80 衝撃の再開
「ここがシホウ星か~」
「いかにも大都市って感じだね」
「さて、オレ達はここになにしにきたんだったか?」
「プリンズ星のことを……」
「なんかシホウ星ってプリンズ星と敵対しているらしいよ~中立としてはどちらかに荷担はやめときたいな」
「ふむ、ならそろそろマージルクス星にいくか、プリンズブレイクの次は宇宙裁判などごめんだからな」
「一応チイユ星でラヴィーナさんに連絡か、おたすけアイテムを頼んだら?いきなりお家に乗り込んだら大戦勃発なんてありそうだし」
「そうだな……」
―――――――
チイユ星につき、ラヴィーナの病室へいく。
しかし、ラヴィーナの姿はなくなっていた。絶対安静のはずなのにだ。
それに部屋が荒れている。
「なにがいったいどうなっつ!」
「よかったみなさんご無事でしたか!」
「なにかあったんですか、ラヴィーナさんは!?」
「実は……」
まさか、急に容態が変化し、ぽっくりと――――――
「ジャポナス刀を持った何者かがラヴィーナさんを追い回して、彼女が逃げたんです」
「……?」
ラヴィーナを襲った暗殺者の女は倒した。そしてやつが真に狙っていたのは幸だった。
仮に暗殺者の女が生きていて、俺たちより先にここに着いたとしても。
『……仇討ち?』
あのときのあいつの口ぶりではラヴィーナが死んだと思っているようだった。
武器も銃やナイフの暗記ではないことから別件と考えられる。
あとから亜衣が教えたとか、武器を替えたとかならそれまでだが。
殺子が幸より先にラヴィーナを狙った理由がわからない。
亜衣はラヴィーナと面識はないだろうし、幸にたいしてのみ逆恨みをしていただろう。
――――殺子が別の人間に依頼をされ、ついでに同時に始末するつもりだったとかだろうか?
仮にたまたま鉢合わせたとして―――。
ならいまラヴィーナを狙ったやつは、殺子が失敗たことから、別の暗殺者を寄越したか―――――。
相手が誰か不明となると、行き先の検討がつかない。
「ラヴィーナの居場所を探せるいいアイテムはないものか……」
「しょうがないなあラウ太くんは~こんなときはロボットワンチャン~!」
幸がどこかからメカ犬をとりだし、ベッドの臭いを嗅がせた。
犬が走り出したので、ツラミルリィノオンブ~で追いかけた。
「ラウル!みんな!!」
丁度ラヴィーナがフードで顔を隠したやつに追われていた。
怪我のせいで動きが普段より鈍いのか、やつが早いのかはわからないがギリギリだ。
「おい!」
オレが呼び止めると、フードはビクリ、反応する。
「顔見せろ。今すぐ宇宙管理局<プラネター>を呼んでやる」
「―――どうぞ、ごかってに」
聞き覚えのある男の声、フードをとって一気に投げ捨てる。
長く赤い髪が――――
「お前………!?」
「久しぶりだね、兄さん」
陽尽――――――――!
ぼつタイトル
80出オチの司法・消えたラヴィーナ
【ボツネタ】
院内では電子機器も使えないからな……」
「あれ?でもラウルくんが運ばれたときは使ってたよね?」
「オレは個室だったからなコレ的に」
「なるほど……」
「いや無理があったな」