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ソルジャーズ・スカイスクレーパー  作者: オウサキ・セファー
第三章 プレゼンス・サード -航路の行方-
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第13話 暗躍するもの

現在の時刻。17時30分。

ピンク色の花柄のワンピースを着て、人々が行き交う新秋葉原東口前の広場で

木のベンチに座り、境輔の到着を心待ちにするユヒナ。


そのワンピースはユヒナの桜色のピンク髪と白い肌と見事に調和している。


腕時計で時間を確認するが、とっくに待ち合わせ時間である17時は過ぎている。

日は落ち始め、茜色の空は少しずつ暗いものへと変わっていっている。


17時10分になった時にメールを送ってみたが返事はない。

電話もかけてみたが、出ない。


「境輔・・・・・・」


待っているその人の名前をポツリと零すユヒナ。

待てば待つほど不安でいっぱいになる。

もう一度、電話をかけてみようか。メールをしてみようか。


そう考えていた時だった。携帯の着信音が鳴り響く。


ユヒナは肩にかけていた手提げのカバンから携帯を取り出し、電話に出た。


画面を見てみると"あの人"だった。境輔ではない。


「もしもし、アレクさん。なに?」


「ユヒナさん。大変です!!」


「えっ、どうしたの!?」


電話の向こうから聞こえる緊迫とした様子のアレクの声。


「休日なのに申し訳ないですが、とにかく大変な事が起こりました!

 すぐに事業所に来て下さい!詳しい事はそこで話します!

 ハインさんにもこちらに来るように伝えました」


「わ、分かった!今、行くよ!!」


通話を終えるとユヒナはベンチから立ち上がる。


「・・・ごめんね、境輔。すぐ戻るから」


名残惜しくもユヒナはそう呟くとその場を後にし、

すぐにモノレールに乗るべく全速力で走った。

向かう場所はA-2地区二丁目にある特別公認事業所。


改札口を抜けるとちょうどA-2地区方面の電車が来た所で

中からは乗客が降りてきている。


ユヒナは人を避けながら走って電車の中に飛び乗った。


A-2地区の駅で電車から降りるとユヒナはすぐにたくさんの通行人が

行き交う駅の中を走って改札口を抜け、東口に出ると事業所に向けてひたすら走った。


息を切らす事もなく、ただひたすらその方向へと走った。


そして、たどり着いたのが特別公認事業所である。


敷地の中は森が生い茂り、その中に一つ二階建ての赤い屋根の家が建っている。

そう、これが理事会の特別公認事業所。


早く話が気になるユヒナは駆け込むように

その家のドアをバタン!!と大きく開ける。


「アレクさん!!!」


「ユヒナさん、来ましたね」


そこにいたのは電話でユヒナを呼びつけた張本人。

慌てる事もなく、落ち着いた様子で白いテーブルの前の椅子に座り、

彼女を待っていたアレクはユヒナが来ると振り向いた。


「来たわね、ユヒナ」


その他にも既に来ていたハインがいた。

ハインは壁に背中を預け、腕を組んでいる。


「ねえ、何があったの!?ハイン、アレクさん!」


要件が気になり、落ち着かないユヒナは二人に問う。


「落ち着いて下さい。ユヒナさん。これを見て頂けると分かります。

 つい先ほど、ここに送られたメールです」


アレクの傍にある白いテーブルには一つのノートパソコンが置かれている。

そのパソコンの前に座り、操作してユヒナに見せてあげるアレク。


開かれているのはメールソフト。一通のメールがそこには開かれていた。


--------------------------------------------

件名:特別公認事業所へ



特別公認事業所へ告ぐ。


学生を一人預かった。


返して欲しければA-1地区の指定の場所まで来い。

住所を学生の写真と一緒に添付しておく。


シーガルスに通報したら学生の命はないと思え。

必ずお前らだけで来い。


以上。真木田まぎたぐみ


--------------------------------------------


「ええっ!?まさかその学生って・・・・境輔?」


「その通りです」


アレクがそのメールに添付されていたファイルを開くと

そこには重い表情を浮かべた森岡境輔の顔写真が表示された。


周りにはサングラスをかけ、アロハシャツを着た二人のヤクザがおり、

腕を掴んで境輔をどこかに連行している姿が正面から写っていた。


「き、境輔・・・・・・」ユヒナはその写真を見て何とも言えなかった。


「それにしても驚きました。ハインさんから聞きましたが、

 まさかお二人が攫われた境輔くんと面識があったなんて」


「そして、所長さん。アンタもキョースケと面識があったなんてね」


アレクも、ハインにそれを告げられるまでは知らなかった事である。

そして、ハインとユヒナもアレクからそれを告げられるまでは

境輔と面識がある事を全く知らなかった。

仕事仲間でありながら、互いに知らなかったのである。ある意味、偶然である。


ユヒナとハイン。普段は一見、学生のようだが

その正体はこの事業所に務める従業員である。


シーガルスとは別の方角からこの島を守るために活動している他、

理事会の中でも特に重要なポジションであるアレクを手助けしている。


「とにかく、境輔くんを助けに行きたい所ですが、

 添付された住所によると場所は新秋葉原A-1地区の3丁目3番地のようですね」


「そこにはちょうど真木田組のヤサがあるわ。

 普段は真木田ガードナーズという警備会社を装ってるけど、

 実際は本業のボディーガードの他に借金取りも引き受ける立派なヤクザよ」


「あと、岩龍会がんりゅうかいの四次団体ね。

 この島に寄生して、上納金アガリを本家に献上してるんだわ」


アレクの横でハインは立って腕を組み、境輔を攫った真木田組について語った。

ユヒナはこういう話題には疎いが、ハインは常日頃裏社会にも

出入りしているためこの手の情報にも詳しい。


「真木田ガードナーズ・・・確かシーガルスが警戒している団体にそういう名前がありました。

 目的は不明ですが、境輔くんを誘拐するとは・・・やはり真っ当な会社ではなかったという事ですね」


アレクは静かに怒りを露にする。


この島、特に新秋葉原には会社のオフィスも多く存在するが、

その中で脅威なのが暴力団や犯罪組織などの反社会的勢力の進出である。

中でも関東最大の極道組織であり、関東のソルジャー界を支配する岩龍会の関係組織。

それらの侵略が大きな課題となっている。


島内の学生と彼らが絡む事は避けなければならない。

この島全体を統治する理事会、そして公認自警団のシーガルスも暴力団のいずみ島進出を防止するため、

島内でオフィスを持とうとする者には審査を実行するなどして水際で食い止めているが、

それでもそういった対策を巧妙にくぐり抜けて島内に組事務所を構える暴力団はいる。

そして、それらは後から発覚する。


真っ当な企業として社会貢献をしていれば理事会としてもそれでいい。

肥大する裏社会から足を洗った者が心を入れ替え、カタギとして社会復帰する場合もあるのだから。

しかし、今回のように学生に危害を加えた以上、目的はどうあれ暴力団の本性を現したと言えるだろう。



「境輔を助けに行こう!ハイン、一緒に来てくれる?」


ユヒナは力強く宣言するとハインの方を向いて訊いた。

するとハインはユヒナにとって肝心な事を突っついてくる。


「勿論・・・・と言いたいけど、ユヒナ。

 アイツにあなたの正体、バレると思うけどいいの?」


「いい!!だって境輔が危ないんだもん!そんな事言ってられないわ!

 後の事は・・・今は考えない!!」


こうなってしまった以上、自分の正体がどうとか、

境輔との関係がどうなるとか、そんな事はいい。


現状を理解して、ユヒナはとにかく境輔を助ける事だけを考えていた。

そして相手は関東最大組織の四次団体である。どういう魂胆か分からない。

ユヒナも岩龍会という組織の強大さはある程度知っていた。


「そこまで言うなら私は何も言う事はないわ。久しぶりに大暴れといきましょ。

 所長さん、向こうがかかってきたなら攻撃してもいいわよね?」


「はい。殺さない程度にかつ出来る事ならば穏便に、お願いします。

 ユヒナさんも、境輔くんには私からも事情を説明しますので今は戦いに集中して下さい」


アレクはコクりと頷き、静かにそう言った。

怒りこそあるが、殺してはいけない。事を荒げてはいけない。

争いを激化させてはいけない。この島のために・・・・


「分かったわ。アレクさんは危ないからここで待っていて。

 境輔は私達が取り戻してくる」


「分かりました。二人とも、お気をつけて」


「じゃあ、行こう!ハイン!」「ええ」


そうと決まればと赤い屋根の家を飛び出していく二人。

二人は全速力で走り出した。




目指す場所は・・・・勿論、新秋葉原A-1地区の3丁目3番地。

真木田ガードナーズのオフィス改め、岩龍会四次団体真木田組の組事務所。


外は既に夕闇に包まれていた。

事業所を囲む森を駆け抜けて住宅街に出るとハインはすぐ目の前にあった

6階建てのマンションの前で足を止める。


「ユヒナ、ショートカットするわよ」「うんっ!」


ハインは高くその場から跳び上がり、スタッとマンションの屋上に着地した。


ユヒナも頷くとそのまま同様に高く跳び上がり、同じ場所に着地する。


二人でマンションから更にその隣にあるマンションに飛び移り、

また走っては隣の屋上、屋根に次々と飛び移っていく。

まるで忍者のように。













一方、その同じ頃。ここはA-1地区3丁目3番地。

すぐ近くには車が行き交う巨大な橋、イーストゲートブリッジがそびえ立つ。

全長2.618mに及ぶ巨大な橋だ。


まるでアメリカのマンハッタン橋とブルックリン橋を彷彿とさせるその橋は

いずみ島と外部を結ぶ貴重な交通経路の一つである。

車が行き交う路面の横を歩いて渡る事も出来るが、その距離はとてつもなく長い。

運動には最適なのかもしれないが。


いずみ島にはこの東のイーストゲートブリッジの他、

同じ形状をした二つのゲートブリッジが存在する。

北のノースゲートブリッジ、西のウエストゲートブリッジだ。


この三つの橋は全て新秋葉原のA-1地区に存在し、

車、または歩いてこの島に入るには欠かせない交通経路である。


しかしイーストゲートブリッジの横には鉄道が走る同等の長さと高さを誇る高架橋が存在する。

この島から東の新木場方面へとイーストゲートブリッジを渡っていくと、

右手に見えるのがその高架橋である。


これもいずみ島と外部を繋ぐ貴重な交通経路であり、

この島から電車で出入りするためのただ一つの動脈である。

今日も新秋葉原駅から出る電車はこの高架橋を通り、新木場駅へと走行していく。


岩龍会四次団体、真木田組の組事務所はそんな二つの重要な動脈が見える海の近く。

島の奥に建ち並ぶたくさんのビルや大きな建物の外側にある。


建物手前に駐車場があり、4階建てのビルの中。

窓からは二つの重要な動脈と海を一望出来る見渡しのいい場所だ。


森岡境輔はその最上階である組長の部屋に捕らえられていた。

縄で縛られ、この建物の主専用の茶色い机の横の地べたに正座で座らされている。


社長改め、組長用の茶色い机の他にこの広々とした部屋には奥には

客人を迎えるための気持ちのいいソファーとガラステーブルのセットもある。


この部屋は天井も高い。組長用の机の背後に広がる窓からは先ほどの景色を一望出来る。

全てのブラインドをあげているため、夕闇に包まれる外の夜景が大きく見える。

入口である大きな扉を開け、部屋に入ってきた者はまず、目の前にある

組長用の茶色い机が目に映ると同時に奥に広がる窓からの景色にも視界がいく事だろう。


「くっ・・・・・・」


境輔は胴体と手をキツく縛られた縄で身動きがとれない。


それに・・・・今は逃げたくても逃げられない。なぜなら。



「ッハッハッハッハッハ!!まさかウチの組員総動員で捜し出すまでもなく、

 こうして連れてきてくれるとは、手間が省けて助かったぜ」


「・・・・・・・・・フン」


豪快に笑う組長に対し、クールに鼻で笑い、言葉数が少ない牙楽。


そう、今、牙楽が話しているこの豪快で粗暴らしさが目立つ男。

彼こそが真木田組の組長である。


真木田まぎた大助だいすけ

モヒカンのように綺麗に尖らせた黄色い髪に屈強で体格の大きい身体、

下はジーンズ、上半身裸の上に黄色い袖がない上着を着たそこそこ焼けた肌の男。


そしてそんな真木田のために境輔をさらってきた牙楽。

そもそもなぜ彼らはカタギである境輔を誘拐してきたのだろう。


そう、きっかけは真木田組がこれまで虎視眈々と狙っていた、特別公認事業所。

そこで働いている従業員のユヒナが連れで境輔を連れていた事が発端であった。


あの事業所は理事会公認。つまり、理事長の承認を得て存在している事業所である。

彼らが境輔をさらった理由。それは彼を人質に"理事長"の所在を聞き出す事である。

普通にT-3の理事会の本部に赴いて、それを聞いても知らないと言われたからだ。

それならば、よく知っている"人物"を他に抑えて無理矢理吐かせるなりすればいい・・・

そうして調査の末に行き着いたのが特別公認事業所であった。


しかし、シーガルスの存在と直接訪問しても怪しまれる危険性から、

事業所の様子を小型探査機で外から伺う事しか出来なかった真木田組。

なかなか動く事は出来なかったが従業員の数と顔を掴む事は出来ていた。

人数も3人しかいない超少人数体制の事業所。狙うにはもってこいであった。


また、同時に理事長に最も近づける"鍵"と言える情報を別で突き止めた事で事態は急変した。

この時点でもはやあの事業所を狙う以外の選択肢はなかった。


そんな中、従業員の一人であるユヒナに連れがいた事から、

その連れを人質として使うべく今回確保に踏み切ったわけだ。


「こうして人質を捕まえて誘き出せば、シーガルスに邪魔される事もなく、

 弱い女どもから理事長の所在について吐かせる事が出来るってわけだ・・・ッハッハッハ!!」


そもそも真木田組は"上"の命令によりある"計画"のため、このいずみ島に送り込まれた。

その計画のためにはいずみ島が必要であり、そのためには公にも名前以外は

謎のベールに包まれた理事長を見つけ出し、抑える必要がある。


理事長の名前は白針しらはりきざむ

名前以外のプロフィールが一切不明の謎の人物である。

性別不明、顔写真も不明である。


真木田組の活動は、ある意味いずみ島最大のミステリーへの挑戦だったのだ。



「なぁ小僧。お前この島に何年いる?」


交渉する相手の到着を楽しみに待つ真木田は

境輔の傍まで歩み寄り、その場でしゃがんで彼に訊く。


「じゅ、10年・・・・・」大人しく余計な事は言わずに質問に素直に答える境輔。


「お前、理事長の白針刻の顔を知っているか?」


「し、知らない・・・これまで何度も入学式とか経験したけど、

 いつも理事長の代理で理事会の偉い人が入れ替わりで理事長直筆の式辞とか喋ってる」


「・・・・・・そうか」真木田はやっぱりかという感じですぐに質問をやめて立ち上がる。


「この島の奴らは呑気なんだなぁ。

 トップの顔も知らないでのうのうと暮らしてやがる」


真木田は境輔に背を向け、島の体制への疑問を挑発するように投げかける。


「いつも理事長は多忙だからって理由で姿を現さないんだ」


・・・このように、10年もこの島にいる森岡境輔ですら、白針刻の顔を知らない。


境輔は思った。彼らはなぜ、理事長を狙うのか?

なぜわざわざアレクさんが所長を務める特別公認事業所を狙うのか?

ついさっきの事だ。自分を連れてきた理由を質問すると

真木田はわざわざ自分にこんな事を言ってきた。


『ッハッハッハ!!攫ってきた理由か・・・俺は特別公認事業所の奴らに用がある。

 それだけだ。小僧、お前は奴らを誘い出すただの餌だ』


先ほどもサングラスをかけた赤アロハシャツの真木田の部下がここに来て

「特別公認事業所にメール送信、完了しやした」と真木田に報告していた。


もうじき、アレクさんが何とかしてくれて、

シーガルスなりが助けに来てくれるだろう。境輔は信じた。



真木田組はこの島に潜伏してシーガルスや理事会の目を掻い潜って理事長の情報を集める中で、

理事長の名前は白針刻、その理事長が現在は不在である事、

そして理事長に近づくための"鍵"とも言える超重大情報を突き止めた。


それは・・・・・



「ほーう。・・・だが、そんな隠れんぼも今日で終わりさ、小僧。

 理事長の所在はもうじき分かる」


「なんだって・・・・?」


真木田のその自信に満ちた言葉を境輔は疑った。


まさか、10年この島で暮らして未だに顔を見た事がない理事長を

見つけられる方法がもしかしたらあるのか?と。


「小僧。お前を餌とする事で理事長の居場所は分かる。

 なぜかと言うとなぁ・・・・俺達は・・・・・」 



バタン!!!!!!



真木田が続けて、何かを言いかけた所で慌ただしく扉が開かれた。

真木田組の組員が駆け込んでくる。



「組長!!!特別公認事業所の奴らのカチコミです!!!

 奴ら、女のくせに強行突破で乗り込んできやした!!」



「おう、もう来たか。殺さない程度に歓迎してやれ!!!

 痛めつけてここに連れてこい!!!理事長の場所聞き出すぞ!!」


「へいっ!!」


真木田のサディスティックな命令に対し、

組員は膝に両手をつけ、頭を下げて出て行った。


「うわっ」


「おう、立てい!」


すると真木田は人質の境輔を怪力に物を言わせて持ち上げ、立ち上がらせ、

後ろから左手で首の前に太い手を回し、抑えた。


そして自分の机の前に立ち、

目の前のドアから乗り込んでくる事を想定し、その方向を向く。


「お前は人質だ。こうすればここまで攻め込まれたとしても、

 アイツらは身動きがとれなくなる」


真木田は境輔よりも一回り身長が高く、腕も太い。

この体格で抑えつけられた境輔は縄で縛り付けられている以上に身動きはとれない。


「それに万が一となればいざという時に役に立つコマがいるからなあ。

 岩龍会じゃ外様だが」

 


そう自信満々に語りながら牙楽の方を見やる真木田。


境輔を人質にし、部下を迎撃に向かわせ、牙楽も傍に置いた。布陣は完璧だ。



今頃、外では交戦が続いているだろう。

背後の窓の向こうから騒々しい声が聞こえてくる。

外のビル前の駐車場に配置していた部下が暴れているに違いない。



それには真木田も牙楽だけでなく、境輔も気づいていた・・・・・


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