2話 私、悪役令嬢やめます!
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記憶が戻り数日後、私は現代の知識について大体の知識を知ることができた。私が生きた中世の時代は、飢饉や戦争が当たり前の世の中だったのに、私が住んでいる日本では、ほとんどこのようなことが無いことに驚いた。本を読み終わり、次の本を手に取ろうとすると母の明見から声を掛けられた。
「ミーロ、この前の怪我は、大丈夫?」
「大丈夫ですわ、この通り頭はたんこぶは、治りました。」と怪訝そうな顔で答えた。
「そうなのね、大丈夫ならいいわ」と明見は答えて部屋を後にする。
明見が部屋を出っていた後、私はため息をつく。前世では、親は教育以外ほとんど関わろうとはしなかったし、途中から人心掌握術などを使って、洗脳してほとんど親らしいことをしてもらっていなかったが、今の親は何かと関わろうとしてくる。前世と同様に洗脳を掛けようと思い部屋を出て、リビングに向かった。
「お母さま、今日のご飯はなんですか?」
「今日はね、ミーロちゃんが好きなオムライスとコンソメスープよ!」
「本当ですか?!とてもうれしいですわ!」と作り笑顔をしながら、答えた。さてここからが本題だ。どのような話をして洗脳をしようかと考えていると、明見が話しかけてきた。
「ミーロちゃん、最近何か悩み事でもある?」と急に聞かれたので、内心焦ってしまい、「なぜですか?」と答えた。
「この前頭を打ってから、なぜか私の顔を見ると、面倒くさそうな顔をしていると、行動が少し大人なったからかね。」
「そんなことありませんわ、今も昔も態度なんて変わりませんわ!」と慌てて声に出す。
「そうなんだね、別にミーロちゃんが私のことを嫌いになっても仕方ないと思っているけど、もう少しさ正直に話さない?」と明見から言われて、私は心の中の黒いものが抜けた。
「ミーロちゃん、どうしたの?急に泣き始めて?」と明見が心配そうな顔をしながら、こちらを向いている。「私が泣いている?」と言われて、頬に手を置くと、確かに涙が出ていた。
内心、私は自分が無意識で泣いていたことに驚いた。前世では、ウソ泣きでしか泣くことがなかったからだ。小さいころに泣いて以来、本当に悲しい時やうれしい時に流した涙は、王子様に処刑された時に、流した悲しい涙だけだった。
私は明見を洗脳しようとしたことを後悔した。私にとってとても大切な人のはずなのに、前世と同じ過ちを起こそうとしてしまった。
「お母さま、私は、、、、」と言葉に詰まっていると、明見が声を上げた
「ミーロちゃんもそういう年ごろなんだね、まあまあしょうがないね。そういうことあるから自分から言えるようになったから言ってみてね!」
「わかりましたわ、お母さま」と答えると明見は、私に抱き着いてきた。
「お母さま?!、急にどうしたのですわ?」
「いや、ミーロちゃんがすごくかわいいくてね!抱き着きたくなちゃった!」と満面の笑み答えてきた。
「そうですか」と私は顔を赤くしながら、答えた。
「もう少ししたら、ご飯だから、自分の部屋で待っていてね」
「わかりましたわ」と答えて私は部屋に戻った。
部屋に戻ってすぐにベットにダイブした。親の愛情があそこまで心地いいなんて初めて知った。前世では、親は駒の一つでしかないと思っていたのに、今は、すごく甘えたくなってしまった。前世と同じようなことをしたら、このような体験はもうできないと思い、
「私は、悪行は全部やめて、絶対に幸せになってやる!!!!!!」と心の中で叫んだのであった。
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今回は、家族愛について書いてみました!
主人公は、幸せになることはできるのか・・・