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第31話

遅れてすみませんトラブルに巻き込まれました。次回更新は8月18日です。

魔獣横切り事件(誰にも暴露なかった)のあと、何事もなく無事中間地点での休憩場所で、この間の魔獣避け薬草を溶かした液を零した場所を探して、水で人にわからない様に薄めた。はあーっやばかった。今度は気を付けよう。


「ジーク、どうした?何か気になる事でもあるのか?」


副団長、脅かすなよ?びっくりするだろう。


「や、薬草でもないか見ていただけだ」


普通の物はこの辺にもあったのでついでに採取したが、魔法書に普通の薬草でも従来の物より効果がある物が作れると書いてあったので後で作ってもいいか。


「そろそろ出発するから、馬車に乗ってくれないか?」


「分かった。乗るよ」


「師匠!早く〜出発するよ」


王女様が、前よりフレンドリーになって今では護衛騎士と少しはコミニケーションができる様になった。素直に実行している。初めは戸惑っていた騎士達も慣れてきた様だ。


「今行く!副団長、素直になった王女様は可愛くなっていくぞ。本当に恋愛対象じゃないのか?」


「シルキー様を妹みたいに思ってる。前に言った様に私には好きな相手がいる、ジークの薬で傷を治せば彼女を幸せにできる」


思い出しているのか?幸せそうな顔だ。つまり緩みきった副団長だ。


「おめでとう副団長。上手くいくといいな」


「改めて、ジークありがとう。君のお陰で私は彼女を手に入れられる」


幸せそうな副団長を置いてさっと馬車に乗った。人の惚気は聞くとうざい。悪戯して馬車を勝手に出発して、慌てて副団長が飛び乗ったのはいい思い出だ。王女様も初めに比べてよく喋る、子供からやり直しているのだろう。何事もなく目的地の町に着いた。


「師匠、紹介してくれるお友達はどんな子ですか」


「耳付き姉妹と俺のメイドだ」


「耳付き?メイド?え!獣人!」


「偏見はいけないぞ。王女様の国に住んでる国民だ」


「師匠、ごめんなさい」


うな垂れた王女様がいる。耳付き姉妹を参考にして可愛い王女様になってもらわないと困るなぁ。


「分かってもらえればいい。友達と仲良くすると楽しいぞ」


副団長がいるので簡単に門を通過して宿に到着した。早く耳付き姉妹とミアに会いたい!急いで馬車から降りて宿に飛び込んだ。


「こんにちはー、お世話になってます。今宿にいますか?」


「いるよ、毎日帰りを待ってたよ」


宿のおばさんが教えてくれた。よく聞くと毎日夕方になると、俺が帰って来ないか玄関で待って居たそうだ。


「あ!お兄ちゃん!お帰り」


にっこり笑って出迎えてくれる。ひと月も立ってないのに懐かしい。やはり耳付き姉妹は俺の癒しだ〜。


「おかえり〜お兄ちゃん♫」


足にしがみついて来る耳付き妹ミケ、栄養のバランスよくなって毛並みもツヤツヤで可愛さが増している。お土産だ!王都で買った服を着せたい!お着替えだー!思考が暴走しそうになっていたらミアの声がした。


「ジーク様、お帰りなさい。2人共良い子で待ってましたよ」


ミアにもお土産のメイド服、王都バージョン洗練されたセンスが光る一品だ。気に入って絶対着せようと思った品だ。


「ただいま。ミア、ミケ、シャムお土産買って来たよ。新しいお友達も紹介するぞ」


友達と聞いて怪我んな顔するミアと、お土産と聞いて嬉しそうにする耳付き姉妹。


「お土産!お友達?」


耳付き姉シャムはお友達は疑問に思ったみたいだな。


「わーいお土産!」


ミケは俺にしがみついて上目遣いで嬉しそうにしてる。無意識か?くーっ!可愛くおねだりされてる。


「師匠!先に行ってずるい!」


王女様が宿の中に入って来た。単独行動は止められたみたいだな、お付きの護衛騎士が一緒に付いている。


「ジーク様!また増やしたんですか?」


ミアの冷たい声が怖い。違うよミア!預かり物だ。


「ミア、か、勘違いだよ」


前世では嫁も彼女も居なかったのに、友達のカップルの修羅場と似てる。彼奴は有罪だが、俺は無実なのにこんなに冷や汗が流れるものだろうか?


「師匠、早く私にお友達紹介してください」


お友達にウキウキしている王女様には何も考えてないな。俺が困っているのに全然分かってない。


「分かった。こっちがミア俺のメイドをしている。そっちにいるのがミケとシャムだ。可愛いだろう、3人共俺の家族みたいなものだ」


「シルキー・フランドールです。お友達になってください」


元気よく王女様が挨拶している。キラキラと期待を込めてこちらを見てる。


「フランドール!……ジーク様、この方王家の血筋ですか?」


ミア、良く気付いたな。そうなんだよな王女様だよ。言ったら驚かれるな。


「ああ、王女様だ。だが、普通に接して友達になってやってくれ」


ミアが驚いてる耳付き姉妹はいまいち分かってない。


「……」


「友達だからシルキーと呼んだらいい」


俺がそう言うと、ミアはしょうがないと言う顔をした。まあ、諦めてくれ。


「私シャム、シルキーお姉ちゃんよろしく」


「ミケなの、シルキーお姉ちゃんよろしく」


2人がにっこり笑って自己紹介だ。可愛いぞ〜耳付き姉妹!


「ジーク様のメイドミアです。シルキー様よろしくお願いします」


ミアは、自分の立ち位置を変えないか。なんとか信用してくれたみたいだな。


「はい!シルキーです。仲良くしてください」


王女様キラキラした目をして、返事してるな。嬉しそうだ。初めてのお友達に興奮してる、仲良し作戦だ。お土産の服でお着替えごっこだな。


「皆でお土産の服でも着てみてくれ。お菓子もあるぞ」


可愛い服や下着まで買いしめてきたからな。今は見る楽しみしか味わえない俺の為に着てくれよ。


「「お洋服!いっぱい!」」


耳付き姉妹はハモったな。綺麗な服を着るのが嬉しい姉妹はまた着せて見せてくれそうだ。ミアと体型が似てる王女様も一緒にお着替えできるだろう。胸の大きさはミアが上だが。


「今から部屋に置いて来るから好きなのから着て来てくれ」


楽しみだ。可愛い服を着た耳付き姉妹とミア、ついでに王女様。副団長達の驚く顔も見れそうだ。部屋に向かいながら沢山ある中のどれを出そうか考えていた。後で副団長に怒られる事になるとは思ってなかった。











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