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世界  作者: 実梅
1/1

苦手な方は読まないでください

親が亡くなり叔母に引き取られた。

そして移り住んだのはカナダだった。

日本人の多い地域を叔母は選んでくれた。

その時隣に住んでたのが「優地」だった。


1、2歳の時親を亡くした。

交通事故だった。

それと同時に妹も亡くした。

生き残ったのは私だけだった。

どうして私だけ生き残ったのかわからない。

私が生きてても意味がない。

そう思ってた。

もともと15年しか生きれない命だから。

どうせなら妹が生き残ればよかった。

毎日のように思っていた。


優地は塾の先生をやっていた。

そこで見る先生っぷりがいつものキャラと違いキリッとしていて。

そこがまた面白かった。

優地に言うと笑って頭をグリグリされた。

その行為が好きで。

私はわざと優地にグリグリされることを言っていた。


優地が好きだったから。


カナダに移り住み10年が過ぎた。

私の気持ちも変わらなかった。

優地に告白してもらえたときは嬉しかった。

何年も続いた恋だったから。

諦めなくて良かった。

そう思えた。


それから2年くらいして優地の親が病気で他界してしまった。

癌だった。

小さい村だったため病院がなかった。

治療もできずに優地の母親は逝ってしまった。

そのお葬式の日、私は優地に初めて抱かれた。

その時の優地は泣いていた。

ずっと「いなくならないで」って言っていた。

失いたくない…

私もそう思った。


その時できた子が実咲と光樹だった。

まだ幼いが空気を読める良い子だ。

双子だったが光樹の方が体が弱く生後半年で亡くなってしまった。

光樹も心臓病を持っていたから。

医者には長生きした方だよ。

そう言われた。


それから1年後…2012年の2月、私は日本に帰ってきた。

優地と実咲と。

光樹の遺骨を両親と一緒に入れるため。

そして新しい人生を歩むため。

実咲にもたくさんの物を見せてあげたかったから。


2012年の9月、第2子が生まれた。

その子も心臓がわるかった。

そして6か月後半の未熟児だった。

その子は強く生きてほしい。

そう思い佑樹と名付けた。

でも生後2週間しか生きれなかった。

でも佑樹は光樹の生まれ代わりだと私は思った。

光樹と佑樹、二人は私に何を伝えたかったのか。

私のもとに生まれて後悔してないのか。

たまに怖くなる。

でも私は生まれてきてくれたことに感謝する。

ありがとう

もう会えないけど愛してることに変わりはない。

そして今意識不明で入院してるゆうくん。

早く目を冷ましてください。

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