始まり
むかしむかしある所に罠に捕まっていたカラスがおりました。
村人の1人田吾作はカラスの罠を外してあげました。
コンコンコンコン
田吾作は眠い眼をこすりながら戸を開けに行く
「誰だこんな夜に」
「昼間は助けて頂きありがとうございます。昼間に助けて頂いたカラスです。」
「あっはい。さようなら」
田吾作は戸を閉めた
ガラガラガラ
カラスの擬人化は戸を開けた
「話は終わってません!恩返しがしたいのです。」
「いや良いよどうせあれだろ?勝手に恩返しに来て決して覗いては行けませんとか言って誰の家だか解ってんのか案件で勝手に戸を開けたら飛んでいくんだろ?」
「いえカラスの羽はそんな鶴姫のように美しくありませんし、それに」
「それに?」
「見られても困りませんし何なら脱げますよ?」
「ぶっ」
田吾作は思わず吹き出した。
「·····恩返しってそっち系?」
「いえ必ずしもそうではありませんが。貴方の思いのままに恩返しさせて頂きます。」
「ニヤニヤ」
「想像がすぐ破廉恥になるんですね。殿方達は。まぁそれも人間味があって素晴らしい事ですが。」
「改めまして烏女麗子です。」
「······」
田吾作は無言だった。
聞いてないと思いもう1度自己紹介をする烏女麗子。
「烏女麗子です。」
「·····まんまな名前だね。何か麻婆茄子みたい。」
ピッキーン
「帰ります!不愉快です!」
烏女麗子は不機嫌になってしまった。
「まぁ帰るならそれで良いけど。」
田吾作からしたらむしろありがたいと思った。
「良いんですね?この件を烏の女王である私が皆に話したら貴方はカラスに一生追い回されますけど?」
人間を脅してきた烏女麗子。
「····すいません居てください。ていうか脱げるなら俺の嫁になるの?」
田吾作は観念した。
「そちらはおいおい考えさせていただきますわ。とにかく麻婆茄子の話は絶対にしないでください。色が紫で名前まで似ているなんてカラス界の恥ですわ!」
「え?夫婦にはなれないけど脱げるって順番逆なセフレにはなれるって話?」
「·····」
とりあえずこいつは無視しようと決めた烏女麗子。




