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始終シチ 勘違いは三度ある
『ドラ子はエ……いな』
「ちょっとラウルウウウウウ!?」
いきなりラヴィーナがドアを開けた。
かなりの興奮状態、いったいなんなんだ。
「なんで入ってきたんだノックくらいしろ」
マールジクスの貴族はマナーも習わないのか。
「ここアンタの部屋じゃないでしょ!」
「まあそうだが」
「ガー子ちゃんになにか破廉恥なことしてたんじゃないでしょうね!?」
「なぜだ?」
「さっき『来たかドラ子』『エ……ぞドラ子』とか聞こえたのよ」
「は? お前の頭が破廉恥なんだろ。そんな単語一言も言ってないぞ」
「ユキちゃん! ユキちゃんにはなんて聞こえた!?」
「え、偉いな?」
「ほらな」




