表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/23

14‐1

私にはくされ縁が三人ほどいる。

一人は女、残り二人は男だ。


ちなみに全員既婚である。

幸せそうでなによりだ。


今日は村に隣接する森の森番に嫁いだショナがやってきた。

うまれたばかりの息子を背負って。


ショナは給仕しているサジャを見つけて叫んだ。


「この子、チャニの子!!?」


早足で私に詰め寄ってくる。


「チャニったら、いつ産んだのよ!教えてくれたっていいのに。森に住んでると情報が遅くて困るわー。ねね、父親は誰なの?やっぱりリアン?」


私が反論する間もなく、きびすを返す。

赤ちゃんと目があった。


ショナは今度はサジャに走り寄って彼の顔を両手ではさんだ。


「きゃー!かーわーいーいー!!んーでも、あんまりチャニに似てない?」

「・・・あ、当たり前です!」


状況を把握したらしいサジャが珍しく大声をあげた。


「僕はチャニさんの子どもじゃありません!!」


・・・あ、やばい。

泣きそう。


「ええ!そうなの!?なあんだー、チャニがついに結婚したのかと。・・・あれ、チャニ、外に何か用事?」

「店番、お願い」

「いいけど。なんでそんな変な顔して、チャ、チャニ!?チャニーー!?どこ行くのーー!?」

「チャニさん!?」


私は酒場を出て走り出した。





よわよわチャニさん。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ