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三人の少女の幻想入り ~思い出になるかも?の旅( ̄▽ ̄;)~  作者: cherry
ゆうか逃走計画!/ももともかの外来人探しの旅
35/41

移動しよう!

ゆうか視点

宮古(俺様)と別れた後。

謎の二人が人里に入った後。

そんな感じ。

遅くなりましたーー!!orz

はーい!

ゆうかだよー!

今日は人里観光するよー!


と、いうことで、

「どこいく?」

「どこいこっかー」

たっちゃんと宿でくつろいでいます。

部屋は同室で寝てるけど特に問題もなく過ごしてます。

たっちゃんも男の子だが、仮にも王族!ってゆーか、王族って感じがしなくて皆忘れてるかもだけど。

王子だからレディへの気遣い方も完璧なのさ!たぶん?

そーいえば、王子がいなくなって国も大変だろうな~。

あれ?

頭の中で王子確定してる?

そういえば聞かなかったことにする代わりに奢ってもらうって話があったっけ。この前のはうやむやになっちゃったからまだその権利はあるよね!

「人里も昨日観光したし、そろそろ移動しない?」

全然覚えてなさそう。今度団子やとかの前でこの話をするか。

「そうだねー、あ!行ってみたいとこあるんだけどいい?」

たっちゃんが移動したいと言ったので考えたところ、前に聞いた憧れの事を思い出した。

「どんなところ?」

「それはわかんないけどかぐや姫がどっかにいるらしいから会ってみたいんだ!」

そう、かぐや姫に会える!

今考えると、どこにいるのか検討もつかない。

まあでも、ひとさがしも楽しそう!

「かぐや姫?ここにも王国があるの?」

あれ?

あかずきんは知ってたのにかぐや姫は知らないんだ。

「かぐや姫は物語だよ。とても綺麗な女の人だから姫って付いてるだけで、王国は関係ないよ。」

「へぇー、綺麗なひとかぁ。やっぱ見惚れたりすんのかな?」

「たっちゃんはプロポーズとかしたことある?」

「あるよ。3才の頃ー」

「はやっ」

「姉上に」

「身内!?」

「今でも」

「マジで!?」

「蹴られる」

「何があった!」

突っ込みどころが祭りのようだ!

「それについては別の時に話すとしてー、寺子屋ってとこがあるよ?」

たっちゃんは話を変えた。

ものすごく聞きたい話だったけれども、寺子屋とはなんぞ?

「とりあえずここでかぐや姫って人のこと聞いてみれば?」

うーん、よし!

たっちゃんに聞き込みは任せてしまおう!

「よろ~!いてらー」

「え、僕に任せちゃうの?じゃあ尋問とか……」

「何を言っているのだたっちゃんよ。」

「え?人探しなら尋問とかしたいかなー?と思い。」

「そんなのしたらお尋ね者になっちゃうよ!」

だめだ、たっちゃんは尋問がしたいようだ。

仕方ないから見張っていなければ……


たっちゃんはゆうかを聞き込みに巻き込めて嬉しそうだ。

たっちゃんは聞き込みの厳しさを知っていた。

宛もなく探せばどれくらいの月日がかかるか……それをゆうかは知らずに押し付けようとしていた。

だから、


地獄にいくのなら一緒にな!


と、いうことで、巻き込んだ。


だが、


「かぐや姫?なら、こっちの竹林のなかにある永遠亭というところにいるぞ。」

簡単にどこにいるかわかりました。

意外と近いな~。

なにやらたっちゃんはガックリしているよう。

「竹林は迷うから行くのなら案内ができる友人がいるのだが、呼ぼうか?」

案内までしてくれるらしい。

「ぜひ、よろしくお願いします!」

さいさきいいなぁ♪

「ところで、外来人か?」

「はーい、そうですよー」

たっちゃんは適当に返事をした。

「今異変で外来人を集めてるらしいのだが、お前たちはいいのか?」

「大丈夫です。わたしたちは集められなくてもいいので。」

「そうか。では、友人を呼ぶから、名前を教えてくれないか?」

「ゆーかとたっちゃんと申すものでござる~」

たっちゃんござるってなに(笑)

「わかった。少し待っていてくれ。」


「たっちゃんどしたの?」

「こんなに簡単な人探し……人探しじゃない!邪道だ!」

ええー

「簡単でいいじゃん」

「ゆうには人探しの地獄をあじあわあせたかったのに!」

「ひど(笑)」

そうこうしてじゃれていたら、たっちゃんがいきなり辺りを見回した。

眉間にシワが……逃げる体勢……鋭い目……

楽しいことが起こりそう!

なになに何から逃げるの?

わたしも見回してみよう。

「っ!」

「うぇ?」

いきなり視界がぶれた。

と、思えば、建物の裏にワープしていた。

「あっぶなー、あいつらここまで追ってきてんの?」

たっちゃんは苦笑している。

気づけばお姫様だっこに………なわけあるか。

荷物のような担ぎかたでした。

「下ろしてー」

「まだ、じっとしてて。」

もしお姫様だっこだったら普通の人ならうますぎるシチュエーション。

わたしはむしろ気絶するシチュエーション。皆さんとは違う方向で。

今荷物かつぎだけどね!

そういえば………むむぅ、よく考えればたっちゃんは……

「あ、ゆうかは下ろしてもっていうか、連れてこなくても大丈夫だったか。ちょっと僕逃げなきゃいけない人たちがいてねー、ほんとめんどー。」

こっちを振り向いた。

うん。

ふつメンだ。

わたしはイケメン恐怖症なのです!

よかった。

「ああ、ここにいたのか。この人が竹林を案内できる人だ。」

寺子屋の先生が白い髪のおんなの人を連れてきた。

「さっさといくぞ。」

もうですか。

どうせ人里には用なくなったけどね。



「ゆうか、ちょっと協力してもらいたいんだけ「いいよ」はやっ。」

なんかたっちゃんからたのみごとがあるらしいから即答してみた。

「僕、とある事情で追われてるから助けてくれない?」

よそーどーり。

そんなことだろうと思ったさぁ。

誰かから逃げてるのがわかった頃からいつか相談されると思ってた。

でも以外と遅かったな。

「僕たちの世界はね、戦争とかがあってね、ゆうかたちと関わらせたら危ないんじゃないかと思って、ずっと考えてたけど………あいつらならゆうかを殺そうとはしないかなぁって思って相談してみた。」

「なるほど。じゃあお互い守り守られって関係になるんだ。おっけー。」

うんうん、ずっと守られっぱなしな未来は無くなった。

これで対等!

「着いたぞ」

あ、かぐや姫のところにも着いたみたい。

「そんな軽い考えで大丈夫かなぁ?」

たっちゃんは苦笑した。


投稿スピードは期待せず、のんびりとお待ちいただけたら嬉しいです。

たっちゃんの野望は打ち砕かれた!

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