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第38話

遅くなりました!ごめんなさい!次回更新は10月6日です。

兄弟の父親と簡単な話を纏めて文書にして契約した。事の顛末を説明し副団長の顔でギルドにも融通を利かせてもらった。頼りになる。明日も早い事だし宿に戻って寝る事にした。


「ただいま〜!ミア、ミケ、シャム子供たち見つかったよ」


声を掛けると下の食堂にいたミア達が俺の元に来た。ミケとシャムに抱きつかれた。


「お兄ちゃんおかえり〜!」


「無事だ〜!お兄ちゃんおかえり〜!」


「ジーク様、お帰りなさい。怪我が無くて良かったです」


「皆、ありがとう!」


心配してもらえるのは不謹慎だが嬉しいな。前世独り身の寂しい生活だったからなぁ〜。


「おい!ジーク!この馬車どうするんだ!」


前に話したはずだろ。物分り悪いのか?


「……」


宿の護衛にのこされた人達が副団長に詰め寄ってます。副団長専用にしておいて良かったよ。尊い犠牲だ冥福を祈る。


「副団長!俺たちに空が飛べる事黙ってたんですか!」


空飛ぶ馬車が珍しかったんだなぁ。男なら飛んでみたいか?俺以外には進めてもいいぞ。


「そうです狡いですよ!俺たちも乗ってみたいです」


「子供たちに聞きましたよ!陛下の特別の馬車だと言ってました!」


「俺たちは知りませんでした。副団長!狡いです!」


本当の事は言えないよなぁ〜。根回しは完璧だし。まあ、俺が作った、と言っても信じてくれるとも思えないが。


「その話は王都に戻ってからだ!明日も早い交代で王女の警護に付け!」


話を打ち切ってこっちに来るぞ!どうして誤魔化そうか?


「ジーク!彼方に行くぞ!」


手を掴まれて強引に連れて行かれた。慌てて後ろを向いてミアに声をかけた。


「はあーっ、仕方ない。ミア達は先に寝ててくれ。後から行くよ」


外の人気のない場所で簡易結界を副団長が張ると、いきなり怒鳴られた。


「ジーク!なんであんな事を、もう取り消せないぞ!」


あんな事?どれの事だろう?首を傾げて不思議そうにしていると溜息が聞こえてきた。あんまり考え過ぎると禿げるぞ!


「王様の馬車と言った事か?それとも、専用にした事か?」


「噂を広めただろう!」


「美談だ。王家の馬車を民の為に使う陛下、民衆が喜びそうな話題だろ?」


王家の株もあがるし悪い事など無いと思うが?


「やり過ぎだ!他国に譲れと迫られたらどうする!」


問題無いだろう。欲しい時は庇護を受けている分は作ってもいいぜ


「内緒で作ればいいだろう。プレゼントしてもいいぞ」


「え?いいのかジーク?」


そんなに驚く事か?材料の馬車があれば10分でできる物だぞ。魔力の関係で1日に10台が限度だが。


「2〜3台なら、材料の馬車さえあれば半日でできるぞ」


本当は30分で3台は可能だが無茶を言われたら困るから内緒だなぁ。


「それなら対処ができる!言い訳も立つ。約束したからなジーク、もしもの時はお願いする」


頼りになる副団長が居ると助かるよ。持つべき者は頼りになる大人だなぁ〜。後は任せて明日の為に部屋に戻って寝たよ。ぐっすり眠れた。


「清々しい朝だ。早く王都に行きたいな。そうだ副団長に馬車を飛ばしてもらおう」


横にはミアやミケ達も寝てる。空飛ぶ馬車に乗せたら喜びそうだ。


「おはよう〜お兄ちゃん」


「お兄ちゃん、おはよう」


「ジーク様おはようございます。寝坊してしまいました。すみませんでした」


ミア気にしなくていいよ。旅の疲れが溜まってたんだろう。慣れないのは仕方ないさ。


「気にしなくていい。それよりご飯にしよう」


「わーい、お肉食べられる?」


「お肉楽しみ〜」


朝からお肉を食べる気満々なミケ達。朝からいいのか?俺は胸焼けがしそうだが。


「お肉用意してるぞ〜!ちびっこ達」


厨房のおやじが何時もの事だと、用意してくれてる。俺が来るまで相当食べてたな?世話になったから追加で払っておくか。テーブルに乗せたのを見るとミアの皿にもでかい肉が乗っている。ミアも肉食か!知らなかった!あの家にいる時は贅沢できなかった。我慢をしてたのか。


「俺は普通の朝食でいいぞ」



俺はそんなに肉食でない。朝食を食べた後王都に向かって出発した。もちろん、もう一台の馬車も空飛ぶ馬車にしてだ。ただ、誰が動かすかで揉めたのは困った。簡単なジャンケン野球拳をしたのはいい思い出だな〜。













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