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第1話

出し尽くされた設定で、書いてみたくて書いていた物ですが。どこにでもありそうで消そうと思った作品ですので続きは何時になるか分からないです。

おぎゃーと生まれて10年。木から落ちて前世の記憶を思い出したよ。この俺が、ファンタジーな世界に生まれるとは、ラノベの世界じゃあるまいし、とよく言うセリフを言っていることに気付いた。


なんとなく恥ずかしいと思ったが、現状はラノベでよく読む設定の通りなので、笑うしかない。

ん?ドタバタ音が聞こえるが寒気がするのは何故だろう?


「ジーク様大丈夫ですか!」


ぐえっ!おっぱいは気持ちいいが!いや!大丈夫じゃない!

窒息するギブギブ!抱き殺される〜!思い出した!俺のメイドだ。愛情いっぱいのメイドのミアに、いつも弾力のある、ポヨンポヨンのおっぱい攻撃に死にそうになる。凄いんだぜ、男なら分かるだろ?息が出来ないんだ。


亡くなった母様に使えていた、俺のただ一人の味方だ。俺の名前はジークフリート、前世の世界じゃ、物語の中で良く王子とか、英雄とか、に付けられる名前にふいたぜ。


元の名前が、平凡極まりない名前だったので余計だ。

前世は、鈴木次郎(スズキジロウ)もちろん鈴木家次男に生まれた。次郎改めジークフリートだ!慣れるまでは笑えるよな!自分の名前にウケるとは。


「大丈夫だよ、ミア」


内緒で木に登って落ちたのは……言えないなぁ。

ばれてるか?貴族の家の末っ子に生まれたが、正妻の子じぁない。


期待などされてない、放置されている。捻くれた子供に育ったようだ。

自分で言うのも何だが、記憶を取り戻すと、馬鹿な子供だな、と自分自身を評価してしまった。


せっかくラノベの世界、魔法とか獣人とか、見たいし使いたい。

自分に、魔法の才能がないと今まで思ってきたが、違うと今なら分かる。

落ち込んでいたのが嘘のようだな。前世の記憶と、今の記憶が混ざって新しい自分になった。


早く独り立ちして冒険者にでもなり、この家を出て行かないと、面白い事ができないな。

どうして死んだか思い出せないが、よくある話なので、神様にあわない時点でチートでないことは決定だ。


この手の本を読んでいたので冷静になれるのは助かるな。

神様に会えてればチートをもらえたんだろうけど、俺にはそれが無かったからいわゆる記憶だけの転生らしい。

それでも思い出せたので、昔より自分らしく生きて行けて幸運な方だと感じる。

まあ、魔力が見えるので、使い方を工夫すれば楽に生きられるだろうし。俺得だ。


この世界は、魔法があるファンタジーな世界だ、アース神と言う神様が崇められている。貴族は全員魔力を持っているのが当たり前で、持たないと馬鹿にされる傾向にある。


言わずと知れた、俺は魔法判定を受けているが、低かった為落ちこぼれと見られて、放置されているらしい事を、記憶を取り戻した時に思い出した。


この世界も、定番の魔法が使えるし、獣人族エルフ族精霊ドワーフドラゴンなんでもいるが、魔王はいない事が分かった。


属性も、定番の風火水土光闇とある。自分が小説のような世界に転生したとは、運は良いのかもしれないな。

こうも、小説の中のような世界にいると、日本人が想像力たくましい人種だとしみじみ感じるね。


魔法の事を調べていると、自分が使う魔法が、兄弟たちより少ないが、威力が桁違いに凄い事が分かった。

本当は、魔力判定の水晶が間違っていると、今なら分かる。


力の使い方が悪いのだ。この世界の人達は、効率の悪い使い方をしているので、強力な魔法を使えないだけである。


それが分かった時は歓喜したな。

この家の連中に知られても、面倒臭いので内緒のままがいいかなと思う。いつか、この家を出て行く時は、ミアは連れて行くけどね。


「ジーク様に、何かあったら、お嬢様に申し訳ありません!」


ミアは、俺の母親に拾われて侍女になった。借金だらけで死ぬところを母に助けられたらしい。

詳しい事は知らないが、母が妾にされたので家から付いて来たようだ。

恩ある人の役に立ちたいと言って。

母は、もっと良い働き口を紹介しようとしたが、ミアが断ったと聞いている。亡くなる前に「ミアの言う事聞くのよジーク」とよく言っていた。


異世界転生した、俺の父親になった男は悪い奴だった。母の家を騙し、その過程で美しい母が妾にされたようだ。もう亡くなった母の為にも、早く魔法を上手に使えるようになって、一人立ちだ。異世界ヒャッホーだな。


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