第6話 俺の父さん
あれからさらに三年後、
俺は今日から、父さんに剣術を教えてもらえるようになった。なぜに剣術かというとそれはもちろん聖剣と魔剣を使うためだ。それと、父さんも剣術を教えたいようだったし。それがわかる会話がこれだ。
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「リューも5歳だ。早い気もするがお前には、戦う術を身につけてもらう」
「うん」
「それで、お前は何をやってみたい?俺は別に何でも基本できるんだが、剣術には自信がある。だからお前にも剣術の才能があると思うんだ。しかし強制はしない。だけど母さんも剣術が出来る人はカッコいいっていってたなー」
父さんは基本喋らないクールな人だ。なので5行喋ることなどありえないのだ。
「僕、剣術やってみたいなー」
「うむ、剣の道は厳しいぞ!それでもやるというのか?」
そんな不安そうな目で見ないでくれ、父さん
ちゃんと剣術にするから
「はい、剣術に決めました」
「頑固なやつだ。しょうがない、教えてやろう」
そんなこと言っちゃって本当は嬉しいくせに。
顔に出てるぞ〜めっちゃニコニコじゃん。
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ってな感じだ。そして今父さんがすごいピカピカな剣を持って来た。皆、勘違いしないでくれ。
すごいピカピカだがこれは木剣だ。たくさん磨いたのだろう。
父さん......あんたどんだけ楽しみにしてんだよ。
「今日から、剣術をお前に教えていく」
語尾に♪が付いていそうだ。
「はい、よろしくお願いします」
「まずは、この剣を使い素振り100回だ」
「父さんこのピカピカな剣はなんですか?」
俺は聞いてしまった。
「心配するな、それは木剣だ、磨いていたらそうなった、綺麗なもんだろう」
「いつから磨いていたんですか」
「五年前からだ」
父さんは顔を赤くして小さな声でそう言った。
「一生の宝物にします」
その言葉を聞いた父さんは満面の笑顔になった。
だって大事にしないわけにはいかないだろう。
誰得な可愛い父さんです