ももは紅魔館
もも視点です。
結構遅くなりました。
ももの身に何があったのか!
という話の前編ですね。
私が起きたときは昼過ぎだった。
たぶん2時ぐらいだと思う。
目が覚めた場所は紅いレンガの館だった。お屋敷だった。庭が広くて妬ましい………じゃなくて、紅いレンガの館の前の門だった。門も紅いレンガだった。イギリス?家の前の穴に落ちたらイギリスだったの?ありえない。
気がつけば、その門の前でチャイナな人の隣でその人と同じ格好で寝ていた。門番だよね、この人。大丈夫なのか?
チャイナは赤い髪で、緑のチャイナ服で、中国の人みたいだった。みつあみだ。でも赤い髪って不良かよ。緑の帽子を被っている。
チャイナは腕を組んでぐっすり寝ていた。はなちょうちん出してる。てか、この人誰?
どうしようとそのまま考えていると、メイドが来た。
白髪メイドだ。お前も不良か。そしてお前もみつあみなのか。あ、見つかった。ヤバイ気がする。逃げた方がいいかな?
「待ちなさい」
「はい……」
捕まった。
どうする私!どうなる私!
「どうして人間がこんなところでうろついているの?何か用あったのでは?」
しょうがない、ありのままはなすぜ!
「気がつけばそこの門の前でそこの人と同じように寝てました」
メイドは門番チャイナを見た。
あ!般若が見える!
シュッシュッ ザクッ
「いだぁ!何するんです咲夜さん!」
うぎゃぁぁー!
ナイフ!?ナイフ!?え!?今スカートの下からナイフ出したそして投げたこのメイド!犯罪だぞ!
「あなたは何回刺されれば居眠りしなくなるの?これで何回目だと思ってるの?」
しかもこの人も何回も刺されてるのかよ!大丈夫か!
「すみませんでした」
「減給ね」
(笑)
「ええええぇぇぇ!!そんなぁ~」
チャイナはがっくりしている。
あ、そう言えば、メイドは咲夜って名前だったよね。チャイナの名前は?まあいいや。いつかわかるか。
服が…う~む…コスプレ大会?…じゃないよね。多分この人たちはメイド服やチャイナ服が普段着なんだ。本気で気にせず着ている感じ。
いったい何がなんだか、ぜんぜんわかんないよ。
ゆうかともかも居ないし、どうしよう……
「はぁ……」
「?そういえば、あなたはどこから来たの?迷子?」
「はい…まあそんな感じです…他に二人一緒にいたはずなんですが居なくなっていて……そもそもあの隙間なんだったんだ。あれテレポートリング的なものかな?」
ああ、なんだかイライラしてきた。
あの隙間が現れなければ今ごろゆうかともかと一緒にキャンプでバーベキューしてたかもしれないのに!!
「隙間……もしかして外来人かしら。あなたが住んでる国は?」
国?そんなの日本だけどここは日本じゃないの?
「日本ですけど」
イーラーイーラーイーラーイーラー
「外来人なのね。簡単に説明するとここはあなたの世界とは違う空間よ。一応日本。ここには妖怪や幽霊がいるから気をつけてね」
……………まじか。
ええー……えええー………うわー……
えーっと……やばい?
「か、帰れますか?」
「ええ。博霊神社に行けば帰れるわ」
よかった。
あ!でもゆうかともかどうなんだろ?
たぶん一緒に来たはずなんだけど……
そう考えていると、何かを思いついたように戻って来た。
「そういえばあなた、他に二人一緒って言ったわね?探さなきゃいけないでしょう?泊まっていかない?」
ナイスタイミング!
「え!?いいんですか!?」
「ええ。条件付きだけど」
条件付きかぁ。
「どんな?」
「ここの主人の妹様の相手をするだけの簡単なお仕事です」
「なんだ、妹さんの相手をするだけか。それならお安いごようです!」
ももには小さい言葉はよく聞こえなかったようだ。
「ええ。お願いします。では、早速お部屋にご案内します」
「楽しみだなー♪」
~♪♪♪~♪♪♪♪~
鼻歌歌いたくなるほど入ってみたいデザインの屋敷なんだよね、ここ。
内装も赤赤紅……
うわーぁ
日本には無さそうな屋敷だ。
ここに泊まれるなんて嬉しいなぁ楽しみだなぁ。
「ここよ。少々準備があるから部屋でくつろいでいて。あと、部屋から出ないでね」
「はい」
「では」
!?
消えた!?
???
何が起こったの?
あとで聞いてみるか。
「紅茶をお持ちしました。ところで、この世界の説明はした方がいい?」
世界の説明?ああ、ここは違う空間なんだっけ。実感わかない。とりあえず、ここの人たちの説明が先かな。私がお世話になる所だし。
「あなたの事をまず知りたいです」
「そうなの?私は十六夜 咲夜 というここ、紅魔館のメイド長を務めているわ。能力は【時を操る程度の能力】よ」
「能力!?」
何ここ!ファンタジーに入り込んだの!?私達は!
「ええ。ここはあなたの世界といろいろ違って戦う手はファンタジーという感じらしいわ。他の外来人から聞いたことなのだけれど」
うわー
ゆうかともかなら目を輝かせたりするんだろうけど……
私は恐いかな………
劣等感が………
「あなたの隣で寝ていた中国のような人は紅 美鈴 という門番よ」
ああ、チャイナさんは美鈴っていう名前なんだ。やっと名前分かった。
「それで、この館の主がレミリア・スカーレットお嬢様よ。かりすまに溢れているわ。そして可愛い吸血鬼よ。でもあまり人の血を吸わないから」
吸 血 鬼 かぁ。
うん。
まじかよ………
血を吸われたら吸血鬼に……?
命の危険を感じるよ、この世界。
ヤバイ。
嫌な予感がする。
早く二人を見つけて帰らないと……
「大丈夫?顔色悪そうだけど。次の方の説明をするわね」
「大丈夫です……続きをどうぞ」
今は大人しくなるようにするしかないかな。
「レミリアお嬢様には妹がいて、フランドール・スカーレットという、こちらも吸血鬼よ。姉妹なんだから当然だけど」
「その子が私の泊まる条件で言ってた私と遊ぶ子ですか?」
「ええ」
ふむふむ。
吸血鬼相手って……
もしかして危ない遊び?
ないない。
想像しない。
普通のかくれんぼとかのはず。
そう願おう。
次も館の人の紹介しようかな……
それとも省いてしまおうかな……
次は早く投稿したいな。




