プロローグ的な何か
ファンタジーで女の子がかわいく表現できたらなぁと思いながら書いてます
初投稿ですが辛辣な意見や暖かな感想お待ちしております
思いつきで書いてるので更新不定期、話もキリのいいところで終わるとは限らないです
タイトルとか思いつかないです(・。・)
ひどく静かな草原で風に揺れる草木の音だけが聞こえる中、切り株に腰掛けて一人の男は泣いている。
僕はなぜここにいるのだろう、そこに行けば会えるわけでもないのに。
僕はなぜ一人なのだろう、昨日までは一緒に笑う人がいたのに。
僕はなぜ生きているのだろう、大切な人はいないのに。
男は手に持ったそれで自分を刺した。
「・・・ぇっ・・・ねぇ・・・ってば・・・」
誰かが声をかけてきてるような気がする。聞き覚えがない声だ。
「ねぇってば!聞こえてる?夏ももう終わりだしこんなところで寝てたら風邪ひくよ?」
目が覚めたけれどこの子は誰だ?見た目は10歳ほどか。
「あぁ、忠告ありがとう。家に帰ってちゃんとベッドで寝ることにするよ。
お嬢ちゃんも風邪ひかないように早くおうちに帰りなさい。」
「失礼ね!こう見えてもあんたより長生きしてるわよ!」
ぷんすかと聞こえてきそうなほどわかりやすく怒っている彼女をよく見ると、長寿なエルフ特有の長い耳。澄んだ茶色の瞳と自然を思わせるような緑色の髪に目を奪われていて気が付かなかった。
「これは失礼しました。でもエルフがなぜこんな人里近くに?」
そう、エルフは長寿ゆえに人とかかわりをあまり持たない。理由はいろいろで、別れが悲しいとか化け物のように扱われるとか好奇の目が嫌だとか・・・結局表に出てこない者も少なくはない。
「ん?なんか勘違いして・・・まぁいいか似たようなものだし・・・」
途中までは聞き取れたが独り言のように尻すぼみしていきうまく聞き取れなかった。
「何でここにいるかだっけ?気分転換かな、ずっと同じ場所にいるのも退屈でしょ?」
と、無邪気に笑うその姿は少女そのものなのだが。