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番外 エアコンのヒーター/神ならしかたない
真夜中、寮の部屋で眠っているときのこと、ゴォ―――とした聞き慣れない音に、全身の血が沸き、皮膚が粟だち神経は栗だつ。
「なんだエアコンかよ。刺客<タイマーニン>かと思ったぜ」
――――
「なんつったって全属性~」
「ザスラックにひっかかるからやめなさいよ!」
「世知辛い世の中になったもんだ1000光年くらい前に生まれりゃよかったぜ」
―――――
「そういえば最近ゴッド・シェゴルダン見ないな」
「ああ、ついに始祖神様にリストラされたらしいわ」
「なんでだよ?」
「説明しよう!」
「あ、ゴッドの友人の神、名前なんだっけ」
「で、理由は?」
「簡単に言うと始祖神は和風ファンタジー世界で人形遊びしたくてたまらないところをシェゴルダンが西洋ファンタジードールで邪魔したからポイされたんだ」
「どっちも我が儘なだけじゃない?」
「神ならしかたないな」