第8話
ぼちぼち更新です。
今日から家無しだ。王都に行く為最短距離の道、森を横断して隣の領地を通りまた森を抜けて行こう。今度はミアも一緒だ。
「ミア、この森を通り王都に行くよ。これ首にぶら下げて置いて」
ミア?どうして驚いてるんだよ!
「ジ、ジ、ジーク様!ここ!魔の森ですよ!通れる訳ないでしょ!」
「え?普通に通れるぞ」
「え?ええええーっ!そんな馬鹿な!」
偶然見つけた薬草だ。森に入るルートを探している時、小さい魔獣がこの薬草を避けて通る所を見た。大きいのに聴くかな?と思い実験したらやっぱり避けて通る事が分かって、森に入る前に少し潰して、袋に入れて首にぶら下げていたら隣の領地まで魔獣に一度も合わなかった。
「俺が試したから大丈夫だ」
「ジーク様!心配しますので危ない事はやめて下さい!」
「危なくないよ。でも、今度は相談するよ」
心配をかけたみたいだ。説教された。この森は魔の森で、危ないのでB級冒険者以上の力を、持った人しか入らないそうだ。道理で珍しい薬草が山のようにあると思ったよ。あははは。
「でも、本当に通れるのですか?」
「ああ、行き帰り通って来たが魔獣に一度も合わなかっただぞ」
「そう言えば、ジーク様はいつの間に魔法が使える様になったんですか!」
「最近だよ、急に使える様になった。俺も驚いてる」
「良かったですねジーク様!それにこのバック、荷物全部入りましたよ」
魔法の本を見て作ったができは上々だな!早く隣の領地に行かないと、俺の耳付き姉妹が待っている〜♬
「とにかく、ここを通って行くぞーっ!」
「はい、ジーク様!」
森の中だから、歩くのが大変だと思うだろ?だが、違うんだなこれが!魔獣の通り道、獣道があるんだよ。大きい魔獣の獣道は、道が平坦になって通りやすいんだぜ。危なくて普通は通らないが、薬草持った俺達は関係ないしな。隣に向かって出発だあ!