表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/593

十七 テラネスへ


「あ…あのねラウルくん!」

また幸がもじもじしている。


「どうした」

トイレットか、と聞くのは飯時で女相手なので自重する。


「私の科学研究がテラネスで賞をとったんだって……!」


幸がタブレッティオの画面を見せ、嬉しそうに語る。


「すごいな、お前は魔法科のオレとは畑が違うからな、科学の最強として認めてやるよ」


「ありがとう…!」


さて、食事もすんだ部屋に戻って寝るか。


翌日、教師の授業の声を効果音にしつつ、タブレッティオをいじる。




時間も軽くつぶれ、昼食時になる。

いつものように昼飯をとりに庭園にいった。


ドラ子がそこらの草場にでゴロゴロしている。


さて、飯はまだか――――


五分ほど待っても幸がこない。


一体どうしたというんだ。


また好きな女をいじめる小学生のような奴等に絡まれているのだろうか。



学園全体を探してみるが、どこにもいない。


「ラウル!」

「なんだお前か」


息をきらせて走ってきたラヴィーナ。

よほど疲れたのか、かなり長く肩を上下させる。


「ふー、あのね…ユキちゃんがテラネスに帰ったの!!」

「留学生だからな、いつかは帰ってもおかしくなかっただろ」


大袈裟なやつ。だが、帰星きせいしたとなるともうあいつのテラネス弁当が食えないんだな。


少し惜しい気もする。


あいつの弁当を食べにテラネスにでもいくか。

このオレにかかれば、惑星移動などまばたきする間に済んでいる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ