前回までのあらすじ
前作の第二章のネタバレがあるのでご注意下さい。
本来、第三章は2016年3月に連載を開始する予定だったのですが、
制作が難航したりして延期を繰り返してしまいました。
そこで、前回までのあらすじと称して第二章までの出来事の語りを挿入させて頂きます。
なお、時系列では第二章と第三章の未来にあたる第一章はここでは扱いません。
前作が2015年12月完結して、6ヶ月。大変長らくお待たせ致しました。
ソルジャーズ・スカイスクレーパー第三章、開幕です。
2034年4月。日本では3月頃から奇妙な連続殺人事件が起こっていた。
被害者はいずれも必ず、ナイフで腹部を刺し殺され、犯行現場には
トリカブトの花が置かれている事から警察は同一犯として捜査を行うも
一向に犯人の正体を暴くことが出来ずにいた。
岐阜、大阪、新潟、埼玉で5人という犠牲者を出し、
犯人を捕まえられない警察はとうとうJIAを通して
フォルテシア・クランバートル率いるJGBに捜査協力要請を行った。
JGB諜報部、JGB総本部の捜査官モロヅミや蔭山警部の情報提供もあり、
捜査を行っていくフォルテシア率いるJGB。
ようやく犯人の正体を掴み始めたそんな時、
犯罪組織ダークメアのボスにして、フォルテシアの恩師を
4年前殺害した因縁の相手、レーツァンが接触してくる。
フォルテシアはレーツァンの話に応じ、事件の真相に一層近づいていく。
そして事件を追うフォルテシアの前にとうとう現れた、一連の事件の実行犯にして、
復讐に囚われた哀れな殺人鬼、樫木麻彩。
レーツァン率いるダークメアの妨害を潜り抜け、アジトに乗り込んだフォルテシアは
樫木とビル内で激闘を繰り広げた末、彼の逮捕に成功する。
が、レーツァンとその部下、及び彼を裏で操っていた
岩龍会最高幹部の一角、根来亮二には逃げられてしまう。
フォルテシアが樫木麻彩を逮捕してから3ヵ月。2034年7月。
お台場のマリンブルーの海に浮かぶ学園都市、
いずみ島では一人のある青年が就活に苦戦していた。
男の名前は森岡境輔。
ソルジャー同士の抗争などとは無縁の普通の大学生である。
新しい物語が、今始まろうとしていた。




