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誤字報告機能と相性がいいツールと「なろう書籍化ツール」サイト廃止と一太郎2020について(最終更新2020年2月16日)

作者: 森田SR

主に校正ツールに関して情報を更新しています。

校正ツールの進化に伴い不要になった投稿の削除と、本投稿における校正ツール以外の情報を減らしています。

ツールで一括チェックするためのテキストファイル入手についても簡単に言及しています。

・先に更新分のまとめ

 なろう書籍化ツールさんが活動停止して、プレーンな全体テキストファイルの入手が面倒くさくなったよ!

 一太郎の校正支援機能を使う前提なら、全体テキストファイルの入手が簡単になるよ!

 (でも、変な数字が挿入されたものや、ルビが別の場所に飛んで挿入されるのを消すのは面倒だよ……)


■校正について


「小説家になろう!(以下、なろう)」だと校正されていてもいなくても変わりはないかもしれません。ただ、誤字や脱字がある場合は、作品を読んでいる時の集中や没頭が誤字や脱字の箇所で削がれます。余裕があれば校正はしたほうが良いのではないかと考えます。


 2018年11月27日に、なろうにて「誤字報告」機能が実装されました。オンラインで利用できる校正ツールと組み合わせると誤字を発見できる確率が上昇します。おすすめのツールを以下に書いています。



なろう以外のURL掲載が禁止されていますのでサービスの名前を書きます


・so-zou.jp 文章校正ツール

 Yahoo!デベロッパーネットワークの校正支援APIで処理する校正ツールです。約1万文字まで。他のツールではあまり発見できない、カタカナ語の怪しいものを発見できます。文章校正ツールでカタカナの誤りを指摘された場合は、指摘にしたがったほうが無難です。二重否定と誤用の指摘に関しては、口語体や作風によっては指摘がきびしいかなと思います。


 他にも同様にYahoo!デベロッパーネットワークの校正支援APIで処理をしているツールもあります。しかし、処理結果の表示形式がそれぞれのツールで異なっています。好みがあると思いますが、so-zou.jpの文章校正ツールは処理結果がわかりやすく加工されて表示されていると思います。



 1話が1万文字を超える場合は、オンライン日本語校正補助ツールが同じくYahoo!デベロッパーネットワークの校正支援APIを使って、約5万文字まで処理してくれます。



・Enno enno.jp 日本語の文章のタイポ/変換ミス/誤字脱字エラーをチェック/校正

 各所で紹介されているオンライン校正ツールです。「フォーマルな文書を中心に、あらゆる日本語文書のエラーをチェックできます」とあり、ビジネス文章との相性がよいと歌われています。


 なろうに投稿されている作品でもかなりの数の誤字を発見してくれます。文字数制限はありませんが、約2万文字を超えると処理にかかる時間が一気に増えていきます。約3万文字を超えたあたりで無反応になることが増えます。無理はやめておきたい。



 特徴的なのは、エラー投稿を募っているところです。蓄積したエラー数もサイト上部で公開されています。なろうでみつけた誤字や誤字になりやすいものを投稿できます。エラー投稿したものが採用されると、蓄積したエラー数が増えていくのでうれしい。なお、いまはTwitterでの採用可否報告は停止されているようです。



 以前は、この投稿や別の投稿で、あやしい同音異義語をチェックできるChromeの拡張機能を紹介していましたが、Ennoのエラー投稿で採用されたものもあるので、Chromeの拡張機能に関する投稿は削除しています。

 


・ オンライン文章校正支援サービスPRUVプルーフ

 初期状態で機能はオンになっていませんが、「辞書&オプション機能選択」から「表記ゆれチェック」機能を使えます。無料の校正ツールで表記ゆれチェック機能を使えるものは珍しく、表記ゆれチェックがどのようなものかを知りたい場合に、とくにおすすめです。


 表記ゆれチェック自体は、校正ツールが使用している辞書と処理方法に強く依存します。セリフの部分は「い抜き、ら抜き、さ入れ」は許容して、地の文でモノローグでないところだけチェックするなどは設定が必要ですので、設定ができるツールが必要になります。PRUVの場合は登録している企業ユーザーなら辞書設定ができそう。


 より細かく表記ゆれをチェックしたい場合は、テキスト全文をEKwordsで解析する方法がいまのところ最善だと思います。人工知能の進化に期待したい。一太郎の表記ゆれチェックは、テキストファイル容量が500kbあたりを超えると挙動があやしくなります。



 Yahoo!デベロッパーネットワークの校正支援API、Enno、PRUVは、それぞれ得意な分野が異なっていると思います。PRUVでも新たな誤字を受け付けていますが、Ennoほど目立った募集ではありません。どれか一つにしたい、複数のツールを使うのが手間であれば、なろう読者からのエラー投稿が採用されているEnnoがおすすめです。みんなも投稿しよう!



■作品全体を校正ツールにかける手順



 2019年後半に、小説家になろう電子書籍化ツールさんが活動停止になりました。

 小説全体をツールで一括チェックすることが面倒になりました。チェックするための全文テキストファイルをなるべくプレーンな形式で、なおかつ手間を少なく入手する方法について語ります。

 

 一太郎2020の高い方を使う場合

・公式の縦書きpdfをJUST PDF 4で編集してから一太郎に読み込みましょう。

 その後のツール処理は、ほかのバージョンの一太郎2019以降と同じです。


 一太郎2020の高い方以外の一太郎2019以降

・一太郎を立ち上げてエディタモードにします。初期状態であれば、左上のほうに「基本画面」と書いてあるアイコンがあると思います。クリックすると4つぐらいのモードが選べるはずですので、そこからエディタモードを選択します。


・公式の縦書きpdfから、縦書きpdfを入手します。その後に、全体を選択(WinならCTRL+A)してコピー(CTRL+C)します。大きなファイルだと固まったり、即落ちしたりします。固まらないまでも、時間がすごくかかります。ブラウザのpdfリーダーよりも、Adobe pdf リーダーで開いたほうが軽いかもしれません。


・以下、一太郎2019以降で共通の手順です

 一太郎の機能で、プレーンテキストで貼り付ける機能があります。「データをテキスト形式で貼り付ける」機能というやつです。この時もテキストサイズが300kb超えぐらいで「固まったかな?」というぐらい時間がかかります。エディタモードにするのは、このときの負荷を少しでも減らすためです。


・改行コードを取る必要がある!

 貼り付けられたテキストファイルを見ると驚愕するかもしれません。なろうの縦書きpdfは、縦書きに変換する際に改行コードを多数挿入しているからです。改行コードが多数挿入された状態ではツールによるチェックができません。ひとつひとう改行コードを消すのは気が遠くなりそうなほどの手間です。


 改行削除マクロや、正規表現で検索して改行コードや余計な文字(ページ数など)を一括削除する方法をご存知であればいいのですが、そうでない場合はどうするか?


 一太郎には、改行コードを「いい感じ」に削除する機能があります。ただ、バージョンによって、どんなふうに改行を削除するか設定できることが違います。どの一太郎から「いい感じ」に削除できるかを調べた記憶はあるんですが、結果は忘れました。ごめんなさい。なお、改行コードを削除しても、ページ数や、位置ずれして挿入されるルビ問題は残ります。



・2020年2月時点でのまとめ

1 小説家になろう公式の縦書き化でpdfをダウンロード


2 JUST pdf 4 で変換したものか、pdfリーダーで読み込んだものをコピー


3 「データをテキスト形式で貼り付ける」で一太郎に貼り付ける

 ( ctrl + shift + v が使えるかどうか試していません)


4 改行コードを削除する


5 とりあえずTXT形式でセーブしてからツールにかける。なぜなら、一太郎が固まる時があるから。

 


 作品全体だとデータ量が大きくなるので無料ツールでの一括校正は困難でした。「一太郎2019に読み込ませてならば一括でチェックできるはず」と思っていたんですが、重すぎて実用的ではありませんでした。これを書いた時点ではノートPCでメモリが4GBだったのでどうにもなりませんでした。デスクトップPCでRyzen 5 メモリ 16GB の環境では、一太郎の校正機能はなんとか使えるレベルになりました。でも、たまに固まります。


作者さんが自分の作品で一太郎の校正機能を使う場合は、少しずつチェックできるので大丈夫だと思います。


ただ、作品が百万字を超えてくると、表記ゆれチェックを一太郎で行うのは難しくなってくると思います。その場合は、EKwordsを使うとチェックできると思います。五百万字超えになると、自分の環境だとEKwordsでも辛かったです。



■校正をする誤字や脱字、誤用やゆらぎについて


 時代や人に依って「ら抜き言葉」「的を射る(得る)」など、受け入れるかどうかの幅がある言葉が存在するのではないかと思います。言葉は、なにか一つの正しい正解があるというものでは無いよ派です。たまにゆらぎはしますが。要はてきとうということですね。


 なろうの誤字報告でも、ゆらぎは良いのではないかという適当な考えが優先されるわけです。


 上記で言うと「てきとう」と「適当」でゆらいでいるわけです。語感も判断材料に加えるとなおさら難しくなります。

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