第41話
次回更新は11月上旬です。ごめんなさい。
昨日は吃驚した。妹王女様の発言を聞かない振りして、逃げる様に王城を後にして王都の我が家に帰って来た。出迎えてくれたメイドさん達に、ほっとしたのはミア達には内緒だ。
屋敷を見て驚いていたなぁ〜ミア。生まれた実家の屋敷より大きいし立派だ。オマケにメイドさん達まで居たのに、ミアのプライドが刺激されたようだった。
「ジーク様、キリキリ吐いてください!専属メイドは私だけですよね!」
う〜ん、この完璧に近いメイドさん達にミアはお怒りだな。王家に仕えてた優雅な身のこなしにミアの目が真剣になってる。メロンなメイド長と比べなくてもミアが俺の1番だぞ!心配ない!
「そ、そうだ!ミアは俺専属だ!この人達は王様が寄越して来た人達で、屋敷の中の事をお願いしてある」
「お兄ちゃんの、お家おっきいね〜」
いいタイミングだ!ミケ!将来有望幼女1号!
「ミケ〜すごく立派なお家だよ〜。ここ、お兄ちゃん家?」
空かさず、シャムの合いの手だ!いいコンビだ!将来有望幼女2号これで話の流れを変えられる!
「ミア、ミケ、シャム、新しい皆のお家だぞ」
もらい物だけどなぁ〜。3人が居れば俺にとってはどこでも天国だ。今は、たわわに実を付けた観賞用メイドさんも居るし環境もいいよな。
「ジーク様、お帰りなさいませ。お嬢様がたのお部屋はどうなさいますか?」
もちろん、俺の部屋の近くに決まってる。離れたら家族の意味がない。おはようを言って、おやすみが言える近い距離が大事だ。
「僕の部屋に近い所に頼む、それとミアは俺の専属メイドで家族だ。対応はそのように頼む」
ミアを下に見てもらっては困る、小さな頃から俺の事を大事にしてくれた唯一の人だからだ。母が亡くなった後も、辛い事があっても態度は変わらなかった。
「はい、ご家族として扱わせてもらいます。お嬢様方、この屋敷に王家より派遣されて来ましたメイド長のメロリアンです。よろしくお願い致します」
挨拶された時に強調されたマスクメロンの胸にミアが釘付けだ。負けられない、と小声で言ったミアが可愛いな。
「ジーク様の専属メイドのミアです。よろしくお願いします」
スッと背筋を正し、真っ直ぐメイド長に挨拶をするミアを頼もしく感じる。どこまでも俺を1番に思ってくれるミアがいる。
「ミケです。よろしくなの〜。大きくなったら、ミアお姉ちゃんとシャムお姉ちゃんと一緒にお兄ちゃんのお嫁さんなの〜」
可愛く挨拶してる、ミケは分かってるよなぁ〜。ミアを見ると笑顔だ。
「シャムです。よろしくです〜。お兄ちゃん!お部屋は皆一緒がいいよ〜」
そうかー!部屋広いし一緒でもいいが、部屋は一応あった方がいいな、衣装を置く場所だ。
「一緒もいいが、衣装部屋はあった方がいい。プレゼント置く場所がいるぞ」
王都の店で色々買ってやりたいからな。王都観光だ。
「ジーク様、皆様全員お部屋で寛げる様に整えます。その間、来客用専用部屋でお寛ぎください」
メイド長がそう指示すると、残りのメイドさんがサッと動き出した。部屋に案内されながら部屋多さに驚いた。ミア達を迎えに行く時に正面から見ただけだったんだよな。部屋で寛いだ後、疲れていたから部屋で簡単な食事をして爆睡した。
もちろん、ミア達も一緒のベッドで寝ましたよ。朝起きて、でっかいベッドなのに俺にべったりの3人に、嬉しい様な悲しい様な気持ちになった。頑張れ俺、負けるな俺!早く大人になりてー!




