修行theサバイバル
今まで書いた中で一番ふざけた作品ができました!
「いや〜こないだは大変だったね!」
3度目の特別課題の翌日、わかりやすく言うと土曜日。
特に部活もやってないはずの俺、加賀美彰人はなぜか校長室にいた。
そしてその校長室には見た目は小学生の少女、しかしその実態は我が校の校長、音無八雲が座っていた。
「で、人を土曜に校長室に呼んで、一体何の用だ?」
「いや〜彰人君に一つ言いたいことがあってね!」
「?」
言いたいこと?土曜の休みに呼んで?一体何の用だ。
「昨日ボッコボコにやられてたね!」
「ああそのこと」
この校長はやっぱり知っていたのか。
へこむわ・・・
「たしかに、八雲の言うとおり完敗だったよ。今考えてみても、俺があいつに勝ってるものは一つもない」
力も速さも俺より圧倒的に上だった。しかもあいつはまだ本気を出していない。
「でも彰人くんが生きててくれて助かったよ」
「まっ、殺される寸前に情けをもらっただけなんだけどな」
「情けでもいいよ。向こうで彰人くんが死んだら、もう彰人くんは課題受けれないし?」
「はあ?」
なに当たり前の事言ってんだコイツは。
「いい機会だから教えてあげる。向こうの世界で死んでも、こっちの世界にいる自分は生きてるの。ただし、死んじゃった人は二度と存在世界へはいけない。だって向こうの自分は死んでるんだもん」
「・・・・・(自我停止)」
「・・・彰人くん?」
久しぶりの思考停止です!頭痛いです!!
「う〜んと、分かりやすく言っちゃえばマ○オがゲームオーバーしたら最初から、みたいな?」
「分かりやすいけどいいのかそれ!?」
作者がものすごい著作権気にしてるぞ!
「しかしそっか、完全に負けてたか。う〜ん・・・」
何か強引に話し戻された気がするが、まあいい。
「・・・そうだ、修行に行こう」
「そうだ京都に行こうみたいな言い方でなにを言ってるんだ貴様は!!」
俺は京都には行かねえぞ。
「敵のほうが強いんならコッチがもっと強くなればいいじゃない」
「よくあるバトル漫画みたいなこと言うな」
確かに理にはかなってるとは思うが。
「というわけで、修行しよう!」
逃げ道もなさそうだ。
「わかったよ。でもどうすりゃいいんだ?コッチの世界じゃ武器は何の役にもたた無かったはずだが」
前に試してみたが何にも起きなかった。
「そりゃそうだよ。コッチの世界じゃ彰人くんのアメだって、ただのアメだもん」
「分かりにくい表現どうもありがとう」
分かりづらいと思った人はメッセージを送ってね!by作者
「出ちゃいけない人が出てきた!!」
「さて彰人くん、特訓の方法だけど」
「スルーするな!今のはなんだ!なんだったんだ!?」
「気にしちゃ駄目だよ。で方法なんだけど、私が彰人くんを存在世界に送るからそこで修行して」
「・・・存在世界に送るって、そんな事ができるのか?」
まださっきのが気になる。
「できるよ。とっておきの裏技だからあんまし使いたくないけど」
八雲は自分の背丈ほどある十字架を取り出しながらそう言った。
「でかっ!!」
「それじゃいくよ!彰人くん、アメ玉は持った?」
「とりあえず持った!」
「それじゃ、いってらっしゃ〜い!!」
役もが十字架を地面に突き立てた途端、俺の目の前が暗くなり地面が消えた。
「!?うわぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!」
叫び声を上げながら俺はとこしえの闇へ堕ちていった。
☆
・・・夢を見ていた。
よく覚えてはいないが、なんというか悲しい夢を。
「・・・・い・・・・」
「むにゃ・・・・・」
「・・・おい・・・・!」
「・・あと5分・・・・・」
「ヴォオオオイ!!」
「じゃあああああああああ!!?」
なんだ?何が起こったんだ!?火事か?地震か?
「やっと起きたか。たく、お前は眠りすぎなんだよ」
「・・・和田・・・先生?」
「正解」
俺の目の前にいたのは入れ替わりに俺のクラスの担任になった和田だった。
「どうしてお前がいるんだ?ここってたしか存在世・・・界?」
少々の衝撃を受けた。いつもと違う。いつもの古城めいた石造りの部屋でなかった。
青い海、白い砂浜、後ろを見れば山と森!
「何じゃこりゃああああああああああああああああああ!!」
「彰人、お前はよく叫ぶな」
「違う!いつもと違う!石造りじゃない!何だこのハワイアンビーチは!!」
「残念ながら美女はいないぞ」
「どうでもいいわ!!」
「騒ぐな、順を追って話してやる。まずお前がいつも行っている場所と違う理由だが、ここは校長が創った疑似世界だ。だからお前達の行っている世界とは少々違う」
「少々どころじゃねえぞ!何だあの照りつける太陽は!?いつものとこは真っ暗だぞ!!」
「次に俺のいる理由だが、お前を特訓しろと校長に言われてな」
「話を聞けって、八雲が?」
「そうだ」
「何でアンタに?」
「それは、俺が昔存在世界に行っていたからだ」
「!?」
「もう10年近く前だがな。ああそうだ、これを渡すようにと校長から預かった物だ。ほれ」
そう言って和田が投げてきたのはゼンマイ仕掛けのロボットだった。試しにゼンマイを回してみたが、壊れているのか動かなかった。
「これをどうすればいいんだ?」
「知らん」
なんてことだ
「仕方ないだろ、渡せとしか言われてないんだから。ちなみに俺は組み手のみ担当だからな。食い物とかは自分で探せ」
「ひどい!」
「ひどくない。それじゃ組み手の時間になったら呼びに行くからそれまでがんばれよ」
「・・・・」
結局取り残された。
☆
「・・・俺、何でこんな目あってるんだろ」
主人公だからじゃない?
「別に主人公なんてなりたくてなったわけじゃねえよ」
我慢してよ。コッチだってネタ考えるの大変なんだから。
「だいたいよ、俺は元々逃走者の設定だったんだろ。何で学生になってんだよ」
いや、制作面で少々の問題が発生してね・・・・。
「御託はいいよ!だいたいテメエは・・・はっ!!・・・俺は一体誰と喋っていたんだ?・・・・」
何か一番会話してはいけない人と会話していたような・・・。
「・・・まあいいや。とにかく、これからどうするかだよな」
俺の持ち物はアメ玉23個、ナイフ1本、壊れたゼンマイ仕掛けのおもちゃが一体、あとマッチが一箱。
サバイバルしろってことか。
「・・・・・・飯でも探すか」
俺は砂浜を離れて森の中へ入っていった。
・・・・数時間後。
「だいぶ暗くなってきたな。でも、こんだけ採りゃぁ十分だろ」
俺の採ってきた食材は鳥の卵3個、食えるかよく分からない鮮やかな色のきのこ8本、食えそうな気のする花2本、川で取った魚2匹。十分すぎる収穫だとは思うのだが・・・。
「このきのこと花は食えるんだよな・・・何故かどっちも目がついてるし」
食った途端に体に異常が起きそうな気がしてならない。
「きのこと花以外でなんか作るか」
しかし問題なのは火だ。どうやって熾そう。
「じ〜・・・・」
俺はさっきの花を見続けていた。なぜだろう、この花を食べたら日が熾きる気がしてならない。・・・・試しに一口。
ゴオオオオオオオオ
火が熾きた。 「熾きちゃったよほんとに・・・てかこれアレじゃねえのか?あの世界一有名な配管工がよく使ってるアレじゃ・・・いかんいかん、考えたら負けだ」
俺は考えるのをやめてその辺にあった平たい石で調理を始めた。
飯も食い終わって一服までしているのに、和田は一向に姿を現さない。
「遅い・・・いつになったら組み手は始まるんだ・・・」
和田が姿を消してかなりの時間が経つが、和田はいつまで経っても来ない。
「まさか・・・帰ったんじゃ・・・」
だとしたら一大事だ。
「いやいやいやいやそんなはずはねぇだろ!あいつだって仮にも教職員だし!可愛い生徒こんな島においていくわけ無いじゃん!!」
ひゅ〜〜〜
「ん?なんだ、この音?」
不思議に思って上を見上げたときだった。
上空から石のようなものが落ちてきた。
俺の真上に。
「おうわぁ!!」
間一髪の所でかわした石は紙のようなもので包まれていた。
紙には『和田より』、と書かれている。
「和田からの手紙!?・・・嫌な予感が・・・」
それでもとりあえず和田からの手紙を広げて中の文章を読んでみた。
『一旦帰ります』
嫌な予感が確信に変わった瞬間だった。
『この手紙が届いてから30日後に迎えに来るからそれまでに強くなれよ』
「・・・・・・・」
さすがに絶望した。あんな奴が教師であると言う事に絶望した。
「・・・上等じゃねぇか、やってやろうじゃねぇか!見てろよバカ共、絶対強くなってやるからなあ!!」
開き直った俺の叫びが夜の無人島にこだました。
というわけで今回からは修行編です。なんだか皆さんも知っている物が多数出た気がするのですが・・・あまり深く考えないで下さい。
あと私事ですが最近遊戯王にはまっています。
しかし、弟にすら勝てません・・・・
何かいいデッキレシピあったら教えてください。
読破、ありがとうございました!