バレンタインデー特別篇
だだ今改稿中。まだ終わってませんが、遅まきながらバレンタインデー特別篇書きました。純粋な方は深く考えず、妄想好きな方はそれなりにどうぞ。
前世で言えばチョコレートの日だ。男の沽券に関わる。もらえないと惨めになる。最高に幸せか最低な不幸かに分類される、フツメンにとっては辛い1日だ。俺も前世でお義理チョコを貰った。何故おが付くと思う?まさに、恩着せチョコだからだ。
「あげるわ、ホワイトデーは3倍返しね。営業部全員にあげた義理チョコよ」
そう言われる。俺は逆らう事もできず職場の女性に3倍に色を付けた物を配った。チョコと言えど侮れない。人付き合いをスムーズにする潤滑油の役割だ。ケチると仕返しものだ。さり気なく伝言を無視されたり、知らされなかったりと良く無い事が頻繁に起きる。
特に女性の恨みを買うのは得策ではない。噂話で会社を辞めました、何て簡単に起きてしまう。噂が酷ければ酷いほど、尾ひれが勝手について収集がが付かなくなるのだ。女性の包囲網を侮れば、闇(社会的)に葬られてしまう可能性を否定できなかった。
「わかった、ありがとう」
お礼は大げさな方が喜ばれる。本人も俺にやったのは義理だと分からせるのに都合が良いからだ。本命チョコをもらうイケメン社員にアピールも忘れない。この世界にはバレンタインはないから楽だ。馬鹿にされることもない。俺が死ぬ頃は義理チョコは、少し廃れてきたけどな。ふ、ふ、ふ、だから俺なりに、この世界では楽しませてもらおう!
「ミア、ミケ、シャム、美味しいおやつ作ったぞ。食べよう〜」
俺の傑作品!前世チョコバナナー!バナナに似た果物にチョコと同じ味の物を捜し作った。俺を褒めてくれ!苦労したよ。味もバッチリだ!
「ジーク様、これは何と言う物ですか?」
見た事もないおやつに、ミアが不思議そうにしている。
「チョコバナナと命名した。俺のオリジナルだ!」
この材料が馬鹿高い、遠方からの仕入れのチョコ擬きまじ高いんだ!今はお金があるからいいが、普通なら絶対無理だな。バナナに似た果物も弱りやすい品物で滅多に出ない。
「初めて見たよ〜、お兄ちゃん美味しいの〜?」
ミケが興味深々で見ている。上の方からタラ〜リ溢れるチョコに目が釘付けだ。
「初めて〜、お兄ちゃん食べていい?」
シャム涎が出てるぞ!ふたりとも尻尾をふりふりしながら楽しみだとわかる。尻尾もだが、ぷりぷりのお尻も揺れている。見ていたらミアの冷たい目が……。
「ジーク様、分かっておりますね?」
凍っちゃうよ〜ミア!俺は、にっこり笑って誤魔化した。ミアにはセンサーでも付いてるのか?
「美味しいから、食べてくれ!」
ふ、ふ、ふ、、もちろん練乳も擬きも作ってある。上にかけてより楽しもう。
「いただきま〜す。はむっ美味しい!むぐむぐっ!」
「ミケ、この練乳をかけるとさらに美味しいぞ!」
タラ〜リと練乳をミケのチョコバナナにかけてやる。美味しそうに頬張るミケは可愛いい。おお!練乳が口もとから垂れてるぞ!
「えー!お兄ちゃん私もかけて」
シャムの言葉にニヤニヤする俺。いい響きだ〜!お兄ちゃん♡かけて…かけて…脳内リピートされてる。妄想はタダである。人には知られないから特にいい!
「ジーク様、私も練乳かけてください」
ミアの言葉にわくわくしながらかけた。胸にもかけたいと思った事は内緒だ。
「お兄ちゃんもっと食べていい?」
「食べていいよ。沢山あるよ」
両方の手に持ってチョコバナナを食べているミケやシャムを見て気持ちは癒されてる。
「お兄ちゃん、また食べさせてね〜お願いなの〜」
可愛いい子の頼みは断れないな。チョコ風呂も考えたが、衛生的ではないので却下した。変わりに牛乳風呂だ。お肌にいいし、見えそうで見えないにごり湯に何故かドキドキする。男とは、しょうもない生き物だと思うが、種としての宿命だと俺は思ってる。そうだ!これは男である俺に与えられた使命だ!身体がまだ子供な俺の細やかな抵抗ともいう。妄想するのは自由だ〜誰にも迷惑かけてないぞ〜!