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ルームシェア

??「よお!これからよろしく!」


 そう、告げられる。


「うそだろ」


 開いた口が塞がらないとは、まさにこの事なのであろう。


 まさか、ルームシェアだったなんて。ああ、せっかく一人でゆっくりできると思ったのに。しかも、こいつ謎にテンション高いし。多分振り回されるんだろうなー。ああ、なにか嫌な予感がするぞ?


??「おい、大丈夫か?なんか元気なさそうだけど」


「疲れてるからな」


 そう、端的に返して、寮の室内に入る。そして、改めて内装を見てみたのだが。


「ここって本当に寮なのか?下手したら一軒家くらいの大きさあるんじゃないのか?」


??「もうこの寮の中を全部見たけど、ここは2階建てで2つの個室とシャワーとトイレとキッチンがあるみたいだよ。あと、使用用途が良く分からない部屋が数部屋あったくらいかな」


 は?でかすぎだろ。まじで、寮とは思えないな。


⁇「ところで、お前の名前は?」


「こういうのは、大体質問する側からいうんじゃないのか?」


⁇「そうかな、まあいっか。北=サウス だ。よろしく」


 こいつの名前適当すぎだろ。 それで北はノースだろ。


「まあ、よろしくな」


北「まあ?」


「いや、気にしないでくれ」


北「そうか。今日はやることないし、これからの為にも一緒に行動しておかないか?」


「は?何を言っているんだ?」


北「ああ、お前まだ生徒手帳読み切ってないのか」


「うん」


 北「じゃあ説明してやるよ。この学園の中では、基本的に2人1組なって行動する。たとえば、授業であったりとか、報酬任務であったりとか」


「報酬任務?」


北「報酬任務ってのは学園が提示する任務を達成することで報酬が手に入れられるというシステムの事だ。言い方悪いけど、日雇いと同じようなもんだ。ちなみに、去年の3年生とかは学費より報酬任務で手に入れたお金の方が多かったそうだ」


 学費?そんなの必要なのか?ってかほんとになんでこの学園に入れられたのかも分からないしマジで謎多すぎる。


「へー。じゃあ、早速その報酬任務ってやつやってみようぜ!」


北「まあ、確かに空気感を知っておいた方がいいかもしれないな」


北「じゃあ、行ってみる?」


「いこう!!」


 僕から話題を出したのにまるでこいつが話題を出したみたいな感じで嫌だな。




 そうして、僕たちは任務内容の書いた紙で辺り一面が覆われている異質な空間に来ていた。



「なあ、これって失敗したらどうなるの?」


北「知らないけど、多分罰金とかじゃない?」


「確かにありえるかも」


 そういう雑談をしながら僕は「犯罪者組織の幹部、もしくはボスの始末」という紙に目が留まっていた。


北「やるか?最初にしては難易度高めだと思うけど」


「まあ、いけるだろ」


北「あ、そういえば俺らってお互いに自分のランクとか言ってなかったな」


「ランクとかあるの?」


北「ああ。生徒手帳の一番最初のページの右上にデカデカと書いてあるから嫌でも目に入ろと思うぞ」


 そういわれたので、僕は右ポケットにしまっておいた生徒手帳を取り出し、1ページ目を開く。そして、右上を見ると、そこには「測定不能」と書かれていた。


 そうか能力が封印されているから測定が出来なかったのか。


北「ちなみに、sだぜ?すごいだろ」


「それがどれくらい凄いのかは分からないけど、凄いね」


北「まあ、確かに比較対象がなきゃ分からないよな。ランクSっていうのは、単独での国家転覆が可能らしい。まあ、出来るとは思っていないけどね」


「能力はなんだ?」


北「ああ、まあ言ってもいいか。能力は一度食べたものを具現化する能力だ」


 おっと、ここでの変化球か。まあ、まともな能力でそこまで強い判定を出されるわけないか。


でも、使い勝手が良い能力でもなさそうだな?


北「で、この能力は普通に使ったら具現化系で最弱なんだけど、この能力は使いようによっては人間を簡単に絶命させることのできる凶悪な能力だ」


 簡単に、絶命?

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