら...自力で答えに近づいてるじゃない。そのとおりよ。あなたにとって、ここは異世界よ。名前は幻想郷。あなたたちの世界で忘れられたものがたどり着く場所なの。あなたを昨日襲ったのは妖怪よ。」
あれ?当たった?うわわたしすごい。
「妖怪!まさか本当に存在するなんて!魔法とかもあったらいいな~」
「妖怪怖くないの?魔法もあるわよ。」
なん...だと..魔法!?
「魔法あるんですか!」
いきなり身を乗り出したから驚いてしまったようだ。
「え、ええ。」
「どんなのか見たいです!!あと、他にはどんなものがありますか?」
うわーーーーなにここ凄いファンタジー!!
アリスはキラキラした目を向けられて困っている。
「え、えーと、不老不死とか吸血鬼とか巫女とか?」
「すごい!この世界を全部見てみたい!でも吸血鬼は危ないかなぁ。会いたいなぁ。」
「とりあえず、朝ごはん食べながら話しましょう。頭冷やしなさい。」
「はい」
怒られた。頭冷やそう.....それはそうと、お腹すいたー!
「朝ごはんなんですか?」
さっきからいいにおいが...と言うよりいいかおりが...のほうがいい?どっちだろう。
まあいいか。どうせ言わないし。
「黒糖パンとサラダとシチューよ。」
給食みたい。言わないでおこう。給食のおばちゃんを思い浮かべた事など。
「まだ時間かかるから家にあるもの見てていいわよ。あまり散らかさないでね。」
「はーい!」
いろいろな本がある!....これは魔道書?
「・・・あかずきん?『汝、われのもとへ現れよ』って唱えるのか~」
「ああ、それは使ってみたいと思って貰ったんだけど、適性がないらしくて無理だったわ。でも捨てるのももったいなくて捨ててないけど。」
朝ごはんを作り終えて呼びに来たアリスさんが教えてくれた。
ゆうかはもう一度本を見て、
『汝、われの前に出でよ!』
ボンッ
「あれ?」
赤い頭巾を被った可愛い女の子が出てきた。手には酒が入ったかごがある。なぜか包丁の柄が覗いている。包丁なんてないはず?とにかく、
「でた!」
アリスさんはポカーンとしていたが、そんなに驚くことなのか!
「ええぇ!外来人には普通力無いのに....しかもその魔法はごく一部しかできないって言われているのに。珍しいわね」
アリスは混乱している。落ち着いてもらいたいなぁ、色々聞きたいことあるのに...
そう考えていたら、あかずきんは、
「落ち着けよ、ご主人さまが困ってるぞ!」
「「しゃべった!?」」
「そりゃあ生きているんだからしゃべるさ。物語の赤ずきんにもセリフはあるだろう?」
あかずきんは呆れたように言った。
だがゆうかは、しゃべれたんだ....まあ、とりあえず
「朝ごはん食べる?」
と聞いたのであった。
あかずきんです。
ゆうかの能力です。
詳しいことは次の話で出る予定です。
ちなみに、唱えている言葉が違うのは間違いではないということで(笑)
まだまだ話は続きます。
これからもよろしくお願いします!




