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夏生詩集

キノコ頭のこびとさん

作者: 夏生

たまにはユルく。

体育座りでこちらを見てる

キノコ頭のこびとさん

微笑みのような

寂しいような顔して



あまりにも自然に

不自然だから

見るたびに

笑ってしまう



おじさんみたいな

顔なのに

可愛らしく見える

不思議


ゆったりおおらかな

雰囲気

他のキャラクターものが

どれだけ媚びているか

よくわかるほど


ゆったりおおらかに

揺るぎない個性は

立派なもので


哀愁ただよう後ろ姿

ちゃんとあるんですね、お尻


キノコ頭のこびとさんについて

図鑑がある


森の中の木の下に

やっぱり体育座りでいるらしい

理由はわからないそうだ


身を守るためにキノコの部分に白い粒の

ような毒がついているそうな


うちにいるキノコ頭のこびとさんは

大丈夫かしら?


そっと背後から持ってください、と図鑑

はい、ではそっと……


おじさんがキノコの着ぐるみきて

いるみたい

後ろ姿に哀愁を感じるのは

世のおじさま方に似ているからか


キノコの部分、可愛らしい

きちんとお行儀よく閉じた足も

膝を抱える手も


ところで……

いつからうちにいるの?


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