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コレは俺の真実の物語だッ  作者: 鴉野 兄貴
みっつめ。これがハーレムだッ
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蜻蛉

「『愛』とは。なんなのだろう」「また。シンの妄言ですか」

月の下独りごちる女性。カゲロウに問いかける声。


「ユウガオか」同じ『王族』だ。疎かには出来ない。

カゲロウは『妹』ユウガオの下腹部を見ないように気をつけながら振り返った。

その中には。『伝説の魔物』マコトの子が宿っている。


「ユウガオ様。と呼びなさい」ユウガオはニコリと微笑んだ。

カゲロウはその屈辱に辛うじて。耐えた。


「捕虜として、奴隷として扱ってやっても良かったのだがな」

「『儀式』の済んでいない王族など。『王女』に過ぎませんから」それに。ユウガオは続ける。


「マコトは、百の魔物より、強くて。素晴らしいですよ……」頬を染めてみせるユウガオ。このような『人』だっただろうか。

『儀式』を終わらせた『王族』のほとんどは。壊れる。肉体が無事でも心が壊れることが。多い。


「もし、『男』を産むことがあったら」

世界は、ユウガオのものになるだろう。もう『小久保』はいないのだから。

あの怪しげなからくりに繋がれた哀れな女は。存在しないのだから。


「だが、男は作れるからな」「ええ。シンやマコトには内緒ですよ。『お姉さま』」


「『人』ではないがな」「くす」

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