ゆうかの作戦
戦いの決着です。
三人称視点?です。
あれ?三人称で合ってるっけ?
「薪?どうして薪が……」
ももは驚いている。
ももだけではない、この場にいる全員が驚いていた。
ゆうかがいたはずのところに薪がある。さっきまで攻撃を受けていたゆうかが一瞬で消えた。
いや、入れ替わる時間ならあったか。
土煙の舞う間の隙を見てどこかに行ったのかもしれない。
だが、本当にゆうかは逃げ出したのだろうか?
ゆうかはまだ近くにいるのではないか?
ともかの頭は言っている。
「そういえば……ゆうかはまだ能力を使ってない?」
とももが言った。
もかと同じ事を考えていたらしい。
「なんで今まで……( ゜o゜)」
なにか狙いがあるのか?
一瞬の隙を見て逃げたとしても、もかが与えたダメージが大きいことに変わりはない。
リードしている……とは思えなかった。
びーーーー!!!!
「っ!」
ももともかは間一髪避けた。
が、離ればなれになってしまった。
「もかの相手は俺だよ!」
「あかずきん!(○_○)!!」
赤ずきんが来たってことはゆうかはまだ健在?
「もも様のお相手は私ですが、どうぞよろしく死んでください。」
「ええ!?白雪姫……死にはしないよ!」
ももの所には白雪姫が現れた。
一対一の形になった。
「殺しちゃダメだよ!」
どこかからかゆうかの声がした。
だが姿は見えない。
「はいはい、ご主人さまは人殺しとか嫌だもんね。」
「しょうがないですね……そこそこ危険度の少ない毒リンゴを使いますよ。」
白雪姫は渋々という様子で了承した。
「ゆうかどこだー!」
ももは白雪姫に向かって走り出した。
白雪姫はもものパンチをひょいと避けた。
「そんなに慌てなくても、ほら、あそこにいます。」
「え!?」
ももは白雪姫があっさりと教えたことに驚いた。
白雪姫が指したところには、確かにゆうかがいた。
ゆうかはたっちゃんの隣に普通に立っていた。
「あれ!?いつからそこに?」
たっちゃんも気づかなかった。
「学校で培ってきた[影を薄くする]っていう特技が今役に立つとは……あはは。」
「ああ、なるほど……」
宮古は教室で見ていたゆうかを思いだし、納得した。
「!?無傷!?Σ(゜Д゜)」
もかが驚いた通り、ゆうかは無傷だった。弾幕なんて当たってないかのように見える。
「説明しよう!」
ゆうかはもかが外に出たあと、一瞬の隙を見つけて隠れた。
そして、あかずきんのかごに入っていたもの、【薪】を白雪姫の魔女の【変装】→薪にしたということだ。
それを行ったのは戦闘前だから、最初からもかは騙されていた。
動かし方?
ああ、操れたよ、簡単に。
たぶんわたしはあかずきんたちの主人だからだね。
と言うことをゆうかは説明した。
ドヤ顔で。
「イラつく作戦だなーーー!!!」
ももは憤慨している。
「そうだったんだ。じゃあ今は本物なんだね?(・_・)」
もかはゆうかにたずねた。
「そうだよ?」
ゆうかはそれが?
という顔をしている。
本気でわかっていない。
「今ならぼこれる!( ^∀^)」
「ええ!そうくる!?」
頭がよければすぐわかることだ。
もかは弾幕をゆうかに向けて撃った。
だが、
パンっパンっ
あかずきんが鉄砲を撃って弾幕を落とす。
「!?それなら!ι(`ロ´)ノ∠※。.:*:・'°☆」
もかはビームを出した。
びーーーーーーーキンッ!
「!?きゃあ!(><)」
「ご主人さまに手出しはさせない!」
あかずきんは包丁を使ってビームをはねかえした。
そしてもかに当たった。
「もか!?ってか強すぎだろこいつら!」
ももは白雪姫の毒りんごを避けながら二人の強さに嘆いている。
「えっへへー!けっこうチート!!」
「「ほんとだよ!」」
ゆうかの言葉にももともかがはもって返した。
「どうする?( ´△`)」
もかはちょい諦めモードになった。
「撤退しよう。なんかあのキャラクター達強くて倒せないかも。」
ももは疲れた顔で言った。
「そうだね。でも、次は監禁する!!(`□´)」
「首を洗って待ってろよ!」
もかとももは帰った。
「その捨て台詞はどうかと思う。」
ゆうかはえぇーと言いながらコメントした。
そうして、嵐は過ぎ去った。
「この呪いの人形のせいで……」
ゆうかは恨みがましい目を人形に向けた。
「すごい!ゆうすごいよ!二人の追っ手を追い返すなんて!」
たっちゃんはゆうかを誉めている。
「えへへ~!あかずきんたちのおかげだよ!」
ゆうかは照れながら謙遜した。
「「あとでお酒を呑みたいな(です)」」
あかずきんと白雪姫は二人で揃って言った。
「げっ!」
ゆうかは出費を考えて肩を落とした。
「………俺様はこれからどうすりゃいいんだ?ももたちが迎えに来るのを待てばいいのか?」
宮古はゆうかに尋ねた。
「さあ?」
ゆうかも知らないので適当に答えた。
「ゆうこれからどうするの?場所ばれちゃったでしょ?」
たっちゃんはせっかく仲良くなれたのに……と言う。
「大丈夫!しばらく来ないと思うから。それにもう3日分宿代払ったし。」
人里の観光もまだ足りない。
さあ!どんどん幻想郷を楽しもう!
次はもかとももです。
少し遅くなるかも。




