第9話
今、森の中を抜けている所だ。徒歩じぁないよ、魔法を書き込んだ板、スケボーに似た物で走ってる。前世で遊んでいたので、作れないかと魔法書を見た時似た作用ができる物が書いてあった。初めは騎獣で行こうと思ってたんだぜ!薬草効果で暴れて逃げようとするからダメだった。こっちの方が世話しないだけ楽だけどな。
「ジーク様!怖いです!落ちませんか!」
大丈夫、一応転倒防止の魔法陣が落ちた時受け止める。怖いけどな!考えて見てくれ、地面には落ちないがギリギリの所をフワフワビューンだぜ目の前数センチに地面が見えれば怖いだろ。
「一応大丈夫!死なないよ」
「……」
真っ青になりながらミアがしがみついてきた。体格が違うから無茶はやめろ!落ちる!
「そんなに、しがみ付くと二人とも落ちる!」
「ジーク様、ごめんなさい」
分かってもらえれば良いよ。魔法の絨毯じゃなく、魔法のスケボーだな。絨毯に付けられていた魔法陣を板に魔法で書いて魔力を流した。魔力が見えると助かるよ。魔法陣が魔力で満タンになったのが分かるしな。失敗なしで作れるよ。
普通は、魔法陣を書いて魔力を流して作るが、熟練度が上がらないと魔法を込める量が分からないので、失敗作が断然多い。熟練者でも成功するのは五割だ。成功したと見えても、微妙に性能が違う。成功した物だけを売っているが幅がある、粗悪品〜高品質だから良いものは値段が高いんだ。
特に絨毯は作るのが難しい。何故かって?十以上の細かい魔法陣に魔力を流すからさ。だから滅多に高品質な絨毯は王都でも中々出なくて、品物がバカみたいに高いんだ。高品質は中古品でも値段はいいんだぜ。
「ジーク様!もう街が見えて来ました。」
「王都に行く前に耳付き姉妹にあっておきたいな」
宿で、大人しくしてるかな?ミアにも紹介しないと。仲良くしてくれるといいな。
「ジーク様、耳付き姉妹って誰ですか?」
「俺の嫁候補だよー♬可愛いぞ〜」
「い、いつの間に!ジーク様、合わせてくださいね」
話をしている間に森を抜けたぜ、待ってるかな?見て癒されたいぞ。俺の物〜♬