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リーゼロッテ#2

リーゼロッテ・フォン・ フルーネフルト。

彼女はフルーネフルト家の令嬢であり、次期当主であった。

フルーネフルト家はこの世界でも屈指の名家であり、四大貴族の一角として世間から敬われていた。


そんな大貴族の1人娘であるリーゼロッテは言わずもがな、ここ【アヴァロニア帝国高等魔学院】でも羨望の対象で、容姿端麗かつ成績優秀、歩く姿は云々と慕われ、学院に集う学生達からは【高魔学院の至宝】と謳われていた

しかし、その反面、彼女は元来病弱であり、幼少期から原因不明の病に侵され、一定の期間まで暫くの間療養していたのであるが、最近快復したのか学院へ姿を見せるようになったのである。


その当初、再び学び舎でリーゼロッテの姿を見た学生達はそれはそれは大層喜んだそうだが、一部の親しかった学生達は総じて一抹の違和感を感じていた。


その違和感とは何か。


彼らは口を揃えてこう言ったそうだ。


【なんか、逞しくなった】と。



リーゼロッテはそんな周囲からの感想に当然気づいてはいなかった。


寧ろ、逞しくなったと言う感想を裏付けるかのように彼女の仕草には所々、まるで年頃の婦女子には相応しくない、どこか豪快さが含まれていたのだ。


例えば講義間の休憩時間では、自身の机に頬杖をつきながら窓の外を眺めて大きな欠伸をしてみたり、昼食時には男子学生の食事量に匹敵する量の昼食をとったり、他学生との会話時にまるで貴族の令嬢にあるまじき、豪快な笑い声を上げたり等これまで淑女の模範となるような姿からかけ離れた行いが多々散見されたのだった。


そんな彼女、リーゼロッテの姿を見て、一部の学生達は疑問を持つばかりであった。






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