第24話
後今週2回は更新します。
カイ達と行った店は美味しかった。やっぱり王都だけあって沢山種類があって満腹だ〜。次の店でお土産を買って宿に戻った。宿に入ると入り口に副団長が待っていた。
「ジーク、用がある。話をまた聞いてくれないか?」
なんの話だ?また面倒なことじゃないだろうな。嫌だぜ、巻き込まれるのは。
「面倒くさい事なら断りますよ」
焦った副団長がいるが関係ない。長生きと静かな生活が望みなんだぞ。ジジ臭いと言われようと、2度目の人生今度は長生きしたいんだ。
「違う!勘違いしないでくれジーク。陛下が君にお礼だと王都の屋敷を譲られたんだ」
家!高いだろ!いいや、ただより高い物はない。他に何か目的でもあるのか?一応断るか。
「要らない。ただより高い物はない、なにが目的だ?」
疑り深いと言われようが用心に越した事はない。子供の俺を騙そうとしてるのかも知れない。
「陛下は純粋に感謝して屋敷を褒美にくださるのだ。他に意図はない」
本当だろうか?違うな。この国は俺から見ても分かるくらい良く治められている。そんな国の王がただで?あり得ない。何か目的があるのだろう。副団長は知らないみたいだが…下手に断るとまずいか。
「分かった。素直に貰っとくよ。陛下にはありがとう、と伝えてくれ」
また、会いたいとは思わない。何もないならそのままにしておくか。
「明日朝案内させてもらう。その時必要書類も渡そう」
手続きはしてくれてるのか?助かるな。面倒なのは嫌だからな。
「ありがとう。分かった朝だな」
副団長が帰ると宿の姉妹が笑顔でやって来た。
「お帰りなさい。夕食の準備できてます」
カイ達と沢山食べたから夕食は遠慮するか。
「外で食べて来たからからいい」
食べ過ぎたもんな。これ以上は無理だな。
「そうですか、分かりました」
お姉さん過剰なサービスはいらない。気を使うからな。
「風呂でも入るか」
風呂は疲れが取れるよ。ふぅー極楽極楽!この世界も温泉はあるかな?探してみたいな。露天風呂でもあれば言う事ないが。ガラガラ?音が聞こえた。振り向くと宿の姉妹が入って来た。
「お、お姉さん!俺上がるから!」
俺は急いで風呂を出た。はーっ!吃驚した。いきなり裸体見せられたら驚くよ。例え反応なくても。くっ!早く大人になりてー!お姉さん達が逃げられた、と呟いていたのに俺は気付かなかった。
明日は家見物か、どんなのだろう?風呂が付いているといいなぁ〜。なければ大きいのを作ればいい。折角もらったんだから耳付き姉妹とミアを連れて来て住めば楽しいだろう。色々想像していたらいつの間にか寝てしまって朝になっていた。
「朝ご飯でも食べて、副団長を待ってるか」
下の食堂に行き朝ご飯を食べた。薬草を譲ってから俺のここでの待遇はいい。今日も豪華な食事を頂きご機嫌な俺だ。
「美味しかった。ごちそうさま」
「ジーク様、他に用はないですか?何でもしますよ」
姉妹2人とも笑顔で言ってくるが過剰なサービスはいらない。
「そうです、恩人ですから遠慮なくどうぞ」
ちびっこお姉さん、せめて育ってからにしてください。
「別に気にしないでいいよ」
食べ終わってひと息付いていたら副団長がやって来た。
「ジーク、書類を持って来た。ここにサインをもらえたら今から行く家は君の物だ」
現物を見て良かったらサインしよう。前世オレオレ詐欺じゃ無いが確かめてからで無いと怖いぞ。
「ジブリール、その少年か?王家の命の恩人は」
美人なお姉さんだ。豪華な騎士服だが貴族のお嬢様か?長い髪をポニーテールにしてる。1番肝心な胸は普通の大きさか〜残念。ビジュアル的にもう少し欲しかった。しかし、誰だろう?
「シルキー様!どうしてここに!」
ジブリールの知り合いか。俺に会いに来た?
「お礼を言いにだ。姪助けてもらったからだ」
姪?王妃様か王女様が甥の子?若いが実年齢じゃない?どちらにしても身分のある人かやばいなぁ。
「丁寧にありがとうございます。お金ももらいましたし気にし無いでください」
丁寧に喋るのも疲れるな。あっさり引いてくれるといいが。
「私の事を面倒だと思っているな。私は先代王の娘だ。側妃だったエルフの母の血が濃くてこの姿だ」
エルフの年上お姉さんの登場だ。何を考えて俺の所に来たんだろう?一応王女様に間違いないんだろうが、厄介事が次々押し寄せてる気がするが気の所為か?早めにお帰り願おう。副団長この人引き取ってくれよ。




