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二十一 あえなく御用
「なによ!?誰かいるの!?」
博士は酷く焦ってキョロキョロとした。
「ああ、いる。思いっきりな」
俺は幸のみに姿が見えるようにしていた透明魔法を解き、姿を見せる。
「人の手柄を卑怯な手で盗むやつは大嫌いだ」
「ひいいい」
「今すぐサツにつきだしてやる」
男なら硫酸の海に放りこむところだが。
「ラウルくん……やさしい…」
「よし、ゴタゴタも済んだことだ久々にテラネスの観光でもするか…お前もついてくるか?」
二度透明になる魔法をかける。
「うん…!」
「まずは食虫植物でも…」
植物館近辺にいくことにした。




