戯言
全てを否定して、全てに耳を塞ぎ生きられたら
それはどんなに素敵な事だろうか…。
そう思わずにいられない今の心理状態なんて、
聞いた処で面白い筈もなく、
ただ一滴 冷たい思いが頬を伝う。
何も分からなくていい。
誰も触れなくていい。
そんなこと無理だって分かるのに、
そう強く願わずにはいられなかった。
誰が誰を壊すのか。
そんな単純な事では無くて、
書き続けるのも、止めてしまうのも辛い事のように思えた。
応えを待つことは出来る。
そこに答えがあるのなら、いつか自分の元に届くのなら、
いくらだって待って見せよう。
けれども、儚い願いは風のように軽やかで
鉛のようにこの心を軋ませる。
いっそ全て無くなればいい。
今までの時間も、そこに至るまでの経緯も、そして感動や繋がりまで
自分を煩わす全てのものを取り払い
それで得る自由があるのなら。それもまた悪くはない。
…そう思えたら幸せなのに。
時間があるから迷うのか、
持ち得る時間が、自分が求めるよりも極端に少なければ
選択肢に委ねる事もなく、一刀両断できるだろうか。
身体は自由なのに、心だけはとても不自由に思えた。
そして今日もつらつらとくだらない事を書き連ねれば、
やはり答える者はない。
人に見られる自分など、
人にどう思われるかなどと気付かなければ、
もう少しマシに生きられるのだろうか。
道しるべの無い この道は
今もどこかに続いていた。