第14話
一週間だけ限定どんどん7日目、ぼちぼち更新に変わりますがなるべく早く更新したいですね。
森の中で休憩を取っている商隊を横に、お偉いさんいさんマインド商会代表ラズールさんと俺は交渉中だ。
「それで、馬車を動かす事が出来るのか?」
疑いの眼差しで見るのはやめてくれ!地味に堪える。
「契約して貰えば動かすのは出来る。ラズールさん魔法使えるだろう」
魔法の要素がある。ただ、魔法の学校に行ってもバカにされるくらいに少ないが。
「どうして分かった!魔法って大げさな、底辺だ!バカにされるから誰にも言ってない!」
一度酷い目でもあったみたいだな。
「ラズール魔法使えたのか?貴族しか使えないのに凄いぞ!」
使えると言えないレベルだが、俺が魔法陣に手を加えて物はラズールさんでも使える仕様になっている。普段は魔法石でも使えば怪しまれないはずだ。
「だから違う!私は魔法使いじゃない!」
よほど虐められたんだな。多分魔法使いだと名乗るな!とでも言われたようだ。
「いや、それ位あれば馬車を動かすのに充分だ。いつでも騎獣なしで動かせるな」
俺が言うと、不思議そうにしている。
「は?馬車?何のことだ?」
そうか!普通は想像できないよな。絨毯の代わりに馬車が浮くとは思わないんだな。
「契約する?しない?どっちだ」
俺の事を内緒にする、商品の格安割引、王都とライフリーとの道は毎回ただ乗り。まあ、これくらいかな。
「分かったしよう。お願いする」
ほっ、話の分かる商人で助かるよ。俺得が一番だな。
「じゃ、俺のこと内緒だ。今からやるのは高級絨毯と変わらない物だ。低燃費でラズールさんの魔力で補える物にしておくよ」
高級絨毯と聞いてびっくりしてる。持ってるのが王族くらいだしな。
「高級絨毯!そんな物買えないぞ!」
絨毯よりいいぞ。俺の格安割引商品だ。ガラスの声が大きい!
「大きい声出すな!ガラス!」
ラズールに怒られてるよ。あはは。
「この通りで良いならサインをして契約だ」
「サインしよう。これでいいか?」
「馬車から少し離れてくれよ。見られるのは勘弁だ」
俺は、本に書いてあった絨毯の作り方の魔方陣書いて、必要量の魔法を流しながら発動させて完成させた。馬車四台は流石に疲れた。その時、魔方陣を少しだけ変更して少量の魔法で、発動させる事が出来る様にしてある。足りない分は魔法石でも買ってくれ。
「ラズールさ〜ん!できたよー」
遠くにいるラズールさんを呼んだ。試してもらおう。
「本当に動くのか?」
そうだな、普通は魔法石使うからな。カモフラージュに魔法石は置いとくように言っておくか。
「動くよ。指一本分の魔力をながしたら1日は大丈夫」
似非俺の傑作品、本の魔法陣を作った人が優秀だったんだよなあ。
「やってみます。えい!うおーっ!浮いた」
……掛け声は要らないはずだが、ラズールさん力が入り過ぎてるよ。
「ラズール!凄いぞ!絨毯より凄い!」
ガラスさんが笑顔で喜んでるよ。腹が揺れてるなぁ〜ぽよんぽよん言ってるぞ。揺れるならお姉さんの胸の方がいいぞ!俺は大歓迎だが、おじさんの腹じゃでるのはため息ぐらいか?
「ありがとう!助かったよ。契約通りにするよ」
「凄いな小僧、感心したぞ」
「小僧じゃない!ジークだ」
馬車一台を軽く人の手で動かせる事が出来る。格好が付かないから、二頭の騎獣に四台引かせても問題ない。馬車で遊んでいるラズールさんとガラスさん、おもちゃじぁないから子供みたいにはしゃぐのは止めた方がいいよ。皆引き気味でみられてるからな。