なん…だと…?
ゆうか視点です。
遅くなりましたというのも何度目か……
もう少ししたら登場人物紹介を入れようと思います。
「ニートぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
わたしは叫んだ。
神は死んだ……
そんな気持ち。
なんでかって?
それは、30分前に遡る。
「あら、外来人ね。姫様に会いたいのでしょう?」
「なんでわかったんですか?」
「最近外来人が来ることが多いのよ。外では姫様は有名なようね。」
わたしは永遠亭というところに来た。
そこにはかぐや姫がいるというはなしを聞いたからだ。
かぐや姫の話は日本人で知らない人はいないというほど有名だ。
翁が竹をとっていたらかぐや姫を見つけて、育てたら絶世の美女になって、たくさんの男に求婚されて無理難題押し付けて、そして月に帰るという話。
絶世の美女というものを見てみたいと思っていた。
「かぐや姫って人はどんな無理難題を押し付けたの?」
たっちゃんはわたしたちとは別の世界から来たからかぐや姫を知らない。
だから簡単に説明したら興味を持ったみたい。
でもわたしはこの話をそんなに詳しく覚えているわけではないから答えられない。
ので、ここのお医者さんの永林さんに任せる。
それより、いろいろな薬があるなぁ。
ん?この薬はどんな効果だろ?
「その小さいキノコの形の薬は『小さくなる薬』よ。」
「ああ、なるほど。」
隣には氷の花の形をした薬がある。
「その薬は飲むと『アイスマ○オ』になるわ。」
「マジか………」
たっちゃんは庭の兎と戯れている。
「姫様の支度ができるまでここで待っていてね。てゐ!」
「はいさーお茶だよ。」
うさぎの女の子が入ってきた。
うさみみ……うさしっぽ……はわ~
かわいいなぁ~
永林さんは部屋を出ていった。
そういえば、獣人ってあまりあったことなかったかも。
うーん、もふもふしたい。
もふもふしたら絶対気持ちいいだろうな~
もふもふ……
「1撫で100円だよ。」
「うっ」
「95円でどうだい?」
「うー…うう」
お金は節約お金は節約お金は節約お金は節約
「特別サービスで70円」
「買った!」
「まてまて」
たっちゃんに止められた。
たくさんの兎に囲まれている。
うらやましい……
「まあ、これはおいといて、お茶早く飲みなよ。」
おいとくの……?
触りたい~!
「兎なら分けてあげるよ?」
「ぜひ一匹ください。」
よっしゃー!たっちゃん神!
うさぎの女の子はだめでも兎を可愛がってやる~!
なでなでなでなでなでなで
「お茶早く飲みなってば。お師匠様に見つかる前に。」
うさぎの女の子が早くって言ってくる。
見つかる前にってどういう事かな?
まあいっか、他ならぬうさちゃんの頼みだもん!
「そういえばあなたの名前は?」
「てゐ。因幡てゐっていうあんたらよりよっぽど長く生きてる偉大なうさぎさ。」
ごくごく、おいしい。
よっぽど長く生きてる……年上なんだ……意外だな。
…………………………眠くなってきた。
今3時ぐらいかな…………
ちょっと一眠り……
「さすがお師匠様。薬の効果バッチリだね。」
「え…?ええ?ゆうか……!?ええ?」
「準備できたわよ……って、てゐ!またイタズラしたのね…」
周りの声がうるさい~…
「もう……てゐ、今回はなんの薬を混ぜたの?」
「獣人になれる薬」
「その薬はっ……解毒剤の材料が今持ってないのよね。今その薬を使うとしばらくもどれないからやめなさいって言ったのに……」
「やめろと言われて私が素直にやめるとでも思った?」
「………」
うるさい~…寝たい…
たっちゃんは呆然としている。
「そうね、油断してたわ。」
「そうそう。じゃあ私は兎たちのところに行くね。」
「待ちなさい。お客様にイタズラをしたんだからお仕置きをしなくてはいけないわね。」
「い、いらないと思うよ!」
てゐは逃げ出した。
「うどんげ!」
「はい!」
永林はてゐとは違ううさぎの女の子を呼んで追いかけさせた。
うるさい。
「てゐ!待ちなさい!」
「やなこった!」
どたどたどた
バタバタ
パリンッ
びりっ
「うるさいにゃー!寝かせろよ!」
あ~~ねむい~!
寝たいー!
静かにしてよ!寝れないじゃないか!
「起きた!」
いきなり声が隣で聞こえたのでその方向を見たら、たっちゃんがビックリしていた。
「にゃんだと……?にゃんにゃんにゃのか?」
「日本語でよろしく」
「ああ、うん。なんだと……?にゃんにゃんなのか?」
これが鏡を見た私の感想。
ねこ獣人になってました!
うわー、みみが……けもみみがついてる……
尻尾もあるけどさわったらちょっとくすぐったい。
「繰り返してってことでもないんだけど……」
たっちゃんはさっきからずっと撫でてくる。猫好きか。猫派か。
「にゃんにゃのさ!」
「まあ、言葉はおいといて、……ねこみみ生えてる……獣人になれる薬の効果だよね。」
「そうよ。戻りたい?」
永林が聞いてきた。
もちろん戻りたいよ。
このままもとの世界に戻ったらやばいし。
きっと研究所に連れていかれて……いやー!
想像するのも恐い!
「いえー戻さなくて大丈夫です!」
「たっちゃん!?いや、戻りたいからね!」
「え~?かわいいのに?」
「………それとこれとは別で、もとの世界では獣人なんていないから解剖やら実験やらされちゃうよ!」
「じゃあこっちの世界来る?」
それは楽しそうだけど……
「家族がいるから無理。」
「そーだよねー。そっちの世界は家族同士仲いいんでしょ?羨ましいなー」
「あげないよ?」
大切な家族だもん。
「無理でしょ」
すぱっと切られた!
「乗ってよ~」
え~、けち、ぐらいいってほしかった。
「ごめん、つい考え事してて忘れてた」
えー。
「どんなこと?」
「そういう話の前に戻るかどうか決めて姫様に会ってくれないかしら。」
「ごめんにゃさい」
「わすれてました。ところで今日ここに泊めてくださいませんか?」
もう3時半か。
ふぁ~ぁ
ねむ
「ゆうか~、寝ちゃダメだよ。」
「早く会おう、姫様に。眠すぎて……」
そして、最初のニィィートォォに戻る。
ちなみに、かわいいと言われてゆうかは照れました。
ですが、照れたので描写を入れませんでした。
つまり、照れたという表現に作者は照れたのですよ!
まあ、それはおいといて、
次も遅くなるでしょうなあ(´・ω・`)
10日後までには出したいです!




