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三人の少女の幻想入り ~思い出になるかも?の旅( ̄▽ ̄;)~  作者: cherry
ゆうか逃走計画!/ももともかの外来人探しの旅
30/41

こうりんどうに行こう!

もかともものターンです。

紅魔館を出発したばかりの頃です。



ゆうかにばれないように朝早くに出発したももともかは森を歩いていた。

木がうっそうと(しげ)っている。

しばらく歩き、太陽が上がってきたころ、森は神秘的になった。

木々の間から光が漏れてくる。

空気が美味しい。

たまに妖怪が襲ってくるのが残念だが。

「そろそろお昼食べよっか。さくやさん手作りの塩おにぎりおいしそー!」

ももが言った。

「ももは結構食いしん坊だよね。(°▽°)」

もかはももをからかった。

「なんだとー!あ、もかダイエット中?じゃあおにぎりもらうねー!」

ももはもかのおにぎりをひょいと奪った。

「あ!ちょ!返せ!私のおにぎりー!(`ロ´;)」

もかはもものおにぎりをとろうともものお弁当箱を見た。

だがもうそこにはおにぎりは無かった。

「よくも私のおにぎりー!ι(`ロ´)ノ」

「わ!危ないよもか!」

もかとももは暴れだした。



「はぁ、はぁ、はあっ orz」

「は、は、疲れたー!」

二人は疲れて草むらにねっころがった。

「「青春か!!」」



それからどれぐらい時間がたったのだろうか、休憩しすぎたかもしれない。

「風がきもちいーね……( -。-) =3」

「うん……」

そよそよとなだらかな風が流れる。

ちょろちょろと小さな小川の音も聞こえる。

「自然っていいね。( ̄ー ̄)」

「うん……」

ももはうとうとしだした。

「もも、まだ寝ちゃダメだよ。(^^; あとちょっとしたら行こう。」

もかはそよ風を満喫した。

ももは眠らないようにどうにかしようと頑張っていた。


草むらでリラックスした後も森の中を歩いた。

「………」

「………」

「ヴォオォォォ!!「ボン!」……キャン!」

「………」

「………」

沈黙が流れる。

『ほー……ほけきょ!』

「鳥かあ。」

「鳥だね。」

再び沈黙が流れる。



「ここかな?」

「うん。[香霖堂]、ここだね。(・_・)」

ガチャっ

「……いらっしゃい。」

ここの店主らしき人物が驚いた顔の後、少し間を開けて挨拶した。

「女の子二人でここに来たのかい?」

「はい。ここに外の世界の道具があると聞いて来ました。(・_・)」

香霖堂は古道具屋らしい。

あちらこちらに道具が散乱している。

それとお香の香りが漂っている。

「古道具屋っぽい雰囲気だろう?お香をたくと雰囲気が出るから好きなんだ。」

ももはそれに同意した。

ももの家は武術のプロだったりする。

だからわかるのだ。

そして馴れている香りに懐かしんだ。


「これって……パソコン?(゜д゜)?」

もかは棚に置いてあったパソコンを見つけた。

「パソコンっていうのはそれの略称かい?」

この世界の住人は知らないらしい。

「それは無縁塚で拾った物なのだけどね、外来人に見せたら『それはガラクタだ』って言われてね。元はどう使うものなんだか聞いても『めんどくさい』の一点張りで。」

他の外来人とは誰なのだろうか?ともかは思った。もしかしたら自分達の旅のヒントになるかもしれない。

「それは調べものをしたり遊ぶのに使う道具ですよ。」

ももは店主にパソコンの使い方を教えた。

「へぇ、よく知っているね。もしかして君達も外来人かい?」

「はい。実は今外来人を集める旅をしているのですが、何か手がかりはありませんか?(・・?」

もかは店主に尋ねた。

店主は首を横に降った。

「残念だけど、外来人の人がどこに行ったかは知らないね。でも、人里にいるんじゃないかな?」

人里。

人間が暮らす里の事だ。

妖怪も少し住み着いている。

「人里……そこは安全地帯とかですか?」

ももは店主に聞いた。

「そうだよ。これから行くのならこの森を…………」

店主は人里への行き方をももに伝えた。

もかは店に対する好奇心が勝り、いろいろな商品を見ていた。

「……たぬき。(・_・)何て言うんだっけ、このたぬき。」

笑い顔のたぬきの置物だ。

「それは信楽(しがらき)焼の狸という置物だよ。商品だけどね、よく椅子に使われるんだ……。本当に、いつツケを払ってくれるんだろうね……」

店主は遠い目をした。

「頑張ってください!」

ももは励ました。

「これは……ラジオ?こっちは鳩時計かな。もう2時27分かぁ。( ̄ー ̄)=3」

もかは商品を探っている。

「ん?剣だ…(・・?」

もかは壁に立て掛けてある剣を見つけた。

「あ!それは非売品なんだ!」

店主はいきなり慌てた。

その剣は[草薙の剣]という特別な剣だ。

店主はそれを大切にしていた。

「非売品ですか……まあ、私たちには扱えないものですから大丈夫ですよ。( ^∀^)」

もかは早々と視線を反らした。

店主はほっと胸を撫で下ろした。

「この弓は?(・・?」

もかは次の商品を見た。

それは漆黒の弓だ。

……ただの黒く塗られた弓である。

「それは売ってるよ。僕の作った魔法効果付きの弓なんだ。弾幕を込めて放つと当たった相手が痺れるという効果なんだけどね、まだ作成中なんだ。でも渾身の力作になると思うから買ったら弾幕ごっこの役に立つと思うよ。護身用にもいいね。小さく出来る機能もついてるから持ち運びも簡単さ。どうだい?買ってはくれないだろうか。」

店主は長々と説明をした。

もかは考えた末、買うことに決めた。

「ありがとう!他にもいらないかい?」

「あ!懐かしい!これって……」

ももは埋まっていた昔のおもちゃを見つけた。



楽しい掘り出し物探しの時間は終わった。

「合計23円だよ。」

「「安!!」」

「うちは安いのが売りだからね。また贔屓にしてくれると嬉しいよ。」

「まあ、懐かしいものとかがあるし、今度弓を取りに来るときも何か買います。」

ももは満足そうに言った。

「弓は3ヶ月後に出来ると思うからそれより後だったらいつでも取りに来ていいよ。」

店主がそういったあと、私たちは店を出た。


「いい買い物した!」

「そうだね。(^^)」

シュン!

「楽しい雰囲気のところ申し訳ないんだけど、ゆうかが脱走したわ。」

咲夜はいきなり現れ、唐突に言った。

flagを建てておくだけの回でした。

次も遅くなるに違いない(^^;

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