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村おこしダンジョン①
私の住んでる村には売りがない。
特産品も名所もなく、交通の便も悪い。
当然、年々過疎化と高齢化が進んでいる。
うちの爺ちゃんこと村長が、
そんな村の未来に絶望しすぎて、
馬鹿な賭けにでていたことが発覚した。
魔王へ魔物派遣依頼をだしていたのだ！
拝啓、魔王様
うちの村は滅亡の危機で大変困っています。
魔王軍から、どなかた出向してもらえませんか？
そちらは訓練場として、我々は冒険者で潤う
Win-Winの関係です！敬具
くだらないと村人全員で笑っていた。
来ると思わなかった返事が届くまでは……。
だってそうでしょ？
村の周りにいる一角兎の角に手紙を結わきつけて出したんだよ？
そんなのに返事がくるとか想定する？
これはもう、爺ちゃんはじまっちゃったな～って思うじゃん！
失笑で終わる話のはずだったじゃん！
礼装の魔族とか初めて見ちゃったよ。
