表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
病院  作者: 大澤直史
1/1

病院

病院


 ここは都立伊藤病院。


 僕は看護師。


 僕は、今日から入ってきたお爺さんと仲良くなろうと思った。


 だから僕はお爺さんのいる62号室の病棟に行った。


 お爺さんとたくさん話した。


 最近の好きな事の話とか。


 お爺さんは、とても優しかった。


 お爺さんは、昔から人助けが好きだったみたいで。


 とにかく優しい人だった。


 僕は、別の仕事の時間になったので、お爺さんと別れようとした。


 お爺さんは嫌だと言った。


 お爺さんは、僕と話すのが、とても楽しかったみたい。


 「嬉しいけど、一旦お別れの時間だよ」と言った。


 お爺さんは嫌だと言った。


 「じゃあ最後にここに来た理由の話をしよう」と言った。


 お爺さんの表情が少し硬くなった。


 僕は、お爺さんはここに来た理由の話をしたくないのかなと思って、別の話を考えた。


 すると、ノックがした。


 どうやらもうお別れの時間みたいだ。


 別の看護師が来た。


 「もう時間ですよ」


 「分かりました」


 僕は、お爺さんに話してくれたお礼の言葉を言おうと思って、ありがとうと言いかけたその時


 お爺さんが僕の耳元で小さくこう言った。


 「人殺し」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ