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第32話

遅くなりました!ごめんなさい。m(_ _)m次回更新は8月25日です。

俺は、今お着替えしてる4人を眺めている。眼福、眼福。ミケとシャムは、可愛いのに着替えては見せに来る。もちろんスカートをめくり可愛いパンツも見せてくれる。


「お兄ちゃん〜見て!新しいポーズ、似合う?ミケにぴったり」


にっこり笑って可愛くミケが、くるりと回り最後にお尻を突き出してまた覗きだスカートをめくって可愛いパンツのお披露目だ。思わずにやけそうになったら、ミアの冷たい視線が突き刺さる。これくらいは楽しませてくれ!俺のジュニア反応なしなんだ!


「ミ、ミア、そのメイド服似合ってる。俺が選んだ甲斐があったな」


買ったメイド服はミアに良く似合う、メイド服シリーズとして展示してあった物を買い締めて来た。胸を強調したものだ。ぽよよーんと揺れるミアの胸をガン見した。じーっと目が離せなかった。あんまり見ていたら、ミアの鉄拳が俺の顔にめり込んだ!痛い!よく見たら真っ赤になったミアの顔が目に入った。子供な俺が見ただけなのに恥ずかしかったのか〜?


「ジーク様!ご、ごめんなさい!」


謝ってもらったし、まあいいか。恥じらうミアも可愛いから許すよ。


「う、うん、大丈夫だよミア」


だから、殴るのは無しにしてくれよ、鼻が潰れる。


「師匠ー!私も似合う?ミアちゃんの服着てみたわ」


お!案外似合うな、王女様のメイド服。胸には詰め物がしてあったな!残念仕様だ。王女様もそれなりに大きいがミアには敵わない。ミケみたいにクルッと回って見せてくれた。また覗きだポーズはしてないが。副団長に見られたら怒られそうだな。


「シルキーお姉ちゃんダメだよ。ちゃんと、おパンツも見せないと」


ミケがほっぺを膨らまして王女様を注意してる。……別に見せなくてもいいんだが。期待はしてないぞ?


「え?おパンツ!み、み、見せないとダメなの?」


ミケに言われて驚いてるぞ!王女様。見せるのか?俺は止めないぞ、ささやかな楽しみだからな。


「買ってもらったから当然なの〜。ほら、こうするの。お兄ちゃんに似合うとこ見せないとダメだよ」


ミケが真剣な顔で言ってる。シャムも横でうんうんと頷いてる。素直な王女様はそうなんだ、と言ってミケとシャムと一緒にポーズをとっている。お着替えポーズは、初めの時にミケとシャムに可愛いのを見せるのは当たり前なの〜、と説得されたミアは何も(言っても無駄なので)言わなくなった。


「うん、こう?あってるミケちゃん」


「じょうずなの〜、シルキーお姉ちゃん!えらいの〜」


「誉められた!頑張るわー!」


にっこにこな王女様、変に頑張ると俺が副団長に怒られる!自重してくれ!ん?ノックの音がした。誰だ?副団長?やばい!怒られるー!


「開けるぞジーク、夕食を持って来たので皆で食べようと騎士達に運ばせてる」


開けた副団長と、一緒に来た騎士達全員が持ってた夕食を落とした。


「「「「「「……うわあああああーっ!!」」」」」」


無理もない、パニックになった。真正面から自分達の仕える王女様のパンツ(小さい白のレースで後ろ部分が透かしレースでスケスケだ。お尻がバッチリ見える)を見てしまったからな。形のいい桃の様なプリンプリンの可愛いお尻だ。王女様の護衛(婿候補予備と俺は見た!)に選ばれた騎士達全員独身で、性格も真面目で女遊びしてない様な純情な男達だった。真っ赤な顔プラス鼻血のシャワーで周りの物が被害にあった。ああ!もう食えねえ!無事な物が残ってない。


「……ジーク何をしている」


副団長!怖いぞ。地獄の底から聞こえる様な低い声で喋るのはやめてくれ!俺の所為じゃない。無実だ!


「お、お土産を渡しただけだ」


後退り壁に追い詰められた。おパンツ見せろだなんて言ってない。冷や汗が背中を流れていく、誰か助けてくれ!


「ジブリール似合う?ジークに服もらったわ」


もう一度ポーズをとった無邪気な王女様に副団長も赤くなっている。驚くのは無理ないが。


「シルキー様!大勢の前でそのポーズはしてはいけません!」


真っ赤になりながらも、勇者な副団長が注意している。


「そうだよ〜シルキーお姉ちゃん。服をプレゼントしてくれたお兄ちゃん以外はダメなの〜」


ミケのダメ出しに、副団長が固まった。俺を睨んで、このエロガキ!って顔してるぞ!副団長!


「そうなの?ミケちゃん、今度から間違えないわ」


検討違いの事を言う王女様に、副団長が頭を抱えている。ぶつぶつ何故だ!どうしてそうなる?と独り言を呟いている。王女様のポーズを2度見した他の騎士達は鼻と股間を押さえながら、前屈みになっていた。分かるよ前世の俺にも経験あるからな。男の事情って奴だ。


「「えらいよ〜、シルキーお姉ちゃん」」


無邪気に誉めるミケとシャムにさっきから笑顔で喜ぶ王女様。もしかして誉められた事ないのか?俺が疑問に思っていると王女様のひと言が聞こえた。


「こんなに誉められたの初めて〜!嬉しい。お友達がいると楽しいわ」


やっぱり、誉められた事無かったんだ……周りに居る人達も悪いが王女様の教育係は最低の奴だったんだな。溜め息しか出ないぞ。元が素直な王女様だ、ミケの言葉に従う事から分かるが心は本当にミケと同列のお子様だな。副団長も笑顔でミケ達と話している王女様に何も言えなくなった。そうだろう、旅の間に変わっていく王女様を見ているからな。有耶無耶(うやむや)になったおパンツ事件にほっとしながら、明日は王都に向けて出発だから疲れた俺は早く寝たいと切実に思った。










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